モロッコ放浪の旅 ⑭・絵のように美しい タルーダント

タルーダントの移動式屋台

ホテルを出て、近くのカフェに入ると、
美味しそうなものを見つけました。




名前がわからないので、指さして
「同じ物を」と。

コーヒーと一緒に注文しました。
コーヒーを注文すると、このように
ペットボトルがついてくるところが多いです。


チーズを入れるか聞かれましたが、
チーズ無しで・・・。
コーンブレッドのような食感です。

あとで調べたら、「ハルシャ」という
そうです。
セモリナ粉を練って作るようで、
チーズや蜂蜜と一緒に食することが多いようです。


こちらの門から、中に入ってみました。
ここは、ほとんど人通りがありません。

こちらは門の裏側です。


居住地のようです。



住居のあるところは、あまり見るところも
なかったので、またスークに戻りました。
通りには、大きな屋台があちこち行き来して
います。

大きな屋台に野菜やミントの葉、
またこのようにくだものなどを乗せ、
通りを押して歩いていました。

適当な場所を見つけると、そこで
お店を開きます。

馬車も走っていました。



ここのスークは、今までのスークと違い、
こぎれいな感じ。

肉屋で “ラクダの肉” を売っているか
聞いたのですが、ありませんでした。
モロッコではラクダを食べると聞いていた
ので、尋ねてみたのですが・・・。
そう簡単には、手に入らないのかな。


ここで写真を撮ってもいいか聞いたら、
「いいけど、自分の顔は写さないで欲しい」
と言われました。

ここでは、写真を撮るのはすぐにOKして
くれるのですが、「自分は入れないで」と
必ずといっていいほど言われます。

確かにどこに掲載されるかわかりません
ので、それはもっともなんですが・・・。

ですから写真を撮ったあとは、「ほら、
写っていないでしょ」と撮った写真を
見せて確認してもらっていました。

すると、ほとんどの人が笑顔をかえして
くれます。


こちらは屋根のあるスーク。
前日の夜、出口がわからなくなったところ。


見ていると声をかけられますが、
「見ているだけ」と答えると、それ以上
しつこく言ってきません。

また売り物も雑に積まれているわけでなく、
ある程度整頓されて置かれています。



スークは賑やかですが騒々しいという
感じではなく
、秩序があるというか、
他の所とは何となく違う感じでした。




メディナを出たら、世界が違った

門をくぐり、メディナの外にでました。



すると・・・
まるで、違う世界来たようです。
あたりの雰囲気が、ガラッと変わります



大きなメイン通りの両脇には、ヤシの木が
植えられており、まさに南国

「カッポ、カッポ」と馬車が走っています。


馬車は、メディナの中にもいましたが・・・。

この馬車が、周りの景色にとてもマッチ
しているんです。


この通りに沿って歩いて行くと、病院が
ありました。




この病院の前を通り過ぎると、広場があり、
中央に大きなティーポットがあります。



モロッコの代表的な飲み物は、ミントティー
このようなポットに入れて飲みます。


モロッコの人に教えてもらった
『美味しいミントティーの淹れ方』
をご紹介しますね。

  • まずミントの葉をティーポットに
    入れます。
    そこにお湯を入れ、ポットから
    コップに注ぎます。



  • その後、それをまたポットに戻し、
    これを 3 回繰り返します。




  • その後、ポットを高く持ち上げ、
    そこからコップにミントティーを
    注ぐのです。



  • 泡が出ればでるほど、美味しい
    ミントティーになります。


カフェによって、ミントの葉が別に
出てきたり、すでにポットの中に入って
いたりと違っていました。

いずれも、生のミントを使うため、
香りもよいし、とても美味しいです。


ただ、ひとりで注文しても、コップが
2 つ
出てくるのです。
これはなぜだかわかりません。

わたしは砂糖無しが好きなのですが、
すでに砂糖が入っていたり、別に出て
きたり、これもカフェによって違うようです。


そういえば、”アイト ベン ハッドゥ” で
教えてもらったのですが、

男性が女性に結婚を申し込むとき

男性が、女性にミントティーを入れ、
そのとき砂糖を入れるかどうか聞くのです。

「イエス」の返事がもらえれば、結婚承諾
「ノー」は残念ながら、反対の意味になる
とのことでした。

でも、わたしのように砂糖無しで飲む人は、
どうするのでしょうね。
そのときは我慢して、砂糖入りのミント
ティーを飲むのでしょうか。



カフェでは、ほとんどの人は砂糖を
入れています。
砂糖はコップの中に入れるのではなく、
ポットに入れます。

小さな角砂糖だけでなく、このように
とても大きな砂糖もあります。
この大きな砂糖ひとつ丸ごと入れたら
そうとうなカロリーに
なるのでは?

ましてミントティーは、1 日に何回も
飲むでしょうし・・・。


じつはこの砂糖、けっこう固いのです。
一度、この砂糖を割ろうとしたのですが、
割れませんでした。

「砂糖は入れたい。
でも割るのは大変。
なら全部入れてしまおう」


となるのかもしれません。



しばらく歩くと、” 8 月 20 日広場”という
大きな広場にでました。



ここでは、城壁全体を見ることが
できます。


近くに車道が通っており、そこに自転車の
壁画がありました。



この街は自転車がとても多いです。
スクーターも走っていますが、
自転車の数はそうとうです。


学生達も、自転車で通学しているらしく、
その光景を撮ろうとしたら、サッと顔を
隠されてしまいました。







何ヵ国語も話すモロッコ人



メディナに入り、レストランを探しました。
クスクスがあったので、注文したのですが、
ここのクスクスは他と違い、セムール、
肉、ブイヨン入りの野菜とすべて別々

でてきました。

真ん中に乗っているのは、かぼちゃです。



ただセムールの上に野菜を乗せて、
ブイヨンをかけるのは簡単ではなかったです。

このようにお皿いっぱいにセムールが
盛ってあるので、野菜を乗せるとお皿から
はみだしてしまうのです。
そうすると、ブイヨンをたっぷりかける
ことができない。

ブイヨンが足りないと、パサパサで
食べにくい。

これはもっと大きなお皿で出すか、
セムールの上に野菜を乗せて出すとか、
工夫したほうが食べやすいのではないかと
思いました。

わたしだけでなく、他の観光客も、この
クスクスには苦労しているようでした。

ネコちゃんたち、
観光客のお皿から落ちてくる肉や
野菜を狙っているのかな?



時間がきたので、ホテルに荷物を
取りに戻りました。

バスの出発が午後だったので、それまで
ホテルに荷物を預けていました。


ホテルのドアをちょっとあけて、中を
覗き込みます。

なんで、こんなことをしたかというと、
昨夜 ホテルのドアを開けたとたん
フロントにいた男性のお尻に直面して
しまったのです。
もちろん、衣服は着ていましたよ。

理由は・・・、
フロントの後ろには、額入りの国王の写真が
掛けられているのですが、その写真に
向かい
絨毯の上に座ってお祈りをしていたのです。

わたしが入ったとき、彼は頭を床につけ、
お尻をちょっと持ち上げてひれ伏した
格好だったのです。

すると当然、ドアから入ってくるお客に
お尻を向ける
ことになります。
だから、ドアを開けたわたしの目に、
彼のお尻が飛び込んできたのです。


今までのホテルでは、お祈りの時間に
なると、彼らは他の部屋に移動していました。
お祈りが終わるまで、出てこない人も
いました。

でもこの彼は、ホテルのフロントの前で、
お祈りをしていました。

わたしを見ると彼はお祈りをやめ、
フロントに戻りましたが、反対にわたしの
ほうが、お祈りの邪魔をしてしまったよう
で、申しわけなく感じたのです。


だから「もしお祈りの最中だったら」と
思い、そっと開けたのです。

でもフロントにいたのは、前日の人では
なく、若い男性でした。
それに、お祈りの時間ではなかったようです。


わたしが入っていくと、彼は
「こんにちは」と日本語で挨拶してきました。

聞くと日本語に興味があり、独学で勉強
しているようです。
「ワンピース」や「鬼滅の刃」を見て
学んでいるとのことでした。


彼はベルベル人ですが、アラビア語も
話します。

英語とフランス語は、勉強中だそうです。
このふたつの言葉は学校で習うようですが、
フランス語は苦手だと言っていました。


今の若い人は、フランス語は難しいので、
彼のように英語に力を入れる人が多いようです。
それで最近、英語を話す人が多くなった
理由がわかりました。

ずいぶん前になりますが、当時モロッコに
来たときは、フランス語を話す人のほうが
多かったのです。

モロッコは以前、フランスの統治下に
あった
ので、ある程度歳の人はフランス
語を話します


それが今回、英語を話す人のほうが多く
感じました。
街の中で、若い女性に道を聞いたときなど、
英語で教えてくれた方が多かったです。


彼は 20 代。
彼の友人は、すでに日本語もある程度
話せて、スペイン語も話すそうです。

モロッコでは多くの人が、何ヵ国語も
話します。


そこで彼に、聞いてみました。
モロッコの人は、話している言語を
瞬時に変えて会話することが得意
です。

どうやって学びどうやって瞬時に言語を
切り替えて、それも流暢に話すことができる
のか、そのコツを聞いてみました。

たとえば、今話している言語を急に他の
言語に変えた場合、切替が瞬時にできず、
言葉に詰まってしまう人が多いですよね。

または、言語が入り混じってしまったり・・・。

わたしの友人をみると、このような人が
多いです。


彼は、新しい言語を覚えるときは、
「自分の国の言葉に訳さないのがコツ」
だと言っていました。

ですから言語を変えた途端、脳内は
その言語で考える
ことになるようです。

これはもう “スキル” というしかない
ですね。

そして覚えたら、間違ってもいいから
即、使うのだそうです。


彼は、「日本語もそのうち話せるように
なる」と言っていました。

彼ならできるでしょう。
時間が近づいてきたので、
「がんばってね」と言って、ホテルを
出ました。




ホテルから、目と鼻の先だった



ホテルを出て、タクシー乗り場に向かいます。
この街のタクシーの色は、白。



運転手に行き先を告げて、乗り込みました。
でも、走ったと思ったら 3 分ほど
止まったのです。
そして、ここがわたしの言った場所だと・・・。

告げた行き先は「CTMのバス乗り場」。

そんなバカな・・・。
昨夜着いてタクシーに乗ったときは、
メディナの中を通り、ホテルまでけっこう
走りました。

それが今は乗ったと思ったら、すぐに到着。
この運転手さん、場所を間違えていると
思ったのですが、CTMのバスが 1 台止って
います。

だから、他にもバス乗り場があるのかと思い、
「アガディール行きのバスに乗るんだけど」
と言うと、降りて係りの人に聞いてくれました。

バスは確かに、この場所から出るようです。
でもまだ、バスは到着していないとのこと。


ということは、昨夜、降りたところは
ここ
だったの?
ということは、ホテルと目の鼻の先。

だったら昨日の運転手、あんなにグルグル
周って、いい加減もいいところ。
それにホテルを知っているといいながら、
それは嘘で、まるっきり違うところで
降ろされたのですから。

どうやら、ひどい運転手にあたって
しまったようです。

旅先ではこういうこともありますよね。
仕方ありません。忘れましょう。


運転手にお礼を言って料金を払い、
そこで待っていると、時間どおりにバスが
来ました。


このあとは、アガディールに 1 泊して
マラケシュに向かいます。

ここからマラケシュ直行のバスはなく、
アガディールでバスを乗り換えなければ
ならないのですが、1 泊しなければ
ならなかったのです。

この続きは、次回のブログでお伝えしますね。



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