オーガニック野菜&果物の盲点

咳が止まらない

ここ 2 週間ほど、しつこい咳に悩まされて
いました。

話しているときだけでなく、本を読んでいる
ときでも、急に咳き込んでしまい、なかなか
おさまらないのです。

咳き込むときは、喉がいがらっぽいという
か、チクチクしてくるというか・・・。

このように感じた直後、ひどく咳き込んで
しまうのです。

いったん咳き込むと長く続くので、橋本病
を患っているため、甲状腺が悪化したのか
と心配していました。

次の診察予定は、11 月。
緊急でない限り、その前に予約は取れません。


でもあるとき、気づいたのです。
「最近、リンゴの皮を食べるようになって
から、咳が出るようになった
」と・・・。


「りんごの皮には、”プロシアニジン” と
いうポリフェノールが多く含まれているの
で、皮を捨てるのは勿体ない。」


このようなことを読んだので、オーガニック
のりんごを買い、皮をスムージーに入れて
いたのです。

もちろん、食べる前に流水でよく洗って
いました。


「もしかして、これが原因か?」
リンゴは、”農薬を多く使う果物” として
有名
です。

「オーガニックだから大丈夫」と思って
いたのですが、それからは、リンゴの皮は
食べずに捨てていました。

すると・・・
咳がおさまってきたのです。
リンゴの皮を食べなくなってから
3 日後には、あまり咳が出なくなりました。

今は 1 週間経ちますが、咳はほとんど
出ません。

まだ、たまに出ますが、以前のように
しつこく咳き込むということはなくなりました。

リンゴの皮を食べていたときには、夜中
も咳き込むことがあったのですが、今は、
夜中に咳き込むことはありません。



オーガニックの野菜とくだもの、無農薬ではない


私はオーガニックのリンゴなら、農薬の
心配はないと思っていました。

でもリンゴの皮をたった 2 週間ちょっと
食べただけで、こんなに咳き込むように
なってしまったのです。

怖いと思いませんか。

そして皮を食べなくなったら、すぐに
咳がおさまったのです。

農薬とはこんなにも人体に影響を及ぼす
もの
なのですね。


「オーガニックだからといって、安心しては
いけない」と改めて感じました。

オーガニック(有機農業)の野菜やくだものは、
無農薬ではありません。


オーガニックでは、合成農薬や化学農薬は
使用していませんが、天然農薬を使用して
います。

天然農薬とは、分子が自然な状態で存在し、
実験室で発明されたものではないことを
意味します。

でも、それらが無害または危険がないことを
意味するものではありません



私は、ある程度の農薬は、必要だと思っています。
無農薬は農薬や化学肥料の助けを得られない
分だけ、技術と手間をかけなければなりません。

除草も大切ですし、虫がついたら、それを
いちいち手で取らなければなりません。

家庭菜園でこれをやるだけでも、けっこう
大変です。
それを広大な土地に植えられている野菜や
果物すべてに行うのは、まず無理でしょう。


農薬を使わないデメリットとして、
このようなことがあげられます。

  • 害虫や病気の管理が難しい

    定期的な監視、手作業による害虫の
    除去、病気の早期発見など。

  • 収入の低下

    農薬の使用が制限される場合、作物が
    害虫や病気によって被害を受け、収入
    低下につながる。

  • 作業コストの増加

    作物の管理には、より多くの人手と
    時間が必要。

  • 品質の一貫性の欠如

    農薬を使用しない場合、作物が害虫や
    病気にさらされるリスクが高まり、品質
    の一貫性が低下する。

  • 市場価格の影響

    生産コストが高くなる。



でも土壌がよければ、これらの問題はありません。
良い菌が増えて発酵した土なら、虫が寄らないからです。

でもほとんどの農家は、それなりに農薬を
使わないと無理でしょう。


そしてオーガニックといっても、農薬自体
すべて厳しく管理されているかというと、
そうではありません。


たとえば、フランスに入ってくる外国の野菜
やくだもの。
農薬については、欧州で基準値は決められて
いますが、その国によって多少違いはあります。

オーガニックのものだから安心できるかと
いうと、そうではないのです。


今回の私の咳も、すぐに気が付いたから
いいようなものの、あのままずっとリンゴの
皮を食べていたら、咳が止まらないだけで
なく、他に支障が出たかもしれません。

病気というのは、連鎖反応を引き起こしますから。


農薬を除去するには



オーガニックのものは、他のオーガニック
でない野菜やくだものより、農薬の比率は低いです。

でも農薬と一口にいっても、いろいろな
農薬があります。
心配なら、よく洗ったほうがいいですね。
多くの農薬は、水溶性です。

それにたいていは皮を剥いたり、加熱調理
をすれば農薬は無くなる
ようです。


その他、下記の2つの方法があります。

【重曹につける】

重曹は、塩の 30 倍の毒素吸着効果がある
ようです。

1.野菜や果物が入るくらいのボールに
  重曹を小さじ2程入れ、重曹水を作る。 


2.野菜や果物を 30 秒ほどつけてから、
  流水で丁寧に洗う。 



【塩水や酢水を使う】

1.約 1%濃度の塩水、
  または酢 1:水 2 の酢水に漬ける。 


2.その後、30秒程 流水にさらす。


じつは日本の野菜やくだものは、農薬が多く
使われています。

日本は、以前は農薬使用量が、中国、韓国に
次いで 3 位
となっていましたが、2024 年の
データでは、11 位
となっています。
それでも、まだ多い方です。

この順位ですが、中国も順位が下がって
おり、アメリカがトップに出てきました。

日本も中国も農薬使用料は以前と変わらな
いにもかかわらず、他の国が以前より農薬を
使うようになった結果、順位が下がったこと
も考えられます。



日本で野菜やくだものを買う場合、国産の
ものならある程度安心ですが、安い野菜や
くだものは、外国産が多いです。

やはり食材として使うには、皮を剥いたり
加熱したほうがいいみたいですね。

くだものなどそのまま食べるものは、重曹
などで洗うことも必要かと思います。


私は今、リンゴの皮は食べません。
フランスでは庭がある場合は、生ゴミは
堆肥として使うように決められているので、
庭に穴を掘って、そこに捨てています。

おかげで去年より、ミミズが増えました。
土壌がよくなったのだと思います。

でも農薬も、土壌に染み込んでいるんですよね。
ただいちいち心配していては、食べるものが
なくなってしまいます。


さいごになりますが、安全で栄養価が高い
野菜の選び方をご紹介します。

「色が薄い」 

「きれいな形ではなく、少しいびつ」 


「サイズは小さめ」


肥料によって、大きく作られた作物は
見栄えがいいですし、色がきれいです。

でも自然の作物は、そうではありません。
魚も養殖のものと、天然とは味が違いますよね。

健康を維持するには、いろいろな
野菜やくだものを食べたほうがいいですが、
なるべくしぜんに近い物を買い、
そのまま使うときは、しっかりと農薬を
落してからお使いになることをおススメ
いたします。



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