一瞬ですべてが無くなった
食べたい物を控え、老後のために
一生懸命節約してきたのに、
それをすべて一瞬で失ったら・・・
「そんなこと滅多にないでしょ」と
思うのは間違いです。
今、フランスではこのようなことが、
至るところで起きているんです。
La Moselleでは、先日 24 時間で、
1 ヶ月分の雨が降りました。
水深が、2 メートルのところもあるとのことです。
これらはすべて、現在の画像です。
今の世の中、一寸先は闇です。
明日はどうなるかわかりません。
それなら「できるときに少しでも、
良い想い出を残したい」と思いませんか。
私は最近、とくにそう思っています。
フランスのテレビのニュースでは、
毎日のように、このような洪水の様子が
映されています。
洪水の規模も以前と違って、街の中の道路
は川になり、救助はボートでおこなわれています。
当然、家の中は水浸し。
1 階部分が、完全に浸水してしまった家も
多くあります。
上空から見ると、まるで湖の中に街が
あるよう。
フランスでは去年の 9 月頃から雨が
とても多く、特に地中海周辺の地域では、
年初から雨続きです。
我が家のある地域も例外ではなく、
毎日のように雨が降っています。
2023 年 9 月 1 日～2024 年 3 月 18 日の間、
・ビアリッツ（ピレネーアトランティック県）
1,370 mm
・ブレニリス（フィニステール県）
1,376.5 mm
・バンゲン（パ＝ド＝カレー県）
1,207.3 mm
このように、今までにないほどの
降水量が観測されています。
【降水量】
降った雨がどこにも流れ去らず、
そのまま溜まった場合の水の深さのこと。
家の中の泥を掻きだしている人。
1 ヶ月以上も家の中の水が引かず、自宅に
帰れない人達も大勢います。
一昨日、ニュースで見たのは、本当に
衝撃的でした。
市内の道路が濁流になっているのです。
まるで上流のダムが崩壊したような感じ。
でも、この街の上流にはダムなどありません。
インタビューを受けた住人は、
「たった 20 分ですべて失った」と
涙ながらに語っていました。
こうなると、家だけでなく、
今後の生活も心配です。
自分の家に住めなければ、どこか
住居を確保しなければなりません。
さらに何もかも、すべて水浸し。
水が引くのを待って、後かたづけを
しなければなりません。
こうなると、到底明るい気持ちになど
なれないでしょう。
現在、地球温暖化の影響もあり、
至るところで自然災害が起こっています。
それも、毎回、甚大な被害をもたらしています。
そして洪水はフランスの至る所で発生して
いるので、保険会社もすぐには対応してくれません。
やりたいこともせず、食べたい物も
我慢して、毎日過ごしていても、
このようなことになってしまう可能性が
大いにあるのです。
明日のことはわからない。
それなら、たまには自分が心から満足する
ようなことをしてみたいと思いませんか。
日頃制限していることは考えず、自分が
したいようにするのです。
もちろん、人に迷惑をかけるような行為は
避けるべきです。
日頃の制限を考えず、自分が満足する
こととは、食べたい物を食べたいだけ食べ、
飲酒も制限は設けない。
そのときはオーガニックも考えません。
ジャンクフードが食べたかったら、食べに
行くのもいいでしょう。
だって、上記のような状況になったり、
健康を害してしまったら、なにかをしたく
てもできなくなってしまうのですから。
そうしたら、いくらお金があっても
思うように楽しめなくなるのです。
それなら、
「好きな物を食べ、したいことをする日」
という『特別な日』を作ってみてもいいの
ではと思うのです。
今日は好きなことをやる日
上記のような災害はすぐに起こらないと
しても、日頃、いろいろ我満して
いることは多いと思います。
- 健康のため、甘いものは控えている
- お酒は、極力控えている
- 老後を考えて、なるべくお金は使わない
他にもあると思いますが、いつも我満
ばかりしていると、精神的にもよくありません。
我満ばかりしていると、蓄積されていく
ストレスが行き場を失い、心や体をむしばんでいきます。
ですから、1 日だけでも制限を設けずに、
食べたり飲んだり。
いつも頑張っている自分に対してのご褒美です。
私はそう考え、昨日のお昼は、
まず、アペリティフ。
そしてパエリア。
パエリアに合わせて、白ワインをあけました。
いつもは、アペリティフなど飲みません。
そして、パエリアは私の好きな料理。
最近は食事のときにワインは飲んで
いなかったのですが、特別に買ってきました。
甘い物はあまり食べないので、デザートは無し。
久々に、ゆっくりと満足できる食事を
味わいました。
じつは、昨日このような食事にしたのは、
他にも理由がありました。
ムッシューが今日、旅行から帰ってくるのです。
我が家はシェアハウス形式の生活なので、
お互い自分のスタイルで生活しているの
ですが、やはりそれでも気を使うことはあります。
この 10 日間は、気を使うこともなく、
快適でした。
でも、また共同生活になるので、さいごの
日を楽しんだのです。
また、お金に関しても同じだと思います。
老後のためにと一生懸命貯めていても、
もし健康を害してしまったり、
認知症になってしまったら・・・。
当然、自分の楽しみにお金を使うことも
難しくなります。
貯金も大切ですが、お金は使ってこそ、
本来の価値が発揮されます。
だったら体がしっかりしているうちに、
自分の楽しみのためにお金を使ったほうが、
お金の価値があがるのではないでしょうか。
もちろん、無一文になるほど、散財すると
いうことではありませんよ。
「主観年齢が若いとからだも若い」と
よくいいます。
それでもやはり若い頃と比べると、体力は
落ちています。
それに、シニアともなれば、残りの人生は
『限りある人生』といえるでしょう。
寿命はまだまだあると思っていても、
頭と体がしっかりしていて、自由に動ける
時間はそう長くはないかもしれません。
それなら今、頭と体がしっかりしている
うちに、お金を使わないともったいない。
それに何が一番幸せか、ごぞんじでしょうか。
それは『幸せな想い出がたくさんあること』
お金持ちであっても、
「たくさんの良い想い出を作っておけば
よかった」。
寝たきりの生活になってから、このように
後悔する人も多いようです。
じつは、これはあまり知られていない、
老いの現実だそうです。
“スティーブ・ジョブス” も亡くなる前、
「私が勝ち得た富は、私が死ぬ時に
一緒に持っていけるものではない。
私が持っていける物は、 愛情にあふれた
想い出だけだ」。
このように言っています。
体が思うように動かなくなっても、
楽しい想い出があれば、それが支えになります。
反対にお金がいくらあっても、楽しい
想い出がない人は、寂しく逝くことになるでしょう。
そう思ったら、「今のうちに楽しい
想い出を作りたい」と思うようになりました。
欲求が満たされれば、ホッコリした気分に
なれたり、充足感や達成感といった満足感が
感じられます。
特別な 1 日に多少飲みすぎたり、
食べ過ぎても、また気をつけて過ごせば
いいのです。
満足感が得られれば、あらたなやる気も
でてきます。
欲求を満たして、想い出をつくる
日頃から健康を気にしている人なら、
「今日は好きなだけ食べたり飲んだりするぞ！」
と思っても、そう羽目を外すことはないでしょう。
私はお酒が好きなのですが、今は飲んでも
少量です。（私には）
昔はよく飲んでいました。
飲みに行ったら、ほとんどといっていい
ほど、翌日は二日酔い。
私は一時、アルコール依存症になったこと
もあります。
このことは手記として、本を出しています。
もしご興味がございましたら、
お読みくださいませ。
依存症に悩んでいらっしゃる方の
お役に立つかもしれません。
下記のタイトルをクリックしていただき
ますと、書籍ページに飛びます。
『飲酒を続けたいから、アルコール依存を
やめました!!』
現在、お酒はたまに飲んでいますが、
今は自分で気を付けているので、二日酔い
になるほど飲まないです。
以前は、2 日分としてワインを 2 本購入
して帰ると、どういうわけかその日のうちに
2 本空になっていましたが、今は 1 本でも
余るぐらいです。
日頃から気を付けていれば、制限など
設けなくても、自然に抑えるようになるのです。
それにたとえ少しぐらい飲みすぎても、
その日だけ。
楽しく飲めれば 1 日ぐらい多めに飲んでも、
いっさい問題ありません。
もちろん、ドクターストップがかかって
いたら別ですが・・・。
お金も同様。
今後の生活に支障が出るような使い方は
困りますが、たまにはちょっとした贅沢を
するのもありだと思うのです。
- いつもは高級食材だからと買わない
ような物を買う - 美容サロンに行って、自分を磨く
- 旅行に行く
すべて、『楽しい想い出』につながります。
お金を貯めるだけでは、楽しい想い出は
つくれません。
それに将来が心配だとしても、
日本には「介護保険」があります。
介護保険について、よくご存じない方は、
一度調べてみてはいかがでしょう。
それにこれらは、脳の老化防止にもなる
のです。
いつも同じルーティンだと、脳の老化が進みます。
70 代後半になれば、10 ％の人が認知症に
なるといわれています。
脳の老化を防ぐコツは、前頭葉に刺激を
与えること。
それには脳を使うことが一番ですが、
脳トレなどはあまり効果がありません。
いつもと違うことをしたり、未知の領域に
踏み込んでみるのです。
例えば、
- いつもと違う道を歩く
- いつもと違う物を食べる
- 行ったことがない店に行く
- 知らないメニューを注文する
このようにいつもと違うことをすると、
前頭葉が活性化し、認知症を遅らせること
ができるといわれています。
フランスは、今日も雨の予報です。
最近は晴れていても雨が降り、ときどき、
どしゃぶりになります。
このようなときは、雹もまじっています。
今夜も、また洪水のニュースがあるでしょう。
あらたに被害が発生したところもあるかもしれません。
何かやりたくてもできない状況になる前に、
行動を起こしてみませんか。
より良い想い出をつくるために・・・。
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