自ら怒りを作る・負のサイクルに陥る人とは？

怒りの自己発火となる口癖
マイナスの口癖
避難はボートで・現在のフランスの状況

怒りの自己発火となる口癖

嵐が過ぎ去った後も、フランスでは雨が
降り続いています。

もう 3 週間も雨ばかり。
さすがに滅入ってきますが、天気だけは
どうしようもありません。

まして北のほうでは、嵐の影響を受けたうえ、
毎日雨ということで、洪水が発生しており、
20 万人が苦境に陥っています。

フランスのこの状況、あとで画像でお伝えしますね。

でも・・・
今日書きたかったのは、『自分で怒りを
作りだし、その結果、負のサイクルに
陥ってしまう残念な人』についてです。

自分では気が付かない、ちょっとした口癖が、
自分の体に悪影響を及ぼしているのに気が付いていない。

今朝、私が朝食の仕度をしていると、
ムッシューがそばにやってきて、
「腹が立つ。また雨だ」と一言、
いまいましそうに言ったのです。

毎日雨ばかりだと、このように言いたく
なるのもわかります。
でも、誰でも同じでしょう。

でもいかにも、いまいましそうに言うのは、
自分のからだにマイナスになるのです。

その理由は、怒りを感じると、
自律神経が乱れるので、心拍数や血圧が上昇。

その結果、血流の悪化を招いてしまうのです。

よく「怒りは吐き出したほうがいい」と言いますが、
怒りを口に出すことで、その感情が強調され、
繰り返し感じることになります。

結果、怒りを口に出すことは、感情や身体の
調子を悪化させる一因となるのです。

また、怒ると発生するのが、体を酸化させる
活性酸素。
毎日イライラしていると、からだはどんどん
悪くなる一方です。

マイナスの口癖

それなのに朝から「腹が立つ！」と
イライラしていたら、どうでしょう。
雨が降るのは、仕方ありません。

「腹が立つ！」と言っても、雨が止むことはない
のですし、他の人も皆同じ状況です。

「また雨か～」ぐらいにすれば、怒りは
湧かないと思いますし、血圧が上昇する
こともありません。

「腹が立つ！」この一言を口に出した途端、
怒りはよけい大きくなります。

自分の口から出た言葉が自分の耳から入り、
頭の中で反復するので、よけい怒りを誘発
しているのですから。

このようなときに下手なことを言うと、反論
してきます。
そうなるとよけい、血圧も上がってしまいます。

このようなときは、聞かないふりをして
黙っているのが一番。

確かにそばで「腹が立つ！」と何回も
繰り返されると、聞いているほうも
不快になります。

フランス語では「fâché （ファッシェ）」
と言うのですが、日本語で「腹が立つ」と
言われるよりも、よけい感じが悪いのです。

だからそのようなときは、すぐに場所を
変えるか、他のことを考えるようにしています。

口癖って考えずに口から出てしまうので
すが、怒りの言葉が口から出そうになったら、
深呼吸するのがいいようです。

元アメリカ大統領 “トーマス・ジェファーソン” が、
このような格言を残しています。
「腹が立ったときには、口を開くまでに
10 まで数えよ。
非常に腹が立ったときには 100 まで数えよ」

自分でどうにもできないことに、いちいち
頭にきていたら、毎日怒りを感じることに
なるでしょう。

その結果、血圧があがり、それがまた
ストレスとなって、高血圧になる。
完全に、『負のスパイラル』にはまってしまいます。

雨が降ったら、家の中で何かできることを
探す。
このように視点を変えれば、怒りはわかなく
なると思うのですが・・・。

でもこれは、本人が自分で気をつけないと、
どうにもなりませんね。

避難はボートで・現在のフランスの状況

上の画像は、川の中ではありません。
街の中、両側には家が建っています。

今降っている雨ですが、我が家がある地域
でも、けっこう激しく降っています。

フランスの北、“pas-de-Calais”
（パ・ド・カレ）では、
街の中は至る所で洪水が発生。
そのため、ボートで救助にあたっています。

車は道路が水没しているので、使えません。
トラクターを持っている人が、近所の
人のために動いています。

また急いで行わなければならないのが、
家畜の移動。
牛は、水の中で立ちっぱなしの状態。
水位は、牛の胴体近くまであります。

移動するにも水の中を移動させなければ
ならないので、これも難しい状況です。

何十年も住んでいる人達も、「このような
洪水は初めて」と言っていました。

現在は水位が少し下がっていますが、
街はこのようになっています。