人生の分岐点

娘からのメッセージ

人生の分岐点は、誰にでも訪れる。

些細なこともあれば、
自分の人生が変わるほどに大きなことも・・・。

娘と一緒に毎週1回、
娘の休みの前日に
コインランドリーに行く。

娘の仕事が終わってから行くので
当然帰りは遅くなる。
0時を過ぎたこともあった。
だから、翌日が休みなら問題ない。

一昨日がその日だった。
洗濯に行く準備をしていると、
娘からメッセージが入り、
「悩みがあるので、聞いてほしい。
洗濯して待っている間でいいから」
とのこと。

もちろん
「なんでも聞くよ、帰ってくるの
待ってるからね」
と返事をした。

そして娘が帰ってきた途端、
物凄い雷雨。
こんな天気の中、洗濯物を持って
バスに乗るのも大変。

ということで、翌日に持ち越し。
そこで娘の悩みを聞いてみた。
洗濯の合間でいいと言うから
それほど大きな悩みではないと思って
いたのだが、とんでもなかった。

どちらかと言えば、人生の分岐点。

分岐点


洗濯などに行かなくてよかった。
雷雨のおかげ。

夜は助言を運んでくる


娘の話では、オーナーから
「帰らないで、ここに残らないか?
ただそれには資格が必要になる。
その資格を取って残るなら、将来は考える」
と言われたらしい。

今のマネージャーも
同じように言われて、今の地位に
ついたとのこと。

娘にとっては、それは嬉しいはず。
娘はできるなら、ここに留まりたいと
思っていたのだから・・・。


娘は、ビザが切れる6月に
フランスに帰ると決めている。
だからその後のフランスでの生活も
ある程度は考えていた。

「シドニーに残るには、資格が必要で
学校に通うようになる。
資格を取るまでは、生活も厳しくなるだろう。
でも将来は有望。

でもここに残ったら、フランスで考えていたことは
出来なくなる。
フランスには、自分を待ってくれている人もいる。

どちらが自分にとっていいのか?」

確かにこれは悩むところ。
帰ると決めており、その先のことも
ある程度考えていただけに
娘にとっては大きな分岐点となる。
人生の分かれ道。

さすがに私もすぐには的確な返事ができない。

「今日はまずゆっくり寝て、そのあと考えよう」
と答えた。

フランスのことわざに
La nuit porte conseil』というのがある。
「夜は助言を運んでくる」と言う意味。

何事も冷静にならないと、よい結果がでない。
しばらくじっくりと考える必要がありそうだ。

信用できる人の意見をよく聞いて、
じっくり考えるのは大切。

でも答えを出すのは自分。
他の人の意見や考えで動くと
失敗したときにどうしても責任転嫁をしてしまう。

自分で考えて出した答えなら、
失敗しても後悔はしない。
そして落ち着けば、またポジティフになって
行動できるから。

娘がこのような重要な決断をする時に
そばにいられてよかった。

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