フランス人も大好き・柿
この時期になると、あちこちで見られる柿。
私がヨーロッパに来た当時、今から 40 年前は
あまり見られなかった柿ですが、今は至る
ところで売られています。
名前も「KAKI」。
柿は栄養が豊富で、柿を食べると生活習慣病の
予防になるんですよね。
二日酔いにも効果があります。
フランスで柿が売られ始めた頃は、種あり
の柿でしたが、今の柿はほとんど種無し。
種ありの柿もあると思いますが、現在では
ほとんど見かけなくなりました。
種がないほうが食べやすいので、種無しの
ほうが需要が多いのでしょう。
フランスでは、柿は 3 種類
この柿は、最近買ってきた柿です。
近くのスーパーよりも、トルコ系のスーパー
のほうが安くて大きな柿が売っているので、
そこで買っています。
フランスで売られている果物は、ご覧の
とおり見た目は悪いですが、美味しいです。
お値段は、1個 80円～90円ぐらい。
こちらはキロ単位での価格表示なのですが、
すみません、キロいくらか忘れてしまいました。
私は熟れている柿が好きなのですが、
うちのムッシューは、熟れていない固めの
柿が好きなようです。
現在、フランスに出回っている柿は、
3 種類あります。
- ヨーロッパ柿
丸くて滑らかなオレンジ色。
熟してから食べると皮が渋くなります。
産地
イタリア、中東、米国、そしてフランス
ではプロヴァンスで生産され、10 月から
1 月 の間に収穫されます。 - シャロン
リンゴのように、皮ごとかじって食べる
ことができます。
柔らかくて甘く、ヨーロッパ柿のような
えぐみはありません。
産地
イスラエル。
9 月から 5 月にかけて生産されます。 - ふゆ
渋くない品種。
バニラの風味です。
産地
日本、イタリア、スペイン。
生活習慣病の予防に
ところで、ご存じでしたか。
柿を食べると、生活習慣病の予防になるんです。
- ビタミンＣが豊富
1 日に必要なビタミンＣの量は 100㎎
ですが、柿には 100g 当たり 70㎎ も
含まれています。
大きな柿 1 個（約 150g）で、
1 日分が十分に摂取出来ます。
シミのもと “メラニン色素” を薄く
したり、抑える作用もあります。 - タンニン
血中のコレステロール値を下げて、
動脈硬化や高血圧、心臓疾患、
脳血管障害などを防ぐ効果があります。
また、心臓血管系を保護し、
特定の癌の発生を防ぐ特性を持っています。
そのうえ、二日酔いの原因となる血液中
の “アセトアルデヒド” を吸着して
体外ヘ排出してくれる作用があるので、
二日酔いに効果があります。 - β-クリプトキサンチン
骨粗鬆症予防・発がん抑制・飲酒による
肝機能障害予防・動脈硬化予防・
糖尿病の進行や抑制に効果があります。 - 抗酸化作用
抗酸化物質の作用により、過酸化脂質
など、血管を詰まらせる物質の生成を
防ぐので、血液がさらさらになります。
フランスでは、柿は皮ごと食べる
フランスでは、果物は皮ごと食べる人が
多いです。
リンゴはもとより、ぶどう、桃も皮ごと
食べてしまいます。
ですから柿も皮ごと。
フランスでは、シャロンが多く売られています。
ヨーロッパ柿は上記で書いたように、
熟れてくると皮が渋くなってしまうのですが、
シャロンは皮ごと食べる人が多いようです。
うちのムッシューも皮ごと食べています。
このシャロン。
既に熟れている場合は、2 日も経つと皮を
剝くだけで、手がベトベトになります。
果肉はドロドロの状態。
ですから ちょっと皮を剥き、中の柔らかくて
ジューシーな果肉を、スプーンですくって
食べるのです。
私は、柿の皮はかならず剥きます。
シャロンの皮は薄いので、食べれないことも
ないと思うのですが、「柿の皮は剥く」と
意識に植え付けられているので、皮は
食べません。
ただ意識に植え付けられていたぶどうの
皮は、今は食べてしまうので、そのうち
柿の皮も食べるようになるかもしれませんが・・・。
ただいくら体にいいと言っても、なんでも
食べ過ぎはよくありません。
1 日に食べていい目安量は、1 個 ～ 2 個。
一度に大量のタンニンを摂取した場合、
胃石の原因になるといわれています。
胃潰瘍や腸閉塞を引き起こす要因にもなります.
「柿が色づくと医者が青くなる」といわれる
ほど、柿は栄養価の高い果物です
適量に食べて、生活習慣病を予防しましょう！
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