警察官怒る・パリ・オリンピックが危ない

怒るフランスの警察官、オリンピックどうなる?



1月18日(木)フランス中の警察官が
結集し、各地でデモを行いました。


「我々の要求をのまないと、パリ・オリン
ピックがどうなっても知らないよ!」

警告付きです。

怖いですね~。
このように言われたら、さすがに国も
考えなければなりません。

国の治安を守る警察が、”オリンピック
開催中にストライキをする” と警告している
のです。


なんでこのようなことになったかと
いうと・・・。

パリ・オリンピックの開催中は、休みを
取得することは禁止
なのです。
例外は認められません
そのうえ、12 時間の勤務

パリ五輪は、7月26日~8月11日

パラリンピックは、8月28日~9月8日

オリンピックですので、準備期間中も含めて、
超過勤務もあるでしょう。
聞くところによると、5 月ぐらいから
休みを取るのは難しくなりそうとか・・・。


警察の組合はこれに対して特別手当を要求

ストラスブール

トゥールーズ

ボルドー

パリ

で、デモが開始され、マルセイユなど各地に
広がりました。



ストラスブールでは、土砂降りの雨の中
約40人の警察官がライン川をドイツに向けて
渡るヨーロッパ橋の入り口で、交通を妨害

この後、約 1000 人の警察官が加わりました。

もちろん、交通妨害をする警察官を取り締ま
るのではありません。


そして、フランス全土で 300 の警察署が封鎖
緊急の場合のみ対応

またシャルル・ドゴール空港では、警察官が
勤務規則ストライキを実施し、乗客はそれに
より、1時間多く待たされたようです。

複数の警察職員の労組は、警官らに
18 日は抗議行動として「最低限の仕事」のみ
行うよう要請

さらにパリの警察本部をはじめ、全国の警察
署前でデモが行われました。




通常ならバカンス時期


上記で述べたように、彼らは、パリ・
オリンピックの最中は休暇は取れません。

でもパリ・オリンピックの開催される
ときは、フランス人にとってはバカンス
(夏季休暇)のとき。

通常なら多くの人が、バカンスを取るときです。
このバカンスは、フランス人にとっては特別なもの。
「バカンスを取るために、働いている」という
人も多くいます。

この期間に休みが取れないと、警察官の
家族も当然バカンスはおあずけに
なることも・・・。

子供がいたら、学校の休みに合わせなけ
ればなりません。

これは怒りますよね。
そのため、昨日のデモでは、
テントに«Les policiers en colère»
(怒っている警察官)と書かれていました。

それでも警察官となれば、国の治安を
守らなければなりません。
ですから仕事はするがそれなら当然
特別手当が必要ということなのです。

彼らの組合は、五輪中に休暇が取得できない
ことや残業を行うことに対して、
最大 2000 ユーロ(約 32 万円)の補償を
要求しています。


警察官は全員、出勤を求められています。
中には小さな子どもがいる人もいるし、
介護をする必要のある者もいます。

「予定が立たないので、どうこなせば
いいか分からない」という人も多くいます。


フランス当局は現在、医療従事者をはじめ、
パリの地下鉄、鉄道、バスの運転士、街路
清掃員など自治体職員と、特別手当の交渉を
進めています。


多くの警察労組が、大会期間中の勤務に
対して特別手当を要求しています。

オリンピック中に警察のストライキが起これ
ば、国のイメージを損ねることは間違いありません。

イメージを損ねるだけにとどまらず、もし
このようなことが起これば、前代未聞。
一大事です。

そのため、フランス当局は交渉合意を急いで
います。

今回は警察の労組が勝つと思いますが、
希望どおりの額が支給されるでしょうか?



写真提供:AFP


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