死亡リスクがあがる危険な飲み物とは
「スムージーは野菜やフルーツに含まれる、
豊富な食物繊維を摂取できるのが特徴です。
腸内環境が改善され、太りにくい体質づくり
に役立ちます」
このような「キャッチフレーズ」に騙されて
毎朝スムージーを飲んでいらっしゃる方、
多いと思います。
じつは、スムージーは太ります。
果糖が入っているので、飲み方によっては
糖質の過剰摂取となります。
それに植物繊維も、ジュースよりは残ると
思いますが、期待するほどありません。
ミキサーにかけたり、搾ったり、乾かしたり、
濃縮したりして食物繊維を除いたとたん、
果糖はたちまち体に害を与え、血糖値
スパイクを引き起こすのです。
フルーツジュースも同様です。
今日は、「果物だからヘルシー」という
間違った認識、そして毎日飲んでいると
危険な飲料について書いています。
「死亡リスクが上がる飲み物」と
いうのがあります。
それは、全ての甘い飲み物です。
甘いジュースを飲むと、生活習慣病や
糖尿病のリスクが上がります。
でもじつは、それだけではないのです。
甘いジュースは死亡率をあげてしまうのです。
これらは、下記の 2 つの調査によって
判明しています。
1.
2019 年、『国際がん研究機関』の
研究者らによって、
砂糖入り、人工甘味料入りのソフト
ドリンクの総摂取量と、その後の総死亡率
および原因別死亡率との関連性が調査されました。
この調査は、45 万人を対象に平均追跡期間は
16 年以上費やしています。
その結果、
砂糖入りまたは人工甘味料入りのソフト
ドリンクを 1 日に 2 杯以上飲んだ参加者は、
全死因死亡のリスクが高かった。
さらに、人工甘味料入りソフトドリンクを
1 日あたり 2 杯以上摂取すると、
循環器疾患による死亡率があがりました。
人口甘味料と砂糖入り飲料を比較すると、
- 人工甘味料入りソフトドリンクを
1 日あたり 2 杯以上摂取。
循環器疾患による死亡と正の相関性あり。 - 砂糖入り清涼飲料を
1 日あたり 1 杯以上摂取。
消化器疾患による死亡と正の相関性あり。
【参照:WHO】
2.
2019 年、ハーバード大学では、米国の
男性と女性を対象とした大規模な長期研究
を行い、このような結果が出ました。
砂糖入り飲料
摂取量が増えるほど、早期死亡、特に
心血管疾患による死亡、および程度は
低いが、癌による死亡のリスクが高まる。
砂糖入り飲料とは、
炭酸および非炭酸ソフトドリンク、
フルーツドリンク、エネルギードリンク、
スポーツドリンクなどです。
砂糖入り飲料を月に 1 回未満飲む場合と
比較すると、リスクは下記のようになります。
1 日あたり 2 本以上 : リスク 21 % 増加
1 日あたり 1 ~ 2 本: リスク 14 % 増加
週に 2 ~ 6 本 : リスク 6 % 増加
月に 1 〜 4 本 : リスク 1 %増加
甘いお酒の飲酒では、早期死亡のリスクは
女性がより顕著(けんちょ)だった。
ただ、砂糖入り飲料の代わりに、1 日 1 杯の
人工甘味料入り飲料を飲むことで、早期死亡
のリスクが低下することも明らかになった。
しかし、1 日に 4 杯以上の人工甘味料入り飲料
を飲むことは、女性の死亡リスクの増加と
関連していた。
【参照:HARVARD】
フルーツジュースを避ける理由
上記ですでに、甘い飲み物の怖さは
おわかりいただけたと思いますが、
さらに・・・
他の研究では、このようなこともわかっています。
砂糖が添加された甘い飲み物の摂取量が
1 日 350 ml増えるごとに、すべての原因に
よる死亡率が 11 %高くなるというのです。
たったの350mlですよ!
市販の飲料水の中で一番流通している
ペットボトルのサイズは、500ml。
これは、1 人で飲み切るにはちょうど
良い量だからです。
でも暑いからと毎日バカバカと
飲んでいたら、11 %どころかもっと
上がってしまいます。
そして、フルーツジュース。
1 日に飲むフルーツジュースが 350 ml
増えるごとに、死亡リスクが 24 %高くなるのです。
健康のためにと、フルーツジュースを
飲んでいた方。
これからはジュースではなく、フルーツは
丸ごと召し上がってください。
フルーツはそのまま食べるなら、からだに
とても良いのです。
でもジュースにすると、逆効果になって
しまうのです。
フルーツ 100 %ジュースでも同じです。
なぜか、わかりますか?
フルーツには、果糖が含まれています。
果糖は血糖値を上げたりとよくないのです
が、フルーツを丸ごと食べると、食物繊維
も一緒に摂取することになります。
食物繊維はブドウ糖の吸収を遅くし、
血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。
ところが、ジュースやスムージーに
してしまうと、食物繊維はほとんど
含まれません。
その結果、果糖ばかりになってしまうのです。
果糖ばかりなので、当然太ります。
最近の研究では、
毎日 1 缶のジュースを飲むだけで、
1 年で 5 kgも太るとのこと。
小さい子は、フルーツジュースが好き
ですね。
でもお子様には、100 %ジュースの
代わりに、果物をあげた方がよいのは
間違いないようです。
甘いお酒はダメージが大きい
また、甘いお酒を好んで飲んでいる方も
いらっしゃるでしょう。
カクテル、果実酒などは、アルコール
度数が低めのものも多く、お酒に慣れて
いない方や、ドライな味わいが苦手な方でも
気軽に楽しめます。
でも甘いお酒は危険です。
たとえば、チューハイ。
チューハイは手ごろな値段とテイストも
豊富なので、若者からシニアまで人気の
商品です。
食事にも合うし、さらにアルコール度数が
高いので手軽に酔えるというのも、人気の
秘密でしょう。
ただ『ストロング系缶』を何本も毎日飲むと、
リスクが上がることに繋がります。
ストロング系チューハイは、
アルコール度数が 7 〜 9 %と高くなって
います。
ストロング缶 1 本で、テキーラショット
4 杯飲むのと変わりません。
お酒が好きな方なら、テキーラが強い
お酒ということはご存じだと思います。
ふつうは、テキーラショット 4 杯を
一気には飲みません。
それにストロング缶 1 本を飲むだけで、
1日の適量とされるアルコール量を
簡単に超えてしまいます。
その上、チューハイにも、人口甘味料が
入っています。
ストロング系チューハイに含まれる成分と
アルコールによって、肝機能に悪影響が
ある可能性が指摘されています。
そのため某会社では、
「アルコール度数 8 %以上の缶チューハイの
新商品を今後発売しない」と発表しましたね。
甘いお酒はアルコールに加え、
人口甘味料が入っていますので、ふたつの
ダメージを一気にくらってしまうのです。
甘い飲み物をやめるには
甘い飲み物がどれだけ危険なものか
おわかりいただけたでしょうか。
でも、甘い飲み物がやめられない。
という方もいらっしゃるでしょう。
もしかしたら、それは『糖質依存症』かも
しれません。
『糖質依存症』とは、いつも甘い物が
ほしくて仕方がなくなる病態です。
甘い飲み物を飲むと、血糖値が急速に
上がります。
すると、体の中で “ドーパミン” が放出
されます。
“ドーパミン”は快感ホルモンなので、あなたは
幸せな気分になります。
一方で、血糖値を下げるために
“インスリン” も放出されます。
インスリンが大量に放出されると、
血糖値が急降下するので、また甘い飲み物が
ほしくなるのです。
これが、糖質依存症です。
糖質は、コカインよりも依存症になりやすい
といわれているので、とりすぎには注意した
ほうがいいでしょう。
人工甘味料は、食欲を増加させ、肥満や
糖尿病の原因になることが分かっています。
それにこのまま続けて飲んでいると、
さまざまな病気にかかるリスクだけではなく、
早死にのリスクもあるのです。
毎日の飲み物は、お茶か水だけにしましょう。
といっても、いつも飲んでいる甘い
飲み物を急にやめるというのは、むずかしい
かもしれませんね。
徐々に慣らしていきましょう。
何でも慣れです。
最初は抵抗があると思いますが、
そのうち甘くなくても平気になります。
たとえば、コーヒー。
今迄入れていた砂糖を少しずつ、減らして
いくのです。
徐々に減らしていくと、そのうちブラック
コーヒーでも飲めるようになります。
もし砂糖が入っていないコーヒーは
まずくて飲めないというなら、
あなたは、本当はコーヒーが好きでは
ないのかもしれません。
そして水ですが、
最初は炭酸水にするか、レモンを一切れ
入れてください。
見た目もきれいですし、ただの水を
飲んでいる感じではなくなります。
専用の可愛いグラスを買うとか、
夏には氷を入れるとか、工夫をすると
ただの水も美味しく感じられますよ。
甘い飲み物は、なるべく飲まない。
甘い飲み物は、早死にする。
これをいつも頭の片隅に入れておいて
くださいね。
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