安さに感激!
昨日は、日本に着いて 1 日目。
私の実家。
日中は人気がないこともあり、1 階は特に寒い。
目の前に家があるので、あまり日が当たらない。
日本にいた頃は前に家がなかったから、陽がよく
入っていた。
今は目の前に家が建っている。
フランスではこんな近くに家が建つことはない。
と言いたいところだが、今はけっこう隣の
家との境が縮まってきた。
それでも、これほど近くに家を建てることはないが・・・。
2 階に行けば陽が入るので暖かいのだが、1 階に
キッチンもあるし、パソコンを広げるのも 1 階の
ほうがやりやすい。
すると寒がりの私にとっては寒いのだ。
ストーブをつけるほどではないけれど、
パソコンに向かって、じっとしていると
やはり寒い。
そこでラーメンが食べたくなった。
私は麺類が好きだが、日本そばよりも
最初に食べたいのはラーメン。
3 年前に来たときに、友達からオススメの
中華料理店を教えてもらった。
実家から歩いて行かれる距離。
このお店、安い上に美味しい。
コックさんを含め、お店の人は全員中国人。
そこで、そのお店に行った。
お店に着いたのが、4 時ちょっと前。
さすがにこの時間は誰もいなかった。
シドニーではお腹がすいたら食べるという生活を
していたので、半端な時間に食べる癖がついて
しまったようだ。
けっこう広い店だが、前に行ったときはお昼は
いつも混んでいた。
ここは、テーブルが大きいので嬉しい。
テーブルを挟んで、ソファータイプの長椅子が
あるのだが、この長椅子詰めれば 3 人は座れる。
メニューを手に取った途端、「安い~!」と
嬉しくなってしまった。
1000円 以下で食べれる。
シドニーで安いと言われているお店の半額か、
3 分の 1 の値段。
そこで、ネギチャーシュー麺と餃子を注文。
葱が溢れんばかりに入っていた。
チャーシューも大きめだ。
スープはちょっと辛め。
私は辛いのが好きなので、このスープは気にいった。
ラーメンのお値段は 700 円。
写真を撮る前に 1 個食べてしまったが、5 個入り。
シドニーの餃子よりも、だんぜん大きい。
にんにくがけっこう効いていた。
お値段は 250 円。
2 皿で 950 円。
それにお冷も持って来てくれるし、テーブルの
上に氷入りの水差しまで置いてある。
シドニーは、フードコートも水はない。
飲み物はすべて有料。
日本料理店で1軒、お水は無料で出していたが、
自分で入れて持ってくる。
食べていたら、男性が 1 人入ってきた。
席に座るなり、迷わずマーボー豆腐を注文。
常連さんだろう。
この中華料理店、メニューが豊富。
いったい何種類あるのか?と思うぐらい。
野菜を使った料理も多くあり、外食が続く身としたら
とても嬉しい。
日本は安く食べれるので、ひとりだと外食のほうが
安くなるかもしれない。
3 年前に来たときは自炊していたが、野菜がけっこう
高いと思った。
また何種類も買ってしまうと、傷む前に食べなければ
ならない。
同じ材料を使うことになり、そのうち飽きてくる。
そのうえ野菜ってけっこう重いし・・・。
車がないので、持ち帰るのも大変。
だから以前は配達をお願いしていた。
最近はどのスーパーも配達してくれるので助かるが、
指定された時間に家にいなければならない。
時間の幅も確か 3 時間ぐらいあったような・・・。
でも配達をしてくれること自体、日本のサービスは
ほんとうにすごいと思う。
そのうち多少は自炊すると思うが、今は美味しい日本の
料理を満喫したい。
だから、しばらくは食べ歩くと思う。
ここが違う!日本とフランス
食事を終えて時計を見ると、4 時。
5 時までにはまだ 1 時間ある。
そこで、住民票を取りに区役所に行くことにした。
モバイルシムを申し込むのに、本人確認のため
住民票が必要になる。
以前はパスポートだけでよかったけれど、今の
パスポートは住所欄がない。
だからパスポートの他に、住所を確認できる書類が
必要になるようだ。
免許証やマイナンバーカードは持っていない。
バスに乗って区役所に着いた。
多少混んでいたけれど、必要事項を書き終え、
窓口に提出。
そこで係りの人が、「恐れ入りますが、
確認のためマスクを取っ・・・」と言われ、
きょとんとしていると、「アッ、マスクしてないですね」
と気が付いたようだ。
訪れる人にいつも同じことを言っているので、条件反射で
このように言ってしまったのだろう。
私もそこで気が付いて周りを見ると、区役所の
人も手続きに訪れる人も、全員マスクをしている。
マスクをしていないのは、私だけ。
日本はマスクは強制ではなくなったと聞いていたが、
今あらためて周りを見ると、けっこうな割合で
マスクをしていることに気が付いた。
館内に「受付は 5 時で終了します」という
アナウンスが流れた。
ネットで調べたときは、「営業終了時間 5 時」と書いてあった。
だからてっきり、5 時には閉まるのだと思っていた。
フランスだと 5 時終了なら、5 時に終わりそうもない人は
まず断る。
以前郵便局で発送の手続きをしていたときのこと。
そこにひとりの女性が入ってきた。
すると窓口の女性が、「もう今日の業務は終了だから
明日来て」と断っていた。
女性が入ってきたのは、終了時間の 15 分前。
私の後ろにまだ 2 ~ 3 人並んでいたので、定時に
閉めることができないと思ったのだろう。
私の番号が表示されたので、窓口に行った。
そこでミスに気が付いた。
まず転入届けを出さなければいけないのに、時間ぎりぎり
だったため忘れていたのだ。
時計を見ると 5 時 3 分前。
明日来なければだめかと思ったが、一応聞いてみた。
「もう 5 時になるから、今日は無理ですね?」と。
そうしたら「まだ 3 分あるから、今すぐ番号をとれば
大丈夫です」と教えてくれた。
すごい!日本のサービス!
あと 3 分で 5 時なのに、「まだ 3 分ある」と言って
くれるのだから。
当然、今から手続きをすれば 5 時には終わらないと
わかっていながら、番号を取るように勧めてくれる。
もう感謝しかなかった。
結局、すべての手続きを終えて、書類を受け取ったのは
5 時 20 分。
この時間でも、まだ待っている人もいた。
自分の業務が終わった人は、帰ることが
できるようだが、応対している人は帰宅が
遅くなるだろう。
それでも笑顔を絶やさない。
フランス人ならとっくに顔や態度に出ている。
中には親切な人もいると思うが、あまりお目に
かかったことがない。
まったく日本のサービス精神には感服だ。
フランス人も少しは見習ってほしいと
思ってしまう。