野菜果物ジュースの危険性

「からだに良いから」と毎日飲んでいませんか?

野菜果物ジュース

「毎日飲みたい野菜果物ジュース!」

このようなキャッチフレーズにつられて、
毎日、野菜果物ジュースを飲んでいらっしゃる
方も多いのではないでしょうか。

じつは、野菜果物ジュースは、野菜を食べる
代わりにはなりません。

そればかりか、野菜果物ジュースを毎日飲む
と、からだにいいことはひとつもありません。

かえって、病気を発症するリスクが
増える
ばかり。

今日は、そんな野菜果物ジュースについて
書いています。



野菜果物ジュースを毎日飲むと、

  • 食物繊維が入っているため、お通じがよくなる。

  • 腸のはたらきを促して、ダイエットや
    美肌にもよい影響がある。


  • 適度な糖分で脳に栄養を与えるため、
    集中力が増す。


  • 血糖値の上昇を抑えられる。

これ、ほとんどが “ウソ” です。
ただ集中力が増す人も、なかにはいるかも
しれませんので、全部と書きたいところ、
“ほとんど” としました。

これを鵜呑みにして、毎日飲んでいると
とんでもないことになります。

「カラダにいいから」と水替わりに飲んで
いたら、たいへんなことになります。

まぁ、お値段もしますので、水替わりに
飲む方はいらっしゃらないでしょうが、
毎日 2 本以上飲んでいたら、危険です。


野菜果物ジュースを毎日飲むと

多忙で健康志向の方の中には、
野菜果物ジュース』は、体重を減らす、
体の「デトックス」の両方に役立つという
目的で飲まれている方も多いでしょう。

というのも、『世界の野菜&果物ジュース
市場』は、2016 年に 1,540 億ドルと評価
され、今後も成長すると予想されています。

でも、このジュース、じつはリスクのほうが
大きいのです。

理由は、

  • 製造工程で重要な栄養素が壊れてしまう。

  • 栄養素の破壊によって糖分の吸収効率が高まる

  • 植物繊維がほとんど失われている。

このようなことから、飲んでもメリットは
ほとんどありません。

反対にこのような野菜果物ジュースを
毎日飲んでいる
と、2 型糖尿病のリスクが
上がり
ます。

植物繊維が除去されると、果糖がより早く
吸収されます。

血糖値が急激に上昇すると、膵臓は血糖値を
安定したレベルに戻すためにインスリンを
放出します。

これが血糖値スパイクにつながってしまうのです。


【血糖値スパイク】

食後の血糖値が、急上昇と急降下を起こす
状態。
血糖値の乱高下が血管にダメージを与え、
動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中
による突然死のリスクが高くなる。


そしてこの状態が長く続くと、インスリン
が機能しなくなり、2 型糖尿病を発症する
リスクが高まるのです。


2013年、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、
シンガポール大学の研究者らは、
1986 年から 2009 年の間に収集された
10 万人の健康データを分析しました。

その結果、フルーツジュースの接種が 2 型
糖尿病のリスクの増加と関連している
ことを
発見したのです。

液体は固体よりも速く、胃から腸に到達する
ため、グルコースとインスリンのレベルが、
より早く大きな変化を引き起こすためと
発表しています。



他の研究では、
7 万人以上の看護師の食事と糖尿病の状態を
18 年間にわたって追跡した結果、同様に
2 型糖尿病のリスクが増加していました。

理由のひとつとして、「果物全体に含まれる
食物繊維、他の成分が欠如していること」
と説明しています。



野菜ジュースも同様です。
粉砕や加熱によってビタミンや植物繊維は
破壊されますし、果糖は多くなります。

これらの研究結果を見ると、
野菜&果物ジュースでは、デトックスは
無理でしょう。



研究によると、ジュースを飲むと、1 日の
推奨カロリー数を超えて摂取してしまうリス
クが高くなるとのこと。

多くの人は、ジュースを飲んだからといって、
1 日の食事による摂取量を少なくすること
はないようです。



そのまま食べるとからだに良くても、ジュースはNG


野菜をそのまま食べるには、ジュースと違い、
手間がかかりますが、メリットはたくさん
あります。

野菜は、ビタミンやミネラル・食物繊維を
多く含んでいます。


野菜や果物をそのまま食べる場合と、
ジュースにする場合との違いを見てみましょう。


『野菜果物そのまま』

  • 皮や種、食物繊維を含めて、すべて
    摂取可能。


  • 食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの
    栄養素をバランスよく摂ることができる。



【ジュースにする】

  • 水溶性&不溶性繊維食物繊維が失われる。

  • 栄養分が少ない。

  • 血糖値の上がり方が早い。

  • 添加物が入っている可能性あり。




果物はそのまま食べると、2 型糖尿病の予防
に効果があり
ます。

でもジュースにすると、2型糖尿病を発症する
リスクが増加します。

これは上記の研究結果でも、発表されてい
ることです。


その理由は、食物繊維は糖尿病の発症予防に
非常に効果が高い
ため。


また固形物を食べると、一旦胃に入ります。
そこでは消化に時間がかかるため、
血糖値も徐々に上がります。

でもジュースの場合は、水分での摂取に
なるので、吸収が早くなります。
多くの糖質が体内で急速に血糖値を上昇させ、
インスリンの分泌を促進します。


生活習慣病の患者をきちんと指導する医師
は、野菜果物ジュースを常飲する危険性を
指摘しています。

手間はかかりますが、やはり野菜や果物は
そのまま食べたほうが、健康を維持するには
良いですね。


私は、朝食にスムージーを作っています。
以前は、スムージーを飲んでいたのです
が、今はスプーンで食べています

果物は完全に粉砕せずに、形を残して。

こちらのブログに、血糖値を上げない
朝食の取り方を書いていますので、
ご興味がありましたら、ぜひお読みください。


さいごになりますが、野菜果物ジュースが
すべて悪いというわけではありません。


野菜や果物をまったく食べないよりは、
ジュースを飲んだほうが、少しは良いでしょう。

ただ 1 日に何本も飲んだり、1 日の推奨
摂取カロリーを超えるとリスクが伴います。

また、購入するときは、添加物が入って
いない 100% のものをおススメいたします。
過剰な糖分もよくありませんので、成分表示
をよく見てくださいね。

でも野菜や果物を食べる代わりに、必要な
栄養素をジュースで補うというのは、無理
なことがおわかりいただけたと思います。

なるべく、固形のまま食べるようにしたい
ものですね。


【参照:bmj.com



”Amazon” で書籍を出版しています。
「Unlimited会員様」は、すべて無料
お読みいただけます。

書籍紹介

『Kindle Unlimited』に登録すると、

・初回 30 日間は、 無料お試し期間

・200 万冊以上の書籍が【読み放題】

無料お試し期間が切れる前に解約すれば、
料金はいっさいかかりません。


どうぞ こちら からご覧くださいませ。

タイトルとURLをコピーしました