至る所で発生・避難を余儀なくされる山火事
現在至るところで発生している山火事。
今、一番大きい山火事はギリシャでしょう。
ギリシャでは 1 週間前から制御できない
山火事が発生していましたが、あらたに
67 ヶ所で新しい山火事が発生。
ギリシャの山火事の跡
ギリシャ政府は、「これは一種の戦争だ!」と
言っています。
最も被害の多いロードス島。
観光シーズン真っ只中の 7月22日
土曜日。
3 万人が体育館、学校、カンファレンス
センターに一晩避難しました。
そのうち、3,000 人が海路で避難しています。
飛行機もキャンセルされ、多くは足止め状態。
現在、気温は多少下がっているようですが、
それでも 35 度。
それ以前は 45 度だったようです。
昨日見たニュースでは、焼けただれた
山の中を逃げ惑う鹿の親子が映されて
いました。
多くの動物が死んでいます。
焦げた鳥
2020 年のオーストラリアの山火事。
『WWF(世界自然保護基金)
オーストラリア』によると、
6 万頭のコアラが死にました。
また、昨日のニュースで映し出された
画面はショックでした。
焼けただれた動物の死骸がアップで
写されたのです。
住宅の塀が写っていたので、たぶん
犬でしょう。
足 4 本はなんとなくわかりましたが、
顔がどこにあるか、はっきりとは
わかりませんでした。
また救助された小鹿、男性の腕の中で
ぐったりしていました。
助けたとき抱き上げても、疲れ果てて
いたらしく、少しも動かなかったようです。
他の子鹿も・・・。
母親が火事で死んでしまったことを知らず、
鳴きながら母鹿を探していました。
時々、他の雌鹿が寄り添っていましたが・・・。
『写真提供:BFMTV』
山火事の発生、防ぎようがないのか?
フランスでは去年、ジロンド県で
6800 ヘクタールの森林と住宅が
山火事で消失しています。
ですから今年は、去年以上に監視を強化し
地面が渇いたら水を撒いていました。
それでもやはり山火事は発生しています。
7 月に入って大きな山火事というと、
ギリシャはもちろんのこと、アルジェリア
でも発生。
気温 48 度の中、強風にあおられ
97 カ所で火災が発生、避難中に炎に
囲まれ兵士を含む 34 人が死亡しています。
その他にコルシカ島、イタリア、
スペイン、チュニジアでも起こっています。
これらの火事の中では、放火やたばこの
不始末によるものもあるようです。
せっかく空気のいい山にハイキングに
来たのですから、自然の中では、
たばこは吸わない方がいいのですがね。
・・・と言っても、喫煙者には
つらいでしょう。
私も以前は吸っていましたから、
わかります。
だから喫煙するなら、責任を持って
吸い殻の始末をしてほしい。
現在、フランスのニュースでは、
ギリシャの山火事の状況を
毎日放映しています。
バカンスシーズンということから、
多くのフランス人がギリシャにまだ
留まっており、避難している状況です。
政府は救助のため、飛行機を出す
ことも考えています。
ギリシャ政府の言葉ではありませんが、
本当に戦争のような状況です。
最近の地球の気候を考えると、今後、
海外に旅行に行くときは、気温が異常に
高いところは危険が隣合わせだという
ことを考えたほうがよさそうです。
記録的な気温が続く国に行く場合は、
事前に現地の気象警報を調べることが
必要になるでしょう。
また観光地の営業状況を確認することも
必須。
暑さのため、閉鎖される観光地も
あるからです。
例えばアテネ(ギリシャ)のアクロ
ポリス遺跡。
熱波のため、7月は午後一時閉鎖されています。
【写真提供:Le Monde】
犬連れの旅行
最近フランスのニュースで、
アメリカのフェニックスの様子を
よく写しています。
フェニックスは元々暑い所ですが、
ここも最高気温を更新し、45 度まで
上がったようです。
友人が済んでいるのですが、「洗濯物を
干すと 10 分も経たずにカラカラになる」
と言っていました。
犬を連れて、テレビのインタビューに
答えた女性。
犬の散歩は早朝 5 時に行くようです。
そのため「毎日早起きをしなければ
ならない」と言っていました。
彼女に飼われている犬は幸せですね。
フランス人はよく犬連れで旅行に出かけます。
私も愛犬がいたときは、よく連れて
行きました。
夏は愛犬も家族も楽しめるキャンプ場
がほとんどでしたが・・・。
でも気をつけなければならないことは、
アスファルトを歩くとき。
気温 30 度でも、アスファルトの温度は
60 度 を超えることがあります。
暑いときに街の中で、犬の散歩をして
いる人を見かけますが、これは犬に
とっては苦痛しかないでしょう。
アメリカのアリゾナでは、現在ネコも
外に出さないよう呼びかけています。
連日猛烈な暑さが続くマリコパ郡。
ちょっと転んだだけで重い火傷を
負うようです。
気温は 46 度以上。
すると、アスファルトやコンクリートの
温度が 82 度になることもあり、ほんの
一瞬触れただけでも重いやけどを
負いかねない。
舗装道路に 10 ~ 20 分間接触すれば
皮膚が完全に破壊され、皮膚の
深部まで達する 3 度のやけどを負う
こともあるというのです。
現在、異常気象が続いています。
山火事、竜巻、豪雨。
以前は行きたいと思ったらすぐに
旅券を用意して行っていましたが、
今後は気象条件も前もって調べて
おいたほうがよさそうです。
下記のサイトはヨーロッパの気象情報を
把握できます。
ヨーロッパや近隣諸国への旅行を
計画されている方には、お役に
立つと思います。
ヨーロッパの気象情報
METEOARARM
高温は鉄道、道路、航空交通に
影響を与える可能性もあります。
熱波のために閉鎖しているところや
営業時間を短縮しているところも
あります。
現地についてガッカリするよりも、
事前にいろいろ調べてから行く方が
いいでしょう。
今回ギリシャから運よく帰国できた
フランス人の観光客。
・ 宿泊先のホテル 200 メートルの所まで
火が迫ってきたので、スーツケースを
持たずに逃げた。
・ 荷物をすべて持って、気温 40 度
以上の中 10 キロ歩いた。
と、このような人もいました。
楽しみにしていたバカンスが
地獄のようになってしまったら・・・。
事前に察知できないこともありますが、
下調べをしておけば、少しは回避
できるかもしれません。
海外旅行を楽しむために、今後は
しっかりと下調べをしてから行きましょう!
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