私達は、毎週〇〇〇1枚分のプラスチックを食べている!

人の血液からも発見

タイトルの〇〇〇、何だと思いますか?

答えは “クレカ”です。
私達は毎週クレジットカード 1 枚分の
マイクロプラスチックを食べている
んです。

これは、WWF(世界自然保護基金)が、
ニューカッスル大学に委託して行った
研究の結果

私達は 1 週間に 5 gのマイクロプラス
チックを摂取しています。
5 gというと、クレカ 1 枚分


1 ヶ月でレゴブロック 1 個分

1 年で消防隊員のヘルメット 1 個分

となります。

いったい、いつの間にこんなに多くの
プラスチックを食べているのでしょうか。

人が食物とともに摂取しているマイクロ
プラスチックは、年間 39000 個〜 52000 個。

空気中にも漂っているマイクロプラスチックを
呼吸で吸い込む量も考慮すると、
年間 74000 個〜 121000 個。

海の魚が話題になっていますね。
「私は、魚はあまり食べないから大丈夫」
と思っている方。

じつは以外なところにも、マイクロプラス
チックは混入しているのです。
さきほど紹介した研究では、飲料水やビール、
塩、貝類などからも検出
されました。

2022 年にオランダで行われた調査では、
健康な成人 22 人の血液を検査したところ、
17 人の血液からマイクロプラスチックが検出
されました。




身近な製品にも含まれています

私たちが普段の生活の中で使用する身近な
製品にも、マイクロプラスチックは含まれて
います。

主に

歯磨き粉(スクラブ剤配合)

スクラブ剤の一種に
「マイクロプラスチックビーズ」という
5 mm以下の固形プラスチック粒子が含
まれています。



化粧品

ファンデーション、アイシャドー、チーク、
口紅、化粧下地、日焼け止め

伸びを良くする効果や、ブライトニング
及び紫外線の散乱や反射効果などがあるため、
化粧品には欠かせません。



シャンプー(スクラブ剤配合)

上記の歯磨き粉と同様です。


このように私達が日常的に摂取している
マイクロプラスチック。



海洋生物がマイクロプラスチックを飲み込
むと、海鳥は消化管が詰まって呼吸できなく
なり
カメは体内でガスが発生してうまく
泳げなくなってしまいます。

そしてその小ささゆえに、プランクトンまでも
が餌と間違えて食べてしまう
ため、食物連鎖
起きます。


現在、「マイクロプラスチックが人体に
有害である」という認識は少しずつ広がって
いるものの、明確な研究データは出ていません。

一般的に言われていることは、体内で蓄積
すると、さまざまな健康問題を引き起こす恐れ
がある。

例えば、粒子が消化器官や血液中に入り込む
ことで内分泌系や免疫系の乱れを招き、
アレルギーや炎症反応を引き起こす懸念がある

などです。




マイクロプラスチックの接種量を減らすには

こうなると、マイクロプラスチックを体内に
取り入れないということは、もう不可能です。

それではなるべく、体内に取り入れない
工夫をするしかありません。


【マイボトルを持ち歩く】

ご存じでしたか?
マイクロプラスチックが入る一番の
原因
とされているのが、ペットボトル


アメリカでは、農務省が推奨する量の水を
ペットボトル入りの飲料だけで摂取した
場合、摂取するマイクロプラスチックの量は
毎年 9 万個。

水道水でも毎年 4000 個ほど飲み込んで
しまうようですが、それならマイボトルを
持ち歩くのがよいでしょう。


【プラスチック容器を避ける】

日本は多くの食材・食品がプラスチックに
包まれた状態で販売されています。

そのため、1 人当たりの容器包装プラス
チック発生量が、世界第 2 位のプラスチック
大国です。

量り売りで購入するとか、できる範囲で
避けたほうがいいですね。

【こまめに掃除】

ほこりの中にもマイクロプラスチックは
含まれています。

定期的に掃除機をかけて部屋を清潔に保つ
ことで、吸い込むマイクロプラスチックを
減らすことができます。



現在フランスでは、『プラスチックフリー』
の取り組みがおこなわれています。
これは、プラスチックの使用を最小限に抑え、
環境への影響を軽減するための取り組みです

  • 2016年、プラスチックバッグの有料化

    プラスチック製のバッグの無料配布が
    禁止され、有料になりました。

  • 2020年、一回限りのプラスチック製品の
    使用禁止。


    これはお店によってまちまちですが、
    リサイクル用の容器を使用している
    ところもあります。

  • 代替品の使用

    再生紙製の包装、生分解性のポリマーなど。


たとえば、フランスのマクドナルド。
店内で食べると容器は、紙製ではなく
プラスチックです。



これは再利用するためで、捨ててはいけません。
回収場所が決まっています。

商品回収場所には3つの穴があり、

  • 焼却ごみとなる食べ残しの飲食物

  • リサイクル可能な包装用紙

  • 洗浄するプラスチック容器


これらを、決まった穴に入れます。

そのうえ現在は、ストローもありません。
コーラもジュースも、ストロー無しで飲みます。




ちなみに日本の化粧品会社、資生堂、花王、
コーセーは下記のように、工夫を凝らし
ているようです。


『資生堂』

2018年以来、洗い流すタイプの製品で
マイクロプラスチックビーズを使用していない。


『花王』

日本で販売している洗顔料や全身洗浄料に
使用しているスクラブ剤は、天然由来の成分
を使用。


『コーセー』

2014年に開発の新しい洗浄料からマイクロ
プラスチックビーズの配合を中止し、環境
負荷の低い植物性原料などに置き換え。


なるべくマイクロプラスチックの
ような異物は、からだに入れたくないですね。

でも毎日の生活から、避けるのはまず無理です。

できるだけ摂取しないように、工夫をするしか
ありません。




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