手作り化粧品の危険性・朝起きたら顔が真っ赤に

手作り化粧品の危険性

手作り化粧品



「今、手作り化粧品がブーム!」
昨日のテレビニュースで取り上げていました。

でも手作り化粧品、意外な落とし穴が
あるんです。

今日は、手作り化粧品の危険性に
ついて、書いてみたいと思います。


フランスでは、手作り化粧品用の材料を売る
ショップが増えているそうです。



テレビで見たショップ内は、カゴを手に
した女性で賑わっていました。


現在TikTokなどでも、手作りコスメの
レシピ
をあげている動画がたくさんありますね。

「手作りコスメは、コスパがいい」

「自然な材料しか使わないので、お肌に安心」

このようにうたっています。
でも、本当にそうでしょうか?



そんなに簡単に安く作れるものでは、
ないと思う
のですが・・・。
オーガニックの良いオイルは、お値段も
けっこうします。

それに次から次へと作って紹介しても、
それを自分で常に使っているかわかりませんし。


私は以前 娘が酷いアトピーだった頃、手作り
のクリームや石鹸を作っていました。

その頃フランスには「アトピー」を
知っている医者は、ほとんどいなかったからです。

都会はわかりませんが、我が家のある地域
半径 50 キロのところでは、いなかったのです。

その頃 子供を連れて日本によく行っていた
ので、私はアトピーは知っていました。
日本で医者からアトピー用の薬ももらいましたし、
クリームも買ってきていました。

でも、すぐに無くなってしまいます。
ですから「クリームや石鹸、どうにかして
自分で作れないか」と思い、挑戦したのです。

石鹸やシャンプーは、効果がありました。
でもクリームは 2 ~ 3 種類作りましたが、
効果なかったです。

反対に顔にブツブツができて、即刻
捨てたクリームもあります。
もちろん、パッチテストはしていました。

そこで私が思ったことは、”顔や体に
塗るクリームは、手作りは難しい” と
いうことです。


だってそんな簡単に安く作れるなら、
すでに多くの人が、自分で作っていると
思いませんか?

手作り化粧品を否定しているわけでは
ありません。

しっかりと調べたうえ、ちゃんと保存
できれば、自分にあったいいものができる
と思います。

でもそれはけっこう難しいです。
じっさい肌が荒れたり、顔が真っ赤に
なって医者にかけこむ人もいるようです。

それでは今から、手作り化粧品の危険性に
ついて書いていきますね。



作る前の必要な準備していますか?

準備



一般的に手作り化粧品を家庭で作る場合、
キッチンを使用すると思います。

キッチンは料理をするところですので、
衛生的と思う方が多いと思いますが、
それでも・・・

1.最初に消毒です。

  • 作業スペース

  • 容器

  • 混ぜ棒

  • 計量カップ&スプーン

これらをすべて消毒していますか?
もちろん手は、石鹸で洗っていることと思います。

化粧品は料理と違い、火を通しません。
ですから、使用前にはすべて消毒すること
が必要
です。
アルコール70%(エタノールまたは
イソプロパノール)で消毒
します。



2.次に材料です。

動画に書かれているレシピ。
はたしてあなたにとって安全でしょうか?
人によっては、アレルギーを起こす成分もあります。

適切な希釈や分量は守られているでしょうか?
間違えると肌刺激や、アレルギー反応のリスクが
高まります。

料理ならちょっとぐらい塩を多くいれても、
「しょっぱいな」ぐらいですみますが、
化粧品の場合は違います。

高濃度のエッセンシャルオイルは、
肌にダメージ
を与えます。



3. 有害な成分を使っている

お肌にいいと言われるビタミンC。
ビタミンC配合の化粧品を肌に塗って
外に出れば、肌を保護するどころか
シミを作る原因となります。

そのうえ、日焼け防止とうたっている
レシピには酸化亜鉛さえ入っていない
ものもあります。

【酸化亜鉛】
無機化合物の一種。
主に日焼け止め製品や、スキンケア製品に
使用される成分の一つ。

4. 防腐剤が入っていない

「防腐剤が入っていないから安心」
このように思う人は多いです。

化粧品は水分が多いため、
微生物(細菌、カビ、酵母など)が
繁殖しやすい
です。

特に “クリーム”。

防腐剤はそれらを防ぐ役割をします。
そのため防腐剤が入っていないと、
微生物の繁殖により、

化粧品の色

香り

テクスチャ

これらが変化し、使用感が悪化します。
製品の質が低下すると、感染や
アレルギー反応のリスクが高まります。

「それなら冷蔵庫に保管して短期間で
使えばいい」と思われる方もいらっしゃると
思いますが、早いものは 2 週間経たずに
劣化します。

2 週間て、早いですよね。
2 週間ごとに化粧品を作るのも、たいへんだと
思うのですが・・・。

そして最後に、“よくある勘違い”

「最初はブツブツができるかもしれないけど、
それは好転反応だから

肌荒れ



この言葉を信じて、顔に発疹ができても
我慢する人がいるようです。

じつはこれは、ただの肌荒れ、もしくは
アレルギーです。

『好転反応と肌荒れの違い』は、このとおりです。

【好転反応】

  • 肌が特定の成分に適応しようとする反応。
    新しい有効成分や皮膚細胞のターン
    オーバーを促進する成分が含まれる
    化粧品を使用した場合に、発生することがあります。
  • 好転反応の期間は個人によって異なり、
    通常は 2 週間から数か月まで続くことがあります。

【肌荒れもしくはアレルギー】

  • 化粧品の成分に対する肌の過敏反応や、
    アレルギー反応を指します。
    化粧品の使用後に肌が赤く腫れ、かゆみ、
    かぶれ、吹き出物、かさつきなどの
    症状を伴うことがあります。
  • 肌荒れは通常、化粧品の成分に対する
    即時の不快感を伴います。
    特に新しい製品を初めて使用した際
    起こります。

ですから使い始めてすぐに肌に不快感
感じたら、それは肌荒れです。
すぐにその化粧品の使用は中止してください。


フランスの皮膚科救急部門では、このような
事例があげられています。
いづれも手作り化粧品の使用後です。

  • 皮膚の炎症
    高濃度のエッセンシャルオイルを
    ベースにした製品

  • 皮膚アレルギーや食物アレルギー
    卵白ベースのヘアマスクとレモン
    汁ベースの顔用化粧品

  • ブドウ球菌による重篤な感染症

これらを読んで、どう思いましたか?
「それでも私は作りたい」と思われる方は
どうぞ作ってくださいね。

キレイになりたいのは、誰も同じです。

これは私個人の意見ですが、
いつも使っているクリームに、無農薬の
エッセンシャルオイルを適量混ぜて使う
のが、一番いいのではないかと思っています。


【参照】
ouest-france.fr bfmtv.com



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