毒矢は抜きましょう！

毒矢が刺さったままだと・・・
毒矢を抜くには
毒矢を抜くとこうなります。
「今、何をするか」が一番大切

毒矢が刺さったままだと・・・

「毒矢のたとえ」というお話しをご存じでしょうか。

これは仏教のいくつかあるたとえ話の中でも
特に有名な話で、お釈迦様が説いた
ものとされています。

話の内容は、

『ある時、人が毒矢に射られたとする。

ところが、もしその人が、かけつけてくれた
医者に対して、「この矢を射たのは一体だれであるのか。
弓はどのようなものであるのか。
それらが分からないうちは矢を抜くな」

と言ったなら、その人は、それが分かる前に
死んでしまうだろう。

必要なのはまず毒矢を抜き、応急の
手当をすることである。』

というものです。

なんでこんな話を持ちだしたかというと、
私達は、ストレスを抱えたまま生活しています。
これは、毒矢が刺さっているのと同じです。

「私はストレスなんてないわ」と思って
いても、毎日のルーティンに追われたり、
自分でも気が付かないうちに、生活自体が
ストレスになっていることが多いと思うのです。

じっさい私も自分自身、ストレスがあるとは
思っていませんでした。

でも、毎日のルーティンがストレスになって
いたのです。

自分の決めたルーティンをやり遂げること
だけに追われてしまい、楽しみもなにも
なかったのです。

これが私の毎日でした。

朝起きてまず朝食を食べ、そのあとパソコン
に向かい、そしてウォーキングに行きます。

午前中、ブログを書いたり、他にも少々
パソコンでやることがあるのですが、
それが思うように進まないと、時間が気に
なってきます。

これが終わらないと、ウォーキングに
行かれません。
別に行かれないことはないのですが、
なぜか、このように思っていました。

ウォーキングは私にとって、大切な日課。
なぜかというと、ウォーキング以外では
日頃、あまり歩かないからです。

ウォーキングを始めたのは、 3 年ぐらい前
だったと思いますが、その頃、ふくらはぎは
ブヨブヨ。

ふくらはぎは「第２の心臓」とも言われて
います。
ふくらはぎの筋肉がポンプとなって、血液を
押し上げているからです。

またよく、つまづいていました。
足にヒビが入ったこともあります。
足が弱っていたのですね。

「老化は足から」よく言われることです。

それが、ウォーキングをするようになって
から、つまづくこともなくなりました。
ふくらはぎも、少しは筋肉がついてきた
ので、健康のためにも続けようと思っています。

ウォーキングに行く時間が遅くなれば、
そのあとのことにもずれ込みます。

またいざ、ウォーキングに行くときに、
雨でも降りだしてこようものなら、
「さっき、行っておけばよかった」と後悔。

まして最近は、天気予報が当たりません。
「今日は晴れの予報だったのに・・・」
と悔やむこともしょっちゅう。

そうなると、昼食を食べ始めるのは 2 時過ぎ。
当然、買い物に行ったり、他のことをすると
すぐに 6 時過ぎに。
もうあたりは真っ暗です。

夜テレビのニュースを見てから食事をする
のですが、食事が終わり落ち着くのは
10 時近く。

それから本を読んだりすると、すぐに 0 時に。
そのせいか、夜も寝つきが悪いし、夜中に
何度も目が覚める。

なんか、いつも時間に追われているような
毎日でした。

私は、お釈迦様のたとえ話のとおり、毒矢
が刺さったままの状態だったわけです。

毒矢が刺さったまま、ジタバタしても
かえって悪くなるばかり。
本当に毒矢なら命を落とします。

それに気が付き、ルーティンは厳守しない
ことにしました。

良かれと思って決めたルーティンでしたが、
自分で自分の首をしめるなら逆効果です。

そこで、朝食はいつもどおり食べ、その後、
パソコンに向かって思ったように進まない
場合は、そこで中断。

雨が降っていなければ、ウォーキングに
出かけます。

すると気分転換になるからか、帰宅後に
取り掛かると、調子がいいのです。

違う視点で見るようになるからでしょうか。
けっこうはかどります。

それでもダメなときは、そこでストップ。
ダメなときはなにをしても同じ。
それこそ、時間の無駄ですね。

早目に昼食を食べ、買い物に行ったり
他のことをするようにしました。

すると気持ちに余裕が生まれ、
あらたな気づきもありました。

毒矢を抜くには

日頃、ストレスになっていること、まさに
毒矢ですね。
これをひとつひとつ、取り除いていくのです。
それも、あたらしい事は加えずに。

その後、自分が本当にやりたいと思うこと
だけやる。
そして優先順位をつけてこなしていくのが、
いいようです。

ふたつめは、すべての毒矢を一気に抜いて
しまう方法です。

「どれを優先すべきかわからない」という
方は、すべての毒矢をまず抜いてしまい、
しばらくそのままにしておきます。

もし、「これをやりたい」「これは必要」と
思うものが出てきたら、それから始めていくのです。

そうすると、「本当にやりたいこと」、
「やらなければいけないこと」が、最初に
くると思います。

また毒矢は、ルーティンだけではありません。
このような毒矢もあります。

健康面

「認知症や生活習慣病の予防には、
この食品がいい」

「このサプリがいい」

「この運動を毎日続ければ、腰痛にならない」

巷にはいろいろな情報が溢れています。

でも、それがほんとうに効くかどうかは
わかりません。
他の人には効果があったとしても、自分には
合わないこともあるわけです。

それなら、そのようなことを試すより、からだに
悪いものを排除すればいい。

「からだに悪い」と言われているものを
食べなければいいのです。
ファストフード
加工品
遺伝子組み換え食品
トランス脂肪酸

これらを食べない、または減らしていきます。
運動もそうですよね。
疲れているのに、「これは毎日やらないと」
と思って頑張るよりも、疲れていたらその日は休む。
人づきあい

「ほんとうは行きたくないんだけど、
つきあいだから・・・」
という言葉をよく聞きます。

いやいや出かけ、帰ってきたらドッと疲れが・・・。
このようなことはありませんか？

フランスでは、行きたくなければ断ります。
こちらには飲み会とか仕事以外のつきあいは
ありませんが、友達同士でも行きたくないとき
は断ります。

ですから日本人よりは、つきあいでの
ストレスは少ないかもしれません。

海外在住、あるある。

海外在住の私達の中でよく言われるのが、
「相手が外人だと簡単に断れるんだけど、
相手が日本人だと断るのが難しい。
どうしてだろうね～」

やはりこれはお国柄なのでしょうか。
でも我満をし続けていると、健康を
害してしまいます。

定年後は、あるていど柔軟性を持って
断るのもありではないかと思っています。

毒矢を抜くとこうなります。

毒矢を抜く前と抜いた後を、比較してみました。

私は飽きっぽい性格なのですが、
固執する性格でもあります。

これが功を奏して成功することもありますが、
時間を無駄にするだけのときもあります。
どちらかというと、無駄にするほうが多いです。

①オーガニック食品に買い物に行き、
お目当ての物が無いと、帰ってきてネット
で探す。

我が家の近所には、オーガニックの店が
1 軒しかありません。
ですからその店に無いと、ネットで探すのです。

ただ店頭なら品数が限られていますが、ネット
ではその数はけっこうあります。
そこで目星をつけて、今度はそれらを比較して
いくのです。
あっという間に、1 ～ 2 時間過ぎてしまいます。

『現在』

店頭になかったら、それほど必要がないものは
探しません。
ネットで探しても、最初に見つけた何点かから
選ぶようにしています。

② みかんの皮を朝食のスムージーに入れて
いるのですが、オーガニックの店に行って
も、売っていないことがあります。

スーパーでもオーガニックの食品は置いて
いますが、果物はほとんどありません。
せいぜい、バナナぐらい。

みかんの皮を使うので、オーガニックの
ものを買いたいのですが、売っていない。

その度、翌日のスムージ―は、栄養が足り
ない気がしていました。

『現在』

みかんがなくてもスムージーは飲めます。
多少味が違いますが、気にしないことに
しました。

③ なぜか近所のオーガニックには
黒ごまが売っていません。

それで 30 キロ離れたオーガニック店に
買いにいくのですが、忘れてしまうことも
たまにありました。

すると「早く買いにいかないと」と気になり、
その後、また買いに行っていました。

『現在』

つい先日もやはり買い忘れてしまい、
帰宅後に気が付きました。

でもそのためにわざわざ行くのはやめて、
近所のオーガニック店で金ごまを購入。

考えたら多少の違いはあれど、栄養価は
それほど変わりません。

それに黒ごまの外皮は、ポリフェノールの
一種である “アントシアニン” と言われて
いましたが、近年の研究で、黒色は
アントシアニンによるものではないと
わかってきています。

アントシアニンは、「動脈硬化や老化を
防ぐ」「炎症を抑える」という効果があります。

④ ムッシューとの生活

食器を拭いた布巾、何回言っても、伸ばして
かけないのです。
それを見る度にイライラしていました。

『現在』

ひとりで生活しているわけではないので、
仕方ないです。
「向こうは向こうのやり方があるのだろう」と
思い、布巾がまるまってかけてあったら、
他の布巾を出しています。

「人は人、自分は自分」と割り切ったら、
あまり気にならなくなりました。

黒ごま、その2

ムッシューは黒ごまをよく使います。

以前一緒に食事をしていたときに、
「黒ごまはコレステロールをさげる」と
話してから、食べるようになったのですが・・・。

現在、私達は食事は別。
「自分の食べる物は自分で買う」のが原則です。

でもムッシューは、ごまを買ってきません。
黒ごまを買いに行くには、車で 30 キロ
走らなければならないのですが、行きません。

そしてごまの容器、食べたらいつもの所に
置いてあればいいのですが、それが置いていない。

私が使おうと思うと、ないのです。
テーブルの上に置きっぱなし。

その度に「私のごま、どこにあるか知らない？」
と聞いていました。

こうなると、「勝手に人の物を食べるな！」と
言いたくなります。

でも、“たかがごま” ！
それを言ったら、自分がとってもケチくさい
ような気がして、いつもモヤモヤしていました。

『現在』

ごまでコレステロールが下がるなら、食べて
もらったほうがいいです。

動脈硬化になったり、心筋梗塞などで倒れ
たりしたら、そっちのほうが後々大変だからです。

ただテーブルの上に置きっぱなしは
相変わらず。

その度に、「ごま、どこにあるか知らない？」
ってわざと聞いていますが・・・。

ただ「私の」は、つけていません。

聞けば持ってくるのですが、相変わらず
元の位置に戻すことを忘れます。
以前より、回数は減りましたが・・・。

⑤ これは今もそうですが、なかなか寝付か
れないのです。

そして目が覚めて時計を見ると、「まだ
2 時間しか経っていない」ということも
しばしば。

「睡眠不足は生活習慣病のリスクがあがる」
と言われています。
ですから、それなりに気になっていました。

『現在』

「眠れないときは仕方がない」と割り切っています。

別に疲労が溜っているわけでもなし、
たまに、船を漕ぐ程度。

「ショートスリーパーになったのかな？」
などと思ってます。
ですから、眠れないときは音楽を聴いたり、
ネットで読み聞かせの話を聞いています。

自動で切れるようにタイマーをかけているの
ですが、タイマーが切れて再度セットする
ことも・・・。
でも最近は、タイマーが切れる前に寝て
いることもあります。

「今、何をするか」が一番大切

明日はどうなるかわかりません。
それなら、今このときを楽しむのが一番でしょう。

なにも自分で、ストレスの原因を作らなくて
もいいわけです。

それには、「今、なにをすべきか」
この考えが大事です。

やりたいことがたくさんある場合、優先順位
をつけずにいると時間に追われるだけで、
楽しみどころではなくなります。

時間がなくなってしまったら、優先順位が
低いものは諦めます。

「早く終わらせないと」と焦ってやっても、
このような状態ではうまくいくはずはありません。

結果、時間ばかり気になって、満足がいく
ものはできません。
もしくはやり直しか、失敗ばかり。

このようなときは、一呼吸おいて取り組む
方がうまくいくようです。
“気持ちに余裕” が大切ですね。

お釈迦様のたとえ話でも、まず毒矢を抜き、
それから何をやるべきか、見極めると
おっしゃっています。

ストレスをなくす一番の方法は、思考を
変えることではないかと思っています。

・ スケジュールを決めても、それに縛られない。
思うようにはかどらないときは、他の
ことをするとか、見方を変えてみる。

・ 人を変えようと思わず、自分が変わる。

・ なるようになる

私には、これがいちばん楽な方法でした。

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最後に『ひとこと』

このブログを始めてから、1年以上経過しました。
今迄このブログを応援していただきましたこと、
誠に感謝しております。

じつは、これからちょっと方針を変えようと
思っています。

今迄、毎日の更新を目標にしていたのですが、
毎日の更新ばかりに重点を置くと、内容が薄く
なってしまうことがあります。

そこで更新頻度は落ちますが、内容重視で
いきたいと思っております。

ただ「更新頻度が落ちても、前とたいして
変わらないな～」と思われる方もいらっしゃる
かもしれませんが、文才がそこまでないため、
その点は、どうぞご勘弁くださいませ。

更新頻度は落ちますが、このブログは
今後も継続してまいります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。m(__)m