土日のウォーキングは命がけ

フランスも物騒になりました

行方不明



朝、ウォーキングをしていたら、突然近くで
「パーン、パーン」という音が・・・。

今、私が歩いているのは、林近くの遊歩道。

この音が何かはすぐにわかりました。
猟銃の音。

フランスは 9 月 13 日から、狩猟が解禁
なったのは知っていました。

ハンターと猟犬


でも今までは、この時間に猟銃の音を
聞いたことがなかったのです。

でも今、銃声が聞こえたということは、
今後はこの時間は危ない
ということ。
この音を聞いて「来週からもっと早く家を
出なければ」と思ったのです。


私が家を出るのは、7 時ちょっと過ぎ。
この時間はまだ薄暗く、陽は出ていません。

夜明け



でも 15 分ぐらい歩いていると、段々と明るく
なってきます。

日の出



最近フランスも物騒な事件が多く、
夜、ジョギングに行ったまま行方不明に
なり、遺体で発見された女性もいます。

現在も 14 歳の女の子が行方不明になっていて、
2 週間経った今も見つかっていません。


だから日の出の時間から逆算して、家を出て
いたのですが、銃声が聞こえたのは 8 時。



流れ弾が怖い



「なぜ、ウォーキングをしているのに
猟銃の音が怖いの?」
と思いましたか?

“私が歩くところ” と言っても、この近辺は
牛が放牧されている草原や、林が多いんです。

放牧地にいる牛



そこには、野ウサギや鹿が多く住み着いて
います。

野ウサギと鹿の生息地


ウォーキングの最中に、野ウサギや鹿を
見かけることもあるんですよ。


そしてフランスでは、狩猟の時期になると、
あちこちで流れ弾による事故が発生
します。
去年も 17 歳のハンターが発砲した流れ弾で、
25 歳のハイカーが亡くなりました。

“仏紙ルモンド” によると、狩猟事故は2000年
以降、3325件発生しており、421人が死亡

しています。


趣味で狩猟を楽しむ人は、午前中に
歩き回る人が多いです。

イノシシなどを狙って山に入る人もいれば、
今私が歩いている、このような遊歩道のそばでも
狩猟をしています。

遊歩道



だから歩いていてそばで猟銃の音がすると、
ドキッとするんです。


ハンター達は、黄色や目立つ色のベストを
来ている人もいます。
でも木の陰で、姿が見えないこともしばしば。

木がワサワサと揺れて、音がしたから
撃った

そして獲物を取りに行って見たら、それが
仲間だったとか、ハイカーだったという事故
もあるわけで・・・。


また一般の人は、黄色や目立つ色の
ベストなど、まず来ていません。

まして寒くなってくると、コートを着ます
が、たいていの人は落ち着いた色でしょう。



この危険を回避するには、朝のウォーキング
の時間を変えて午後にすればいいのですが、
午後は午後でなかなか時間が取れないのです。

それに午後にしても、やはり危険はつきもの。
以前娘と愛犬を連れて、いつもウォーキングを
している道を散歩していました。

遊歩道脇の林



するとベストを着た人がこちらにやってきて、
「この辺は今、我々が狩猟をしている。
危ないからこの場所から離れるように」
と言われたのです。

愛犬は、リードはつけていませんでした。
トウモロコシの草の間でゴソゴソして、
野ウサギと間違えて撃たれたら。

その前に、こちらも流れ弾にあたる可能性も
じゅうぶんあります。
もちろん、すぐにその場から離れました。


また私は長年の習慣で、朝起きたらウォーキング
と決めています。
この習慣を変えるのは、ちょっと大変。

「それなら 8 時には、家に戻るようにすれば
いい。」
と考え、今朝は 7 時前に家をでました。
あたりはまだ暗かったです。

でも草原に入るときには、あたりも明るく
なっていました。
でもこれから、どんどん日の出が遅くなります。

真っ暗な中を歩くのは、危険が伴うし、
かといって 8 時を過ぎると、流れ弾の危険が
あります。

コースを変えるといっても、この近くは
草原や林が多いので、どこで流れ弾に
あたるともわかりません。

冬のウォーキングは、本当に命がけです



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