フランス・この週末の空はセシウムが・・・

朝起きたら、空が黄色に

しばらく家をあけており、昨日帰ってきました。

今日からまたいつもの生活に戻ります。
でも・・・。
朝起きて外を見ると、どんよりしています。
霞がかかったような感じで、空の色は黄色っぽい。


もしかして・・・
と思い「メテオ・フランス」のサイトを
見ると、やはりサハラ砂漠から砂塵が
飛来
してきたようです。

外を見ると、風が吹く度、木に積もった
砂塵が舞い上がっています。

こうなると、今日はウォーキングはおやすみです。

こんなときにウォーキングなどしたら、
砂まみれになるだけではなく、健康に
害を及ぼします。


アフリカ北部のサハラ砂漠から、欧州に飛ん
でくるこの砂塵。
その大きさは直径 0.002 ~ 0.06 ミリと、
非常に細かい粒子です。

粉塵によって運ばれる粒子状汚染物質は、
心臓や肺に影響を与える可能性があります。


それにこの砂塵には、放射性元素である
セシウム137や、健康に有害な元素が含まれ
ている
のです。


なぜ?サハラ砂漠の砂塵にセシウムが

サハラ砂漠の砂塵に、なぜ、自然界に存在
しない『セシウム 137 』が含まれているのでしょう?


これは、1960 年代にフランスで行われた
核実験の時に放出したものの残骸だと見られています。

フランスは 1960 年 2 月 13 日に、サハラ砂漠で
「ジェルボアーズ・ブルー」と呼ばれる
最初の核実験を行いました。

その威力は、70 キロトンと推定されています。
広島原爆の 3 ~ 4 倍の威力です。


フランスは 1960 年から 1966 年にかけて、
当時まだフランス領であったアルジェリアで、
計 57 回の地上及び地下核実験を行っています。

サハラ砂漠での実験は、1967 年 7 月が最後です。


その後 2021年に、フランスに飛来した
サハラ砂漠の砂塵
を調べたところ、
60 年以上前に、フランスがサハラ砂漠で
行った核実験の残留粒子セシウム 137
混ざっている
ことが確認されたのです。


フランス放射能測定NGO「ACRO」の
調査では、
1km2 あたり 8 万ベクレルのセシウム 137
が降ったことが確認されています。

サハラ砂漠での核爆発で生じた、核分裂生成
物質セシウム 137

皮肉にも、フランスに舞い戻ってきたわけです。


ACROは、この数値は人間の健康に対して
危険ではないとしています。

でも長時間屋外にいるのは、避けたほうが
よさそうですね。


サハラ砂漠の砂塵は、フランスだけでなく、
ヨーロッパ全体に飛来します。

遥かに離れた場所での核爆発から 60 年も
経ってなお、いまだに放射線がまき散ら
されているわけです。


フランスは 4 月 1 日は、イースター
マンデイで祝日です。
でも、メテオ・フランスによると、お天気は
よくないようです。

まず、このサハラ砂漠の砂塵。
これは明日も飛来するようです。

そして予報では、日曜日からまた大雨とのこと。

この砂塵は雨に混じるため、地域によっては、
『黄色雨洪水警報』が出ています。

この週末は、「屋内でどのように楽しむか」
考えたほうがよさそうですね。




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