嗅覚障害が起きたら要注意
アロマでアルツハイマー型認知症予防が、
できます。
代表的な認知症と言うと、
- アルツハイマー型認知症
- 血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
この 4 つが上げられますが、今日取り上げる
のは、1.のアルツハイマー型認知症です。
『アルツハイマー型認知症』は、最初に
嗅覚に障害が出るのが特徴です。
アルツハイマー型認知症になると、
まず嗅覚をつかさどる嗅神経が障害を
起こし、その後 海馬の退行性により記憶
障害が起こります。
ですから、嗅覚障害を早く見つけて、
その進行を抑えれば、認知症を予防できる
のではないかと考えられています。
2022 年 鳥取大学で、アルツハイマー型
認知症の患者 17 人にアロマを使った実験を
行ったところ、認知機能の改善がみられた
との報告もあります。
この実験は、
【日中】
嗅神経を活性化させるため、
ローズマリーカンファーとレモンを
２対１の割合で混ぜた香りを嗅いでもらう。
【夜】
真正ラベンダーとスイートオレンジを
２対１で調合し嗅いでもらう。
この香りで活性化した神経が落ち着き、
質の良い睡眠につながる。
アルツハイマー型認知症は、アミロイド
β蛋白が原因です。
このアミロイドβ蛋白は、睡眠中に
除去されることがわかっています。
適切な睡眠時間と質のよい睡眠が、
大切なんですね。
ですから有効な生活習慣として、快眠が
あげられるのです。
日常生活に支障をきたす嗅覚障害
嗅覚障害は、日常生活に支障をきたします。
- 食品の腐敗臭に気づかない
たとえば、暑いと食べ物が腐るのも
早くなります。
腐ると悪臭を放つので通常はわかりますが、
嗅覚に障害があると、この腐敗臭がわからず
食べてしまうことも・・・。
その結果、腹痛を起こしたり下痢になったり
して健康を害します。 - 食事が不味い
私達は食事を取る際、
嗅覚、視覚、味覚、触覚、聴覚の
五感を使って美味しい、不味いと感じます。
匂いがわからないと、食事を楽しむことが
出来なくなります。 - ガス漏れに気づかない
命の危険にさらされます。 - 焦げた臭いにきづかない
このように命にかかわることもありますし、
なにより、匂いがわからないと毎日の
生活がつまらないものになってしまう。
きれいな花をもらっても、匂いがわからない。
挽きたてのコーヒーの匂い、紅茶の香りが
わからない。
生活自体、味気ないものになってしまいます。
嗅覚障害の早目の治療がアルツハイマー予防につながる
嗅覚障害は、ほおっておけばおくほど、
治療が困難になります。
新しく開発された薬も、早期の段階でないと
有効性が期待できないものもあります。
早目に治療すれば回復も期待できますし、
アルツハイマー型認知症の予防にもなるんです。
医者に通うのはもちろんですが、自分でできる
トレーニングもありますよ。
身の周りの匂いを意識しながら、嗅ぐんです。
食べ物の匂い、花の匂い、紅茶の匂い
他にもいろいろありますね。
意識を集中して、匂いを嗅ぐ練習です。
嗅神経は自然再生する
失われた嗅神経を再生することは、
残念ながらできないようです。
でも、残存している嗅神経の自然再生は
期待できます。
昼間、いい匂いのアロマをペンダントに
入れておく。
アロマをハンカチに染み込ませて、持ち歩く。
このようなことも、嗅覚を刺激することに
なります。
元に戻るにはそれなりの時間が
必要だと思いますが、匂いを感じる
ことができれば、生活も変わってきます。
根気よく続けることで、楽しみも増えますし、
なによりアルツハイマー型認知症の
予防になるんです。
「最近匂いがわからなくなってきた」と
感じたら、意識を集中して身の周りの匂い
を嗅いでみませんか。
もちろん医者には行ってくださいね。
【参照】
medical.jiji.com med.tottori-u.ac
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