意外な事実!相手の話を聴いていないことに気づいていない
「あの人は人の話を聞かないから、
話したくない」
もしかしたら、知らない間にこのように
思われているかもしれませんよ!
ちょっと前のことですが、ちょっとうんざり
したことがありました。
近所の奥さんと会話をしたときのこと。
その奥さんとは、道でバッタリ会ったのですが・・・。
「久しぶり。しばらく見なかったけど、
娘さんのところに行ってたんでしょ?」と
聞かれ、おしゃべりが始まりました。
「シドニーはどうだった?」と聞かれたので
私が話し始めたのですが、いつの間にか、
こちらは完全に聞き役になっていました。
そして話の話題は、彼女の息子のこと。
彼女には息子が二人いますが、下の息子の
ことばかり話すんです。
ふたりとも、もうりっぱな成人。
どちらもいい息子さんなんですが、昔から
次男を溺愛していて、次男は彼女の「シュシュ」。
シュシュ(Chou chou)は、フランス語で
「お気に入り」という意味です。
長男のことは褒めないのに、次男のことに
なると、もうおしゃべりが止まらないのです。
仕方なく彼女の話を聞いていました。
でもあまりにも次男の話ばかりなので、
「長男の○○だって優しいし、頑張ってるじゃない?」
と言っても、また次男の話。
話題になるのは、「次男に新しい彼女が
できた」とか、「この前はどこどこに旅行に
行った」とか・・・。
はっきり言って、私には興味のない話ばかり。
ただ延々とおしゃべりが続くので、話を遮る
タイミングがつかめないのです。
わざとチラッと時計を見たりしても、
いっこうに気が付かない。
こうなると私も、もう彼女の話なんて聞いて
いません。
いつ話を中断させられるか、その機会ばかり
ねらっていました。
たぶん彼女も私が話している間、私の
話など聞いていなかったのでしょうね。
でも自分では気付いていない。
「いつ、自分の話を切りだせるか」
たぶん、この機会をずっと狙っていたのでしょう。
やっとのことで、話を遮り家に帰って
きましたが、はっきりいって疲れました。
彼女の場合、若い頃からこの傾向は
あったのですが、最近特にひどくなった
のでは?と感じたひと時でした。
他人の話を遮るシニア
彼女のような人、シニアにけっこういます。
人の話は途中で遮るのに、自分の話を延々とする人。
じつは私も、「同じことをやっている」と
気づくことがありました。
家族と話していて、私が口をはさむと
息子に「まだ喋ってる」と言われて
気づいたのです。
ムッシューの話に割り込むことは
前からありました。
そうしないと、話す機会がなくなるので。
でも息子の話を遮ったことは、今まで
なかったのです。
我が家の場合、ムッシューは話し始めると
止まらない。
さすが、フランス人。
息継ぎの間も、一言入るのです。
「ボン」とか「エー、ビアン」とか。
ですから私が話し始めようと思っても、
なかなか入り込む隙がないのです。
だから割り込まないと、そのうち話が
変わってしまうのです。
でもうまくタイミングが合わずに話に
割り込めず、聞いているだけになってしまう
こともしばしば。
おしゃべりなフランス人に立ち向かうのは
ホント、大変なのです。
ただ息子の場合は、このような話し方は
しません。
ただこのときは息子の話しているときに、
私が割り込んでしまったのです。
これは自分でもショックでした。
でも家族なら、話の最中に割り込んできても
制止できます。
私も「まだ話している最中」とムッシューの
割り込みを阻止することもありますので・・・。
でもそれが他人だと、言えませんよね。
そして話がそれてしまっても、延々と
聞きたくない話を聞かされることになるんです。
よく巷でも言われていますよね。
「シニアは相手の話を聞かない」
これって、意外と誰にでも当てはまるのでは?
無意識にやってしまうんですよ。
私だって若い頃は、人が話をしている
最中に割り込むことはなかったです。
どちらかというと、おしゃべりは得意では
なかったので、人の話を遮ってまで話し始める
なんてことはありませんでした。
ところが最近、「アッ、私 話を
遮っちゃったかな?」と思うことがあるのです。
もちろん、わざとしているわけでは
ありませんが、歳を取ると無意識に
こうなってしまうのかもしれません。
とすると、これは自分で気をつけないと・・・
そのうち、「人の話は遮るのに、自分の話し
ばかりする」と避けられてしまうかもしれません。
それではどうすればいいのでしょうか?
まずは一呼吸、もしくはこの一言を口に出す
人が話している最中に、話したくなったら、
まず一呼吸置くのがいいですね。
「でも、一呼吸置いている間に話が
変わってしまったら?」
または、「一呼吸置いたら、話すことを
忘れてしまう」
このようなこともあるでしょう。
私もじっさいありました。
一呼吸置いたら、話が変わってしまって、
けっきょく話せなかったことが・・・。
そうしたら、この一言を口に出すのがいいです。
「なるほど」
一言なので、話を遮ることもありません。
相手も「自分の話を聞いてくれているな」
と思い、いったんおしゃべりが止まり、そこで
あなたの話すタイミングが訪れるかもしれません。
人の話を遮る人は、じっさいは相手の話を
聞いていないんですよね。
上記で書いたように。
「いつ、話を切りだそうか」とそればかりに
気がいっているので、相手の話なんて聞いていない。
だから話し始めると、話が脱線して関係の
ない話になってしまうこともあるのです。
先に書いた、私と近所の奥さんの会話のように。
最初は私がシドニーに行ったときの話だったのが、
いつの間にか、彼女の息子の話に変わっていました。
シニアになると、抑制できなくなるのでしょうか?
なんででしょうねぇ。
「人の話を聞かない」もしくは、「人の話を
聞いていない」
このように言われないためにも、人の話は
遮らないで、しっかり聞くように努めるのが一番。
これが、“円滑なコミュニケーション術” です。
「あの人と話すと、自分のことばかりで
面白くない」とレッテルを貼られてしまうと、
人は遠ざかっていきます。
じっさい、私はこの近所の奥さんを
見かけると、わざと忙しいフリをしたり、
話が長くならないように、今は防御線を
張っています。
自分がこのようにされたら、悲しいですが・・・。
それには、人の話を最後まで聞く。
もし話に割り込めなかったとしたら、それは
相手が一方的に話してるだけなのでしょうから、
そのような人とは、もともと会話は無理でしょう。
このように思うのがストレスもなく、
また他人と円滑なコミュニケーションを
取るのに、必要なことなのではと思っています。
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