眠れないのは満月のせい？
多くの神話や伝説は、月の満ち欠けが
行動に影響を与える可能性があることを
示唆しています。
・ 満月になると、眠れない。
・ 変な夢を見る。
・ 満月が近くなると、からだのあちこちに
障害が出てくる。
このようなことはありませんか？
私はおととい、なぜか、1 時間おきに
目が覚めてしまいました。
そのうえ、今までに見たこともないような
変な夢を見たのです。
夜中に目が覚めることはありますが、
1 時間おきというのは・・。
当然、翌朝は寝不足。
それを友達に話したら、すぐに「満月の
せいよ」と言われました。
おとといは満月だったのです。
フランスでも満月になると、睡眠障害を
訴える人が多いようです。
私の住んでいる地域はずっと雨続きで、
月など、ここ 1 ヶ月ほど見ていませんでした。
ただ友人のところは晴れていて、満月が
よく見えたそうです。
それを聞いて、「そういえば・・・」と
思ったのです。
以前も夜中に頻繁に目が覚めたことが
あったのですが、そのときも満月でした。
よく「満月のときは眠れなくなる」と
聞きます。
そこで調べてみたら、満月の夜になると
眠れなくなる人って、けっこういるんですね。
また、歳に関係なく睡眠時間が減少するようです。
満月と睡眠の関係
満月と睡眠の関係について、アメリカ、
スイス、スェーデンで実験が行われましたが、
いずれも、睡眠時間は短くなると報告されています。
【アメリカ】
ワシントン大学、エール大学、
アルゼンチンのクイルメス国立大学で調査。
調査対象者
電気のあるところとないところに住む 562 名。
結果
満月前の 3 〜 5 日は入眠時刻が遅くなった。
一晩あたりの睡眠時間が平均すると、46 〜 58 分減少。
【スウェーデン】
学術誌「Science of the Total Environment」
にて発表。
調査対象者
22 歳から 81 歳までの 852 人
結果
夜の早い時間に満月を浴びると睡眠が妨げられる。
男性は女性よりも影響を受けやすい。
男性の脳は、女性の脳よりも光に敏感である。
【スイス】
バーゼル大学で調査
調査対象者
20 歳から 74 歳までの 33 人
騒音も光もなく、外界から完全に隔離された
部屋で 64 晩眠る。
結果
- 満月の前後 4 晩は睡眠時間が
20 分短縮された。 - 満月の期間中、深い睡眠段階は
平均して 30% 減少した。 - 睡眠を調節するための基本的な
ホルモンである、メラトニンの生成
速度が最低になった。 - 入眠は平均して 5 分遅れ。
- 翌日には倦怠感が残る。
これらを見ても、どこの国でも歳に関係なく、
睡眠障害が起こることがわかりました。
よりよく眠るため、満月のときの対処法は？
満月でも、快眠ができる解決策はないのでしょうか。
じつはいくつか、方法があります。
下記にいくつか対処法を載せておきますね。
これは満月だけでなく、いつも快眠が
できるようになるヒントです。
- 部屋の温度を約 18 ～ 19°C に維持する。
体温が下がり、眠りやすくなります。 - メラトニン生成を阻害しない。
夕方以降、スマホ等を極力使わない。
就寝時間の少なくとも 1 時間前には、
スクリーンを見ない。 - 夕食は脂肪分が多い、重い食事は避ける。
消化不良によって、睡眠が妨げられない
よう。 - 寝る前に瞑想、ソフロロジー、または
自己催眠を使ってリラックスする。
軽い本を読んだり、ポッドキャストを
聞いたりするのもおススメ。 - 遮光カーテンかスリープマスクを
使用する。
これは、光に敏感な人にはいいと思います。
でも私は一昨日、悪天候で月の光をいっさい
浴びなかったのですが、不眠に悩まされました。
最後に、“バレリアン” をご紹介します。
これは植物です。
バレリアン（Valeriana officinalis）は、
ハッカクサ科（Valerianaceae）に属する
多年草の植物。
主にヨーロッパ、アジア、北アメリカなどで
見られ、薬用として古くから利用されています。
根を乾燥させて、抽出物やサプリメントと
して使用されています。
【バレリアンの効能は】
睡眠の改善
リラックス効果があり、睡眠の質を向上させます。
抗不安効果
抗不安作用があるので、緊張緩和に寄与
すると考えられています。
鎮静作用
鎮静作用があり、神経の興奮を抑えます。
飲み方は、
・ 小さじ 1 杯のバレリアンの根を、カップ
1 杯の水に混ぜ、沸騰させて約 10 分おきます。
寝る前にこの飲み物を飲むと、眠りに
つきやすくなります。
この方法が面倒な方は、サプリがあります。
“バレリアン” は一般には安全で、副作用が
少ないとされています。
でも薬を常用されていらっしゃる方は、使用
前に医師に相談することをおススメいたします。
そしてもうひとつ、
「ノセボ効果」というのをご存じですか。
「懸念する気持ちに起因する、ネガティブ
な反応」のことです。
・ 月のパワーを信じている人
・ カレンダーで月の満ち欠けをチェックしている人
このような人は、余計なプレッシャーが
加わって、入眠時刻が遅くなる可能性があります。
睡眠の質が悪いと、翌朝響きますよね。
月が持つ不思議な力
月にはまだ解明されていない、不思議な力が
あります。
満月の夜に関連するさまざまな現象として、
・ 女性の出産が増える傾向がある
・ 動物が突然凶暴化する
・ 犯罪のピークが起こる
このようなことが言われています。
私も自分では気が付いていませんでしたが、
満月になると夜中によく目が覚めるようです。
「朝 起きたら、手足に土がついていた」
「夜中に遠吠え」
なんてことにならないようにしたいですね。
【参照】
madamefigaro.jp sleepie.fr
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