こんなに怖い!人口甘味料

命を縮める毎日だった


人口甘味料については、多くの研究が
おこなわれており、“サッカリン”
“アスパルテーム” には注意が必要と言われています。


私は昭和生まれ。
高校のときにはクラブに入っておりましたが、
その頃と言えば、「部活中に水を飲むことは
禁止」されていました。

「水を飲むとバテるから」というのが理由です。


夏休みは、毎日練習がありましたが、猛暑の
中、
朝から昼食時間になるまで、水は
1 滴も飲めません

昼食の時間になると、もうのどはカラッカラ。
近所の店に行き、コーラの大瓶を買って
一気に飲み干していました。

私だけでなく、ほとんど全員、同じこと
をしていたと思います。


今、考えると、からだを鍛える部活のはずが、
心筋梗塞や脳卒中のリスクをあげていたわけです。



米カリフォルニア州の研究によると、
果糖やブドウ糖、ショ糖などの単糖類の
入った甘い飲み物を毎日飲み続ける

心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなる」
ことが
ある。」とわかっています。

また、運動中に水を飲まないと体温が
上昇し続けて疲労が起こる
(体重の 2% の
脱水で持久力は 10% 落ちる)ことが明らか
になっています。

倒れる人はいませんでしたが、危ないこと
をやっていたのですね。


でも今、人口甘味料を毎日摂取している
人がとても多い
です。

私の知り合いも、コーヒーを飲む
たびに “サッカリン” を入れています。

“カロリーゼロ” だからだそうです。

その他にも人口甘味料の入った
飲料を飲んでいます。

1 日でどのくらいの人口甘味料を
摂取しているのでしょうか。
本人はぜんぜん考えていないようですが・・・。




人口甘味料と血管疾患



ジュースやコーラなどの高カロリー飲料に
は、人口甘味料が使われています。

下記は、各国でおこなわれた調査結果です。

【フランス】

ソルボンヌ大学で、10 万人以上の
フランス人を対象にした調査では、

ダイエットコーラノンカロリーを含む
これらの飲料の摂取量が多い人は、非消費者
よりも脳卒中を患うリスクが 18% 高
かった。



【アメリカ】

カリフォルニア州の平均年齢 52 歳の女性
教員 10 万 6,000 人以上が参加。

ジュースやコーラなどの高カロリーの飲料を
飲む習慣のある人
は、まったく飲まない人に
比べ
心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが
20% 上昇
するという調査結果が発表された。

この調査は 1995 年に開始され、現在も続け
られています。

その後の調査では、糖類の入った高カロリー
飲料を毎日 1 本以上飲む人
は、飲まない人
に比べ
血管形成などの血管再建手術
必要になるリスクが26%上昇し、脳卒中の
リスクも21%上昇
した、と発表されています。



アスパルテームとは?

人口甘味料といっても、いろいろあります。

その中でも “アスパルテーム” は、現在でも
安全性・危険性に関して最も論争がある
人工甘味料の一つです。


2023 年 7 月 14 日WHOも発ガン性が
あると発表しています。

アスパルテームは、1980 年代以来、

  • ダイエット飲料

  • チューインガム

  • ゼラチン

  • アイスクリーム、ヨーグルトなどの乳製品

  • 朝食用シリアル

  • 歯磨き粉

  • 咳止め薬などの医薬品


などに広く使用されている人工 (化学) 甘味料です。

注意:

L-フェニルアラニン化合物」と表記されて
いる場合もあります。

フェニルケトン尿症(L-フェニルアラニン
をうまく代謝できない体質)の子供どもが
アスパルテームを摂ると、脳に障害が起こる
可能性があります。
注意喚起の意味で、必ず併記されています。



アスパルテームの歴史は、
“米国サール薬品” が胃薬(ガストリン)の
研究中に強い甘みを持つ成分を偶然発見。

その後、日本の” “味の素株式会社” が大量
生産技術を開発(商品名 パルスイート)。

1981 年米国FDA(食品医薬品局)が乾燥
製品として、1996年 全ての加工食品への
使用を認可。

日本では、1983 年に食品添加物として認可
されています。


アスパルテームは、現在米国、欧州、アジア、
アフリカ、オセアニアなど、120 以上の国で
1 万品目を超える食品・ダイエット食品・
医薬品などに使用されるほど普及しています。

日本でも約 600 品目に使用されています。

なぜこれだけ使われているのかというと、
砂糖(蔗糖)の 160 ~ 220 倍の甘味を持ち、
少量でも十分で、カロリーも4kcal/g
ほとんど無視できる程度だからです。



アスパルテームの裏話


現在アスパルテームは世界中で使用され、
70 以上の公的機関が、その安全性を保障
しています。


しかし、アメリカでは食品添加物として認可
を申請する前から、論争の的になっていました。

理由のひとつとして、アスパルテームは
体内でメタノール(メチルアルコール)を
分離する
からです。

メタノールは猛毒です。
飲むと失明、最悪の場合は死に至ります。
メチル(目散る)アルコールとも呼ばれています。

2020 年 3 月、イランでメタノール中毒で
死亡者が続出したのは、記憶に新しいと思います。

アルコール摂取が新型コロナウイルス感染症
治療の一助となるとの噂が広がり、密造酒を
飲んでメタノール中毒で死亡する者が続出。

メタノール中毒で病院に運ばれた人は
5000 人以上、うち 525 人が死亡しました。



アスパルテームに関しては、1 つおもしろい話が
あります。

米国FDAでのアスパルテーム認可の歴史です。

1973 年、サール薬品はFDA(食品医薬品
局)アスパルテーム承認許可申請をしました。

しかし、「問題あり」とのことで認可され
なかったのです。
さらにその後、申請時の虚偽・隠蔽の事実も
明らかになり、後 8 年間は認可されまんでした。

それが、1981 年にレーガン政権が誕生した
翌日、サール薬品は再びアスパルテームの
認可申請をし、許可されたのです。

これはサール薬品のCEO(最高経営責任者)
になった “ドナルド・ラムズフェルト” が、
政治的立場を利用して可能にしたことだった
と言われています。

彼は以前国防長官でもあり、レーガン政権へ
変わる時には、政権移行作業チームのメンバーも
努めていました。

その “ラムズフェルト” に新しいFDA
局長に指名された “アーサー・ヘイズ” と
しては、アスパルテームを一転して承認する
しかなかったのでしょう。


その後、米国ノースイースタン・オハイオ
医科大学の “ラルフ・G・ウォルトン博士”
(精神科医)が、アスパルテームを巡る論文を
検証
したところ、おもしろいことがわかったのです。


『アスパルテーム製造企業から研究費を提供
された研究機関
』からの 74 論文すべてが、
「アスパルテームは安全である」と結論しています。

それに対し、『製造企業から資金提を供受けて
いない独立研究機関
』からの 90 論文のうち、
83 論文が、「アスパルテームは脳腫瘍などの
致命的な健康被害をもたらす危険性がある
と結論しているのです。

検証結果は、
安全である」と結論した7つの研究のうち、
6つはFDAによって行われたものでした。

これらの実験に関わったFDAの職員の多く
は、その後アスパルテーム製造企業に職を
得ています。

「天下り」と呼べるでしょう。

アスペルテームに関しては、今でも
議論されています。



WHOとFAO(国連食糧農業機関)で作る
JECFA(合同食品添加物専門家会議)は、
アスパルテームについて、

1 日摂取許容量(ADI)を体重 1 kgあたり
40 mgと設定しています。

これは体重 70 kgの人の場合、アスパル
テームを含む清涼飲料水 9 ~ 14本分
飲むことに相当します。

実際には 1 日にこれほど多くの清涼飲料水を
飲むことはないので、心配ないということですが・・・。


しかし、発がん性のある物質の場合、ごく
微量であっても危険性がある
ということです。


EU(ヨーロッパ連合)では、「人体に害を
もたらす可能性のある化学物質は避ける」

という考え方が一般化しています。

この予防原則に従えば、アスパルテームは
避けるべき添加物といえるでしょう。


カロリーゼロだからダイエットに良い」
メーカーは謳っています。

「カロリーゼロだから、たくさん摂っても
太らない」と安心して、ついつい食べ過ぎ
たり飲み過ぎてしまいます。

これらのキャッチコピーに踊らされない
ようにしましょうね。




【参照】
who.int bmj.com


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