「なんて勿体ないことをしていたのだろう」と後悔
日本で最もよく食べられている果物と言えば
リンゴとならんで、”みかん” ですね。
毎日みかんを食べている方もいらっしゃる
でしょう。
でもそのみかんの皮、どうしてますか?
私は今まで、みかんの皮を捨てていました。
ただこれらのことを知って、「なんて勿体ない
ことをしていたのだろう」と思ったのです。
みかんの皮には、たくさんの効能があります。
乾燥したみかんの皮は陳皮(ちんぴ)と
呼ばれ、中国では漢方として使われています。
漢方の陳皮は、みかんの果皮を陰干しで1年
以上乾燥させたもの。
ただ漢方として使われる陳皮は、手間も
時間もかかります。
生薬の本場・中国では、数十年も熟成された
ビンテージ陳皮もあり、とても高額です。
そこで今日ご紹介するのは、自宅でできる
自家製陳皮。
自家製陳皮の効能や、フランスでの活用法も
含めてご紹介したいと思います。
まず、みかんの皮の効能と言うと、
- 胃もたれや食欲不振
- 美肌効果や肝機能の向上
- 風邪による咳・痰・のどの痛みの抑制
- むくみの予防や改善
- 抗アレルギー作用
などが、よく挙げられます。
みかんの皮を利用する際は、まず陳皮
にしなければなりません。
自宅で作る方法は、簡単です。
皮を天日干しするだけ。
皮を使うので、残留農薬のない有機栽培
のみかんがおススメです。
【天日干しの方法】
- みかんの皮を洗い、表面についている
ワックスや農薬を落とす。 - ザルやネットに入れ、日光の当たる
場所、もしくは風通しの良い場所で
しっかり乾燥させる。 - 夜や寒い日は室内に取り込み、
1 週間ほど干してカラカラの状態に
なれば完成。
長く干しておけばおくほど、良いです。
フランスでは、ヒーターの上に置いています。
皮がパリパリになって、指で割れるぐらいに
なるまで、約 2 日ほどです。
みかんの皮の活用法
陳皮の活用法は、いろいろあります。
【食用】
- 陳皮茶
粉末状にした陳皮 小さじ 1 杯を
急須にいれて、300 ccの熱湯で 5 分
ほど蒸す。 - ドレッシングやスパイスとして
ミキサーで粉末状にした陳皮は、
ドレッシングに加えたり、柑橘風味の
スパイスとして。
【入浴剤】
陳皮を 1 ~ 2 握りほどネットに入れて、
お風呂に入れる。
肩凝りや腰痛、肌荒れ、疲労回復に良いと
されるだけでなく、血行が良くなり、湯冷め
しにくくなるといった効果があります。
【ポプリ】
フランスでよく使われています。
陳皮をお皿に置き、好みのエッセンシャル
オイルを数滴注ぎます。
【ダニ除け】
フランスでは、ダニ除けにも使われて
います。
陳皮を小さな網目の袋に入れ、衣類と一緒
に置いておくだけ。
みかんの皮に含まれる “リモネン” という
成分が、ダニを寄せ付けません。
またみかんの皮は、フランスではおやつと
しても使われています。
これは陳皮ではなく、みかんを食べたあとの
皮を使います。
以下にレシピを載せておきますね。
材料
- みかん : 5 個
(有機栽培のみかんがおススメ) - 砂糖 : 2 カップ
- 水 : 1 カップ
- みかんをよく洗い、乾燥させてから
皮を剥きます。
皮はできるだけ薄く剥いてください。 - 皮を細かいストリップ(板)状に切るか、
好みの大きさに切ります。 - 鍋に水を入れ、砂糖を加えて中火に
かけます。
砂糖が完全に溶けるまでかき混ぜます。 - 溶けた砂糖水にみかんの皮を加えます。
お好みでスパイスを加えても。 - 中火で約 15 〜 20 分間、みかんの皮が
柔らかくなるまで煮ます。
皮が透明になり、砂糖水がシロップ状に
なるまで煮てください。 - 火からおろし、みかんの皮を砂糖水から
取り出します。
余分な水分を切り取り、皮を乾かします。 - 乾燥させた皮をガラス瓶などの密閉容器に
入れ、冷暗所で保存します。
このようにみかんの皮は、とても利用価値
があります。
みかんを食べたら、その皮は陳皮にしましょう。
すぐに使わない場合は、数ヶ月もしくは
1 年干してください。
漢方でも長く保存(2 ~ 3 年以上)された
ものほど良品とされています。
意外と知られていませんが、陳皮は
七味唐辛子によく含まれているほか、
大手メーカー製のカレー粉などにも隠し味と
して使われています。
これらは、自宅で簡単にできる生薬です。
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