もしかして外人さん?
店を出た瞬間、もうここには来ないと
決めた。
昨夜は弟と居酒屋に行った。
2 ヶ月いたけれど、一緒に外で
呑んだり食べたりということが
なかったから。
台風で雨風も強く、地元の
居酒屋にしたのだけれど・・・。
最悪の夜になった。
そこは以前、行ったことがある居酒屋。
料理の種類も多く、いつも賑わって
いた店だった。
ところが・・・
夕方の 6 時に待ち合わせをして、
私のほうが早く着いた。
ガラガラと店のドアを開けて中に入る。
その音が聞こえたはずなのに、
中にいる従業員からは、
「いらっしゃいませ」の声も聞けず。
早すぎたかと思ったが、
「商い中」の看板は出ているし、
中にお客もいる。
雨が降っていたので、傘は濡れている。
傘立てらしきものがなかったので、
「すいません、傘立て・・・」と
言ったところで、傘を入れるビニールの
袋に気が付いた。
ビニール袋を取り、傘を入れようとした
そのとき、「予約あります?」と
ぶっきらぼうな声がした。
見ると、目の前に中年の女性が立っている。
ふつう「いらっしゃいませ」だろうが。
まして外は大雨。
風も強く、傘がさせないほど。
こんなときに来るのだから、
それぐらいの挨拶があってもいいんじゃない?
と思ったが、予約をいれていないことを告げた。
すると「カウンターならあいてます。」と言われ、
背を向けて歩いて行く。
一瞬、日本人ではないのかと思った。
温泉に行っても外国人の従業員が多かったから
もしかしたら。日本人ではないのかな?
と思ったが、顔も話し方も日本人。
単に感じが悪いだけのようだ。
テーブル席はないのかと聞いたら、
テーブルは 4 人がけだから、2 人なら
カウンター席だと言う。
それなら仕方ないので、カウンターに座った。
しばらくしてお客が入ってきた。
予約をしていたらしく、その女性は大きな
声で「予約のお客様~」と言って席に案内している、
なんで、そんな大きな声で言うのだろうと
思ったが・・・
しばらくして弟がやってきた。
食べたい物がない
まずはビールと思い、メニューを見ると
「まずはビール」と書いてあり、安い。
あまりにも安いので、発泡酒かどうか
若い女の子に聞いたら、返事に困っている。
少ししてから、「グラスに入っています」
との返事。
グラスに入っているのは、写真を見れば
わかる。
安いから発泡酒かどうか聞いたのだが
どうやら ” 発泡酒 ” の意味がわからなかった
ようだ。
そこでふつうのビールかどうか聞いたら
「ふつうのビール」と返事が返ってきた。
この子は日本人ではないようだ。
ふつうのビールならと、2 つ注文した。
それからメニューを見たが、あまり
食べたいものがない。
と言うより、つまみになるような品が少ない。
寿司はけっこうあったが、寿司なら寿司屋に
行くし、この前食べたばかり。
数年前に、ここに来たときは品数が豊富で
何を食べようか?と迷ったほどだった。
でも今回は、悩む必要はなかった。
定番のから揚げと他のもの数点を注文した。
私は焼き魚とか日本でしか食べられない
ようなものが欲しかったのだが、仕方ない。
そこで注文をしようと店員さんを呼ぶと
あのおばさんが来た。
とても不愛想。
この人は客商売には向いていない。
ビールが運ばれてきた。
弟の前にビールがふたつ置かれる。
すぐ隣にいるのだから、私の前に
ひとつ置いてくれてもよさそうなのに。
料理が運ばれてきて、話をしていたら
グラスが小さいので、ビールはすぐに
無くなってしまった。
あらたにビールを頼もうと若い女性に声を
かけると、「ちょっと待ってください」と
スマホを見ながら返事をされた。
ここでの注文は、スマホでとるようだ。
でも返事をするときぐらい、顔を上げて
こちらを見てくれてもいいだろうと思う。
スマホが終わったようだから
こちらに来るのかと思ったら、どこかに
行ってしまった。
ここはどの従業員もあまり感じがよくない。
古株らしきあのおばさんがそうだから
後から入った人もそうなるのか。
カウンターの前で寿司を握っている
高齢の男性は、ただ黙々と寿司を握っている。
賑やかさがない店
ふつう居酒屋というと、けっこう
賑やかだと思うのだが、昨日は
みんな静かに呑んで食べていた。
店内に活気がない。
昨日は華金なのに・・・。
台風の影響で外は大雨だったが、
店内に入れば、雨風は関係ない。
ふつうなら楽しく呑んで食べて、
けっこう活気づくはず。
それがどのテーブルも楽しく呑んで
食べてという雰囲気ではなかった。
この居酒屋の隣に、2軒ほど似たような
店ができていた。
次回は隣の店に行こう。
弟も「あのばあさんには注文したくない」
と言っていたし。
コロナで従業員は辞めてしまい、開店しても
なかなか従業員が集まらないのだろう。
前の従業員は、すでに仕事を見つけていて
戻ってこないのかもしれない。
だからこのような人しか集まらないのか・・・。
でもこのような従業員ばかりだと、客も
離れていく。
その結果、メニューも少なくなるのだとしたら、
悪循環だ。
結局料理は食べたが、美味しかったかどうか
わからない。
従業員が不愛想だと、何を食べても
あまり美味しく感じない。
この店にはもう二度と来ない。
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