払い戻しとは?
ゴールデンウイークが終わった。
旅行先で楽しい想い出をたくさん
作ってきた人もいるだろう。
でも・・・
予期せぬ問題に直面した人も多かったのでは?!
「騙された」と感じることは、人それぞれ
いろいろな要素があると思うが、
ゴールデンウイークと言うと、通常は
旅行に出かける人が多いだろう。
私も去年思わぬトラブルにあった。
正確にいうと被害者は娘。
ふつうでは考えられないことだった。
まず・・・今日のニュースを読むと、返金
トラブルが多かったようだ。
返金トラブルにあうのは
海外のサイトで予約した場合が多い。
日本は法律で「消費者保護」が徹底されて
いるが、海外のサイトはそこまで徹底していない。
日本と同じ感覚で向き合うと、とんだ目に
合うことになる。
今回のニュースでも、
・ 返金されない
・ かからないはずのキャンセル料が
かかった
・ 申し込んだサービスの内容と違う
など、ほとんどが海外のサイトだった。
予約するときに『規定』にすべて目を
通す人はあまりいないと思う。
小さい字でびっしり書かれているし、
読みにくい。
でもこの規定の中に、意外と落とし穴が
隠れている。
リファウンドって?
英語で言う「Refund」。
返金と訳されることが多い。
でもこれは「払い戻し」で
必ずしもお金で返ってくるわけではない。
3 年前になるが、コロナが流行し、
多くの航空会社で欠航が相次いだ。
私もそのときに航空券を買っていたが、
やはり欠航になってしまった。
通常は他の便に振り替えてくれるが、
コロナだったので、いつ飛べるか
わからない状態。
私はちょうど日本に行く予定で、日本の
航空会社で取っていたので、すぐに
返金された。
ただ予約サイトで取った息子は、なかなか
返金されなかった。
そのうち、リファウンドはお金ではなく、
クーポンになるとのメッセージが入った。
クーポンだと、その航空会社でしか
使えない。
また仕事もあり、そうそう長期の休暇は
取れない。
だからいつクーポンを使えるかわからないし、
行き先によっては、違う航空会社を使うこともある。
そのようなことから、しばらく予約サイトと
やりとりしていた。
結局、コロナが長引いたおかげで、返金されたが
半年以上かかったと思う。
息子の場合はまだよかったようで、
事業所がつぶれたり、返金処理がされなかったり
問題が多く、その当時はよくニュースに
載っていた。
ただよくある間違いのひとつに、姓名を
逆に書いてしまうことがあげられる。
これをやると、手続きがけっこう面倒だ。
逆にしてくれればいいだけなのに・・・
と思うかもしれないが、そうではないようだ。
サイトによって違うかもしれないが、
書類を送ったり、へたをするといったん
その航空券をキャンセルして、あらたに
航空券を買わなければならないこともある。
私の知りあいにもいたが、出発の日は
迫っているのに、なかなか処理されず
飛べないのではと心配したようだ。
衝撃的な出来事
これは私が去年経験したこと。
日本だけではなく、通常考えられない
ことが起こった。
娘がシドニーに帰る日のこと。
すでに航空券は購入しており、オンライン
チェックインもすんでいた。
空港に行って、荷物用のタグを
もらうだけ。
ちょうど通勤時間にあたるので、余裕を
持って早めに家を出た。
カフェで時間をつぶし、チェックイン
カウンターに行く。
カウンターの女性から、入国ビザがないので
ボーディングパスが出せないと言われた。
入国ビザがいるとは初耳。
でもアメリカのように、トランジットでも
入国ビザが必要なのか?と思い、
その女性のスタッフにどうしたらいいか尋ねた。
すると「あなたのスマホを貸して」
と言われた。
スマホを渡すと、あるサイトを表示して
「ここに入力してビザを作るように」と
言われたのだ。
見ると、宿泊先やフィリピンの陰性証明の
有無。
これらを記入しなければならない。
娘はマニラ経由だが、マニラはトランジット。
確か 5 時間ぐらいだったか・・・。
だから宿泊先もないし、陰性証明は持っているが
フィリピンのものではない。
それを言うと、「宿泊先はてきとうに
入れればいい」と言われた。
このビザが取れないと、ボーディングパスは
出せないと言う。
なんとかすべて記入し、最後までいくと
支払い金額の表示。
なんと・・・
1 万円以上。
通常観光ビザでも、2000 円ほど。
それが 1 万円以上!?
でもこのビザをとらないと、飛行機に乗れない。
飛行機に乗れないと、失う航空券代のほうが
ずっと高い。
そこで支払いを済ませた。
・・・と途端に、【キャンセル】の表示。
一瞬、何が起こったかわからず。
その画面をその女性に見せたら、
「それではボーディングパスは出せません。
私の仕事は終わりなので・・・」
このように言い残し、去って行く。
後ろに並んでいた人はもういなかった。
慌てて他のカウンターに行き、助けを求めた。
そこはスイスのジュネーブ空港。
フランスに住んでいるが、ここが一番近い。
スイスエアの人が大使館に電話をしてくれた。
すると・・・
トランジットではビザは必要ないとのこと。
その人はすぐに、その航空会社の人に
担当者の間違いを指摘してくれたのだが、
チェックインは終了とのことで、取り合って
もらえなかった。
その航空会社に電話をするも、あらたに航空券を
買うようにとのこと。
確かにオンラインでチェックインはできて
いたので、購入した航空券に問題はなかった。
結局、娘と一緒に家に帰ってきた。
機内で食べるつもりで、朝スタバで買った
サンドイッチも袋に入ったまま。
家に帰ってから調べると、フィリピン大使館の
サイトに、「フィリピンのビザは無料です。
支払い画面が出たら偽サイトなので
すぐに画面を閉じましょう」と書いてあった。
既に遅し。
航空券代 10 万円以上と先程の 1 万円ちょっと。
すべて失った。
空港にクレームのメッセージを入れるも
返事は無し。
消費者組合に電話をしたが、対応は不可。
海外ではこのようなこともある。
でも・・・
空港のグランドスタッフが、フェイクサイトを
出して入力させるなんて、常識では
考えられないこと。
その航空会社の名前は、【エティハド】
航空券は問題なかったのだが、空港の
スタッフが問題だった。
” エティハド ” のユニフォームを
着ていたから、その航空会社の人に
間違いない。
空港でグランドスタッフにこのように
言われたら、ふつう疑わないでしょう。
その後、他の航空券を買って
娘は帰国。
日本経由だったので、日本の航空会社。
「シドニーに着いた」と連絡を受け取った
ときは、本当にホッとした。
日本の物差しは海外では通用しない。
海外のサイトを使うときは、いつも以上に
慎重にしたほうが、身のため。
でも今回の事件は、防ぎようがないと
思うのだけれど・・・。