シワやたるみが増える、間違った表情筋トレーニングとは！

注意！顔の筋トレ
正しい表情筋トレーニングとは？
シワやたるみを作らないようにするには？

注意！顔の筋トレ

YouTubeを見ながら、顔の筋トレを行って
いる方、多いと思います。

「表情筋トレーニング」で検索すると、
多くのサイトがヒットします。

「マスク老けにさようなら」または
「マスクの下で固まった表情筋をほぐして
若返ろう」

など、さまざまなサイトがあります。

でも、このトレーニングをして、顔の
シワやたるみは消えましたか。

かえって、「シワやたるみが前より増えた」
という方のほうが多いのではないでしょうか。

一生懸命、毎日顔の筋トレをしているのに、
なぜシワやたるみが増えてしまうのでしょう。

表情筋トレーニングは、適度に正しい
やりかたで行えば、効果があるようです。
でもほとんどの方は、NGなやり方で
鍛えているということはご存じですか。

すると、シワやたるみを消すはずが、かえって
増えてしまうんです。
そのうえ、ほうれい線が以前よりくっきりと・・・。

表情筋を鍛えすぎると皮膚が伸び縮みを繰り
返し、シワやたるみの原因になりやすいのです。

顔の筋肉はカラダと違い、皮膚と一体化し
ています。

表情筋のトレーニングをすることで、同じ
部分の皮膚に何度も負荷がかかり、シワが
定着してしまうことがあるのです。

特に『シワができやすい箇所』は、

目尻

瞼を開いたり閉じたりするための
眼輪筋は、鍛えすぎると、目尻の
シワが定着してしまいます。
おでこ

額の正面にある前頭筋は、額の横ジワ
を作る筋肉です。
トレーニングを行いすぎることで眉の
位置が上がり、横ジワが定着してしまいます。
眉間

この筋肉は、皺眉筋と呼ばれ、眉間の
縦ジワを作る筋肉です。
無意識に顔をしかめると、ここに
シワがよりますね。

シワができやすい筋肉であるため、鍛え
すぎると、シワが定着してしまいます。
口の周り

口輪筋は、唇の周りを囲んでいる筋肉です。
やりすぎると唇周辺の縦ジワの原因に
なりますし、ほうれい線の原因にもなります。

正しい表情筋トレーニングとは？

表情筋トレーニングを正しいやりかたで
行うと、表情が豊かになったり、シワやたる
みを改善できたりする効果があるようです。

正しい筋肉が動いているかどうかは、鏡を
見ながら行うといいようです。

ちゃんと動かすべき筋肉だけが動いているか、
動かしてはいけない筋肉は、動いていないか。

でも、これって実際鏡を見ながらやっても
けっこう難しいんですよね。
まして、動かすべき筋肉と動かしてはいけない
筋肉なんて、ふつうの人ではわかりません。

たとえば、目の周りの筋肉トレーニングを
するとき、おでこの筋肉は動かしてはいけ
ないのですが、私がやると一緒におでこまで
動いてしまいます。

このように、間違ったトレーニングを続け
てしまうと、その結果、かえってシワや
ほうれい線が定着してしまうのです。

「それなら、美顔ローラーがある！」と
思われた方もいらっしゃるでしょう。

一時、そうとう流行りましたから、たいてい
の方はひとつやふたつ、お持ちだと思います。

フェイスラインに沿ってコロコロと動かして
使う美顔ローラーは「小顔ローラー」
「フェイスローラー」とも呼ばれています。

シワやたるみが気になる年代というと、
40 代からでしょうか。

老化による肌や筋肉の衰えもありますが、
40 代になると、肌を支えるコラーゲンやエラス
チンといった皮下組織が減ってきます。
これが大きな原因です。

若いときは皮膚に弾力性があるので、シワに
なりにくいのですが、40 代になると肌の弾力
性は、どんどん失われていきます。

美顔ローラーは、Y字型とI字型になっている
ものがあると思いますが、特にY字形は危険です。

腕でコロコロころがしていただくと、皮膚が
つままれ、引っ張られますよね。
Y字のところに挟まれて、当然たるみが出ます。

顔の皮膚は腕の皮膚と違い、とても薄いです。
ラップぐらいの薄さでしょうか。

その皮膚を引っ張ったり、押し戻したり
していればダメージが大きくなりますし、
力を入れてやっていれば、より負荷がかかります。

「たるみをなくしたい」
「シワを伸ばしたい」

こう思って、一生懸命やればやるほど、
“マイナス効果” となってしまいます。

I字型の美顔ローラーの場合、パスタの
生地を伸ばしているのと変わりません。

パスタの生地を伸ばすと、端にシワが
よりますね。
パスタの場合はより大きく広げるか、その
部分を切り取ればすみますが、顔の場合は
そうはいきません。

美顔ローラーのデメリットとして、

慢性的に皮膚を刺激すると、色素沈着を
起こし、顔が黒ずんでしまう。
目の下から頬にかけては、シミが
できやすく、濃くなりやすい
皮膚の表面に慢性的・物理的に強い刺激を
与えることにより、皮膚のコラーゲン繊維が
破壊されたり、支持組織が破壊され、シワや
タルミ等の原因になる
いつもぐいぐい力強く作業を行っていると
シワを作ってしまい、シワを刻み込んでしまう

また調べた限りでは、ほとんどの商品が恒久的・
永久的な効果があるというエビデンスや
データはないようです。

顔の表情筋トレーニングに関しても、その
トレーニングの有効性に関する臨床研究は、
ほとんどありません。

医学的には、「表情筋を動かさなければ
シワやたるみはできない」といわれています。

紙でもそうですよね。
何度も使うとシワになりますが、使わない
紙は、シワになりません。

重力の関係もありますが、そう考えると、
顔のトレーニングは矛盾していると思いませんか。

シワやたるみを作らないようにするには？

それでは、シワやたるみを作らないように
するには、どうしたらいいのでしょう。

シワやたるみは加齢と共に増えていくもの
です。
ですから、これは防ぎようがありません。

でも上記で述べたように、表情筋を動かさ
なければ、シワやたるみを極力減らせます。

でも表情筋をいっさい動かさないと、
顔全体の筋肉が衰え、口角を上げることが
難しくなります。

表情が暗くなりますし、相手には不機嫌に
見えてしまいます。

その他の方法として、ボトックス注射が
あげられます。
ボトックス注射で表情筋を一定期間動かさな
いようにして、シワを軽減させるのです。

施術も薬を注射するだけですから、ほんの
数分です。

注射後は 1 週間程で、徐々に表情筋
の収縮が弱まり、表情筋の動きが弱まること
によってシワが徐々に薄くなっていきます。

芸能人となると、けっこうな割合でボトックス
注射を打っていますね。

持続期間は 2 ～ 3 ヶ月で、時間が経つと
表情筋が少しずつ動き出し、元に戻って
いきます。

繰り返し注射を行うことで、筋肉そのもの
の働きが弱まり、持続期間が長くなったり、
効果が長持ちするようになるようです。

でも、そこまではしたくない。
という方もいらっしゃるでしょう。

私は注射は大嫌いなので、シワが増えても
ボトックス注射をするつもりはありません。

その代わり、なるべく笑顔を作ります。
笑うと “笑いジワ” ができますが、目尻の
シワはチャーミングに見える “ポジティブな
シワ” だと思うんです。

シワを気にして笑わない人より、シワが
あってもたくさん笑う人のほうが一緒にいて
楽しいですし、周りの人もハッピーになります。

それに笑顔を作ると、ほうれい線が改善でき
るんです。

笑うときに口角をあげるのと一緒に、頬の
筋肉を引き上げるよう意識するんです。

頬の筋肉がアップすると、ほうれい線に乗った
お肉が引き上げられ、ほうれい線を薄く目立
たなくしていきます。

またシワやたるみは食事である程度、予防
ができます。

食物繊維や抗酸化成分が多く入ったものを
食べ、糖分を控えて老化の原因となる “AGEs”
を体内で作らないようにするのです。

からだの酸化は、老化を促進させます。

間違った顔の筋肉トレーニングをするより、
いつも笑顔で、食事に気をつけたほうが
いいと思いませんか。