店内は干し草だらけ
現在、フランスはパニックの真っ最中。
ドイツの農民の怒りが、フランスに伝染して
きたのです。
労働組合の呼びかけで集まった、全国の
農民たち。
彼らの要望は給与と環境上の制約の問題。
職業の将来を保証するための、社会的および
財政的措置を要求しています。
さまざまな政策と資金削減が複雑に絡み
合って、とても複雑です。
彼らはフランス全土で、トラクター、藁、
その他あらゆるものを使い、道路を封鎖しています。
でも「これは、ちょっとやりすぎでは?」
と思うようなことがありました。
1 月 24 日、Agen(アジャン)にある
マクドナルドが襲撃されました。
その理由は、コーヒーの無料提供を
拒んだため。
彼らが現在行っている “デモの支援のしるし”
として、彼らはマクドナルドにコーヒーの
無料提供を求めました。
マクドナルドは、それを拒否したのです。
彼らは一旦帰りましたが、5 分後にトラクター
でやってきました。
そして巨大なわらの束をマクドナルドの店の
前に置き、店内、もちろんトイレまで、
店内全体に干し草を撒き散らかしたのです。
もちろん、そのような状態では営業できません。
店は閉店することになりました。
襲撃にはもうひとつの理由があった
この襲撃は、コーヒーの無料提供を拒否した
ことが原因ですが、彼らにはもうひとつ理由
があったようです。
その理由とは、「マクドナルドは、フランス
の農産物を調達していない」
でもこれは、完全に間違い。
マクドナルドは、農産物原材料の 75% を、
フランスの農場または畜産場から調達しています。
これは、農家からも指摘されていること。
同じく農業を営んでいる者からも、
「ターゲットを間違えないように!」
と指摘されました。
そしてマクドナルドはこれに対して、この
ような「農家とともに」というページを出しました。
こちらからご覧いただけます。
「農家の人達と共に」
ここには、マクドナルドがフランスの
農家から調達していることが記されています。
これって、「勘違い」で済まされる問題
ではないですよねぇ。
ただ今日(1月26日)、彼らは「パリを
封鎖する」と言っています。
労組のイル・ド・フランス支部が、
1月26日(金)に「パリ封鎖」を開始する
よう呼びかけ、「首都周辺の主要道路上での
集会」を提案しているのです。
A1、A6、A10、A11、A13、A15 の高速
道路で、午後 2 時から深夜まで封鎖が計画
されています。
政府の対応が農民の期待に応えられない場合、
この動きは週末にも広がり、パリ周辺に長期
的な影響を及ぼす可能性があります。
昨日のテレビのニュースでは、彼らは
“政府への脅し” とも言えるような言葉を
投げかけていました。
さあ、この先、どうなるのでしょう。
これが続くと、流通が阻止されるので、
スーパーなどに物資が入ってこなくなります。
またトラックも、高速道路や主要幹線道路
が通れないので、時間もガソリン代も、
また運転手の人件費も余計にかかります。
当然、物価に反映されるでしょう。
今回のデモは、なかなか収まりそうにありません。
農民を支援する人達もおり、道路上でバリケード
を作っている彼らに、焼きたてのクロワッサンや
食料を提供する者もいます。
ドイツで、戦後最大規模といわれたこのデモ、
現在は終わっているようですが(間違っていたら
すみません)、フランスはいつ終わるのでしょうか。
【写真提供:x 20minutes】
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