モロッコ最大のスーク
アガディールでバスを降りたのは、
午後5時過ぎ。
この時間ならホテルを探せると思って
いたのですが、周りにはホテルらしき
ものはいっさい無し。
そこでネットでホテルを探し、タクシーで
行きました。
アガディールは、翌日午前中出発なので、
寝るだけ。
タクシーの運転手に、この辺に見るような
ところがあるか聞くと、 “エルハド” という
モロッコで一番大きなスークがあるとのこと。
スークは今までに十分見ていたのですが、
モロッコ最大ということで、翌朝行って
みました。
とても大きなスークでした。
ここには、鶏を売っているコーナーがあり、
生きた鶏の売買がおこなわれていました。
そこは、まるで養鶏場。
ケージに鶏がたくさん詰め込まれて
います。
お客が来ると、そこから何羽か取り出し、
大きな容器に入れ、量り売りをしていました。
卵もたくさん並んでいました。
帰り道、車道を渡る一組・・・。
車が通りすぎ、彼のOKが出るまで待っています。
ざっとスークを見た後、11 時 30 分発の
バスに乗って、“エッサウイラ” に出発です。
青と白の白砦都市・エッサウイラ
“エッサウイラ” は、世界遺産にもなって
いるところ。
建物の壁は白く、扉や窓枠は青く塗られ、
エキゾチックで、美しい街並みの街です。
大西洋に面している港町。
ヨーロッパ人はバカンスで、よくこの街を
訪れます。
マラケシュからバスで 3 時間ほどですが、
マラケシュでは酷暑でも、ここは風が強い
ため、夏でも涼しいです。
わたしもここでは、砂漠用に持って行った
上着を着ていました。
ここでは漁師が朝 獲ってきた魚を
港で売るので、新鮮な魚が買えます。
美味しそうなマグロ。
しょうゆを持っていたら、買っていました。
フランスのカツオより大きかったです。
これらは、生で食べました。
でも小エビはほんとうは、焼いて食べるようです。
貝の名前はわかりませんが、コリコリした食感があり
美味しかったです。
塩とオリーブオイルで食します。
“おさしみ” と言って出してくれました。
こちらはウニ。
小学生くらいでしょうか。
彼があけてくれました。
そばにバーベキューの用意がしてあり、
そこに買った魚を持って行くと、炭で
焼いてくれます。
魚は新鮮ですし炭焼きですので、これが
またとても美味しいのです。
この魚、骨が無く食べやすかったです。
鯛だと言っていました。
この前に食べていたこともあり、
欲張って買いすぎてしまったため、タコは
食べきれませんでした。
ここから、スークに戻ります。
“エッサウイラ” はアルガンオイルが
有名なので、ここでサボンノワールと
アルガンオイルを購入。
その後は、マラケシュ行きのバスに
乗りました。
バスの中かから、アルガンツリーに
登る “木登りヤギ” を見たかったのですが、
時間的に無理だったようです。
マラケシュの夜
マラケシュに着いたのは、午後 8 時過ぎ。
マラケシュは今までに何度も来ていた
ので、簡単に宿が探せると思って、予約は
していませんでした。
“ジャマ・エル・フナ広場” (フナ広場)で
タクシーを降りました。
マラケシュは旧市街全体が世界遺産ですが、
2009 年には単独で、
『ジャマ・エル・フナ広場の文化空間』が
世界無形遺産に登録されました。
ここは「世界一、賑やかな広場」とも
言われています。
メディナに入り、目星をつけていたリヤドに
行ったのですが、満室。
近くのリヤドに行ったら、そこも満室でした。
シーズンオフだから、問題なく見つかると
思っていたのですが・・・。
3 軒目のリヤドも断られ、「空いている
リヤドを知らないか」と聞くと、「今日は
金曜日だから難しい」との返事。
すっかり週末ということを忘れていました。
「予約しておくんだった」と思いましたが、
後の祭り。
やっとのことで見つけたホテルは、足元を
見られ、なんと 1 泊 60 ユーロ。
(1 万円ちょっと)
最近できたばかりのようですが、ホテルと
いってもアパートメントのような感じ。
といっても、キッチンはありません。
荷物も重いし時間も遅かったので、ここに
決めました。
荷物を置き、翌日の宿泊先を探すために、
外に出ました。
フナ広場は、すごい人混み。
大道芸人も多く、あちらこちらで音楽が
聞こえます。
肉を焼いている煙が、モクモクと上がって
います。
繁盛しているのでしょう。
メディナに入っていくと、とても
感じのいいリヤドが見つかりました。
交渉して、部屋代も多少安くなり満足。
帰りの飛行機のチケットを買うまでは、
ここに宿泊です。
ホテルに戻り、帰りの飛行機を探しました。
マラケシュはすでに何回か訪れていますし、
マラケシュの人の多さに疲れ、結局
2 日後の飛行機で帰ることにしました。
フナ広場に行き、喉が渇いていたので、
まずは搾りたてのオレンジジュース。
いつ飲んでも、美味しいです!
そして屋台に行き、クスクスを注文。
フナ広場は、シーズンオフなどどこ吹く風。
関係ないようです。
スーク内ではスクーターがひっきりなしに
走るので、避けるのが大変。
スクーターの他に、荷車も。
去年の地震のときは、崩れた建物が
多かったようですが、現在はほとんど
平常どおり営業していました。
それでも、まだ復旧がおこなわれていない
建物がいくつか残っていましたが・・・。
翌朝、予約しておいたリヤドに移りました。
チェックインは午後 2 時ですが、11 時には
部屋を用意してくれると聞いていたので、
11 時キッカリに到着。
でも、前日見せてもらった部屋と違い、
そのうえたばこの臭いがしたので、
「部屋を変えてほしい」というと、他の
部屋に案内されました。
そこは、一ランク上の部屋でした。
「昨日聞いた部屋代より高いだろうな」と
思い尋ねると、「同じ料金でいいよ」と。
「ラッキー、ここにしてよかった!」
それにフロントの人、とても感じがいい。
マラケシュならスークに入っても
道はわかると思っていたのですが、
じつは、何度もGPSのお世話になりました。
どうも、方向感覚が鈍っているようです。
物売りの少年達。
この子供達、わからないように写真を撮った
つもりだったのですが、いち早く察知。
「写真撮ったでしょ、だったらコレ買って」と
せがまれました。
うまくごまかしましたが、何とも鋭い!
また、スークの中はとても入り組んで
いるので、住所などあってないようなもの
なのかと思っていましたが、しっかり機能
していました。
予約したハマムがわからず、店の人に
住所を見せたら、行き方を教えてくれました。
「こんな迷路のようなところで、よく
わかるもんだな~」と感心してしまいました。
ハプニング・終わりよければすべて良し
マラケシュがさいごなので、あまり
現金を持ちたくなかったのですが、
ハマムの料金を引き出す時に、間違えて
多く引き出していたので、手元に現金が
多く残っていました。
日本円にして、5000 円以上。
モロッコは、現金は持ち出しができない
ことになっています。
なにか買おうかと思ったのですが、
バッグはいっぱいだし、特に欲しい物も
ありません。
そこで、翌朝バスで空港に行こうと
思っていたのを、タクシーに変えました。
あとでわかったのですが、これがよかった。
バスだったら、飛行機に乗り遅れていた
可能性大でした。
飛行機は、朝の 8 時半出発。
わたしが空港に着いたのは、7 時 15 分前。
チケットを購入時、多めに払い
ボーディングパスは受け取っていました。
ジュネーブなら、これがあればそのまま
ゲートに行かれます。
空港に着き、ゲートに向かおうと思った
のですが、道がわからず、空港の職員に
聞くと、チェックインをするように言われました。
スマホを見せてボーディングパスはあると
説明しても、チェックインカウンターに
行くようにと言うのです。
そこでチェックインカウンターに
行くと、“ボーディングパスにスタンプを
押してもらうよう” に書かれていました。
じつはこの注意書き。
ボーディングパス受け取り時にも
ちゃんと書かれていたのです。
ただ今まで、ボーディングパスがあれば
即ゲートに行かれたので、読んでいません
でした。
思い込みって怖いですね。
チェックインカウンターに行くと、
ものすごい人です。
多少早めに出てきたのですが、出発時間に
間に合うか心配になりました。
すいている列がないか探すと、1 列だけ
他の列よりも人が少ない。
メンバー専用かと思いましたが、
わたしはすでに、ボーディングパスを
持っています。
「これからチェックインする人より、
優先されるはず」と思い、そこに
並びました。
見ると、どのカウンターでも、乗客の
荷物が規定の箱に収まるか、確認しています。
見ていると、サイズで引っかかる人が
とても多い。
「これぐらいなら」と思って、来る人が
多いのでしょう。
じつは、わたしも同じ。
ショルダーバッグなので、押し込めば
なんとかなるかな?と思っていたのですが、
「もしかしたら、引っかかるかな」
と、これを見て心配になりました。
バッグの幅が、規定より少しオーバー
しているのです。
ここで超過料金を払うと高いのですが、
見つかったら仕方ありません。
「やっとわたしの番が来た」と思った時、
ひとりの職員が車椅子を押しながら、
わたしの横に来て、わたしの顔を覗きました。
意図はわかったので、「どうぞ」と、
順番を譲りました。
ひとりだけなら早いだろうと思っていたの
ですが、その後に奥さんが三輪車を持って
来たのです。
係りの人から、ビニールで包んでくるように
言われ、彼女は三輪車を持ってどこかに
行きました。
しばらく待っていると、彼女がビニールを
グルグル巻きにした三輪車を持って現れ、
やっとチェックイン終了。
けっこう時間がかかったので、その間、
搭乗時間が気になり、ハラハラしていた
のですが・・・。
でも親切にしてあげたのが功を奏したのか、
係りの人はわたしの荷物をちらっと見た
だけで、サイズは計りませんでした。
ホッと一安心。
紙のボーディングパスを受け取り、
その後、セキュリティチェックに。
わたしの前に並んでいた二人の女性、
手にA 4 の紙を 1 枚持っています。
「アレ、これで入れるのかな?」と
思っていたら、そばにいた職員が見つけ、
彼女達に「これでは搭乗できないので、
すぐにチェックインカウンターに行く
ように」と言いました。
彼女達は「OK」と軽く返事をして
立ち去りましたが、あのあふれんばかりの
人混みを見たら、さぞかし驚くでしょう。
「搭乗時間に間に合う?」と心配になる
ことは間違いありません。
セキュリティチェックが終わり、
後は出国スタンプをもらうだけ。
ここも、長い行列ができていました。
次はわたしの番です。
「時間は?」と腕時計を見ると・・・。
腕時計がないのです。
「あそこだ!」とすぐに気が付きました。
セキュリティチェック。
今までセキュリティチェックで、腕時計を
はずしたことはありませんでした。
それが今回、腕時計をはずすように言われ、
上着の上に置いたのです。
出てきたとき、上着の上に腕時計は
ありませんでした。
そのため腕時計をはずしたことを忘れ、
いつもどおり、上着を取り、荷物を受け
取って、そのまま出てしまったのです。
出国審査の窓口は、目の前。
次はわたしの番です。
搭乗時間まで、あまり時間がありません。
セキュリティチェックに戻るか。
でもそうしたら、乗り遅れるかもしれない。
それとも腕時計はあきらめて、このまま
進むか。
迷いましたが、列を逆行して戻ることに
しました。
セキュリティチェックまで戻り、
「ここで時計を受け取るのを忘れた」と
職員に説明しました。
どこのターンテーブルか聞かれましたが、
わかりません。
端から、時計があるか聞いてくれましたが、
返事はどこも「ノー」。
そのとき、奥の方から女性の声が聞こえました。
「これ、誰の時計?」と・・。
二人組の婦人が時計を手に持って、叫んでいます。
その婦人のところに行き、時計を見ると、
まさしくわたしの時計でした。
職員の人もわたしが時計を失くしたのを
知っているので、すぐに受け取ることが
できました。
どこで見つけたのか聞いたら、ターン
テーブルの端に引っかかっていたようです。
お礼を言って、すぐに出国審査のところ
まで走っていきました。
今回の旅は、よく空港で走ることになります。
ゲートに着くと、まだ搭乗は始まって
いませんでした。
近くにコーヒースタンドがあります。
メニューを見ると、手持ちの現金が
ちょうどサンドイッチメニューと同じ。
運よく、それほど混んでいません。
急いでそこに行き、サンドイッチメニュー
を注文。
お札は無くなり、残ったのは小銭だけ。
うまく使い切ることができました。
ゲートに戻ると、すでに搭乗は始まって
いました。
列に並び、飛行機に乗りました。
20 分遅れで出発。
この旅は最初からさいごまでドタバタ続き
でしたが、とても想い出に残る旅に
なりました。
今回の旅で、感じたこと。
「ストレスの原因は、すべて自分で
作っていた」
モロッコで見た多くの人達の生活は、
けっして満足できるようなものではなく、
どちらかというと、貧しい人も多いです。
でも彼らは、あくせくしていません。
ゆっくりとミントティーを楽しみ、
そのとき、その時間を過ごしています。
「あまり先のことは考えない」と
いう人も多かったですが、これも一理
あるかもしれません。
「今このとき」がだいじなのです。
今が楽しくなければ、ストレスも蓄積
するでしょうし、急に楽しい人生が
訪れるかというと、そうではないでしょう。
「病は気から」と言います。
からだが健康でなければ、気持ちも
健康になれません。
そこでわたしも、急ぐのをやめました。
せっかちな性格なので、いつも時間が
気になったり、その日やると決めたことは、
その日のうちに終わらせるようにしていました。
でも急に予期しないことが起こったり
することもありますよね。
するとそれがストレスになっていたのですが、
「出来ないことは仕方ない」と割り切ること
にしました。
やらなければならないことは別ですが、
どうしてもやらなければならない必要な
ことって、定年になったらそれほどありません。
できなかったら、時間のあるとき、
あとにまわしてもいいのです。
またもうひとつ。
満天の星空を見て、
「今まで悩んでいたことなんて、
この星空からみたら、些細なことだったんだな~」
と思ったのです。
深く考えすぎないで、心を広くすれば、
それほど悩む必要もないのです。
そして・・・、
長い間、忘れていたことを思い出しました。
「自分が強く願ったり、信念をつらぬき
通せば、思いは現実化する」ということです。
過去を振り返ってみても、自分が強く
願っていたことは、現実化しています。
もちろん、すべてではありません。
自分では強く願っていたつもりでも、
じつはそうでなかったり、疑心暗鬼に
なってしまったりすると、願いは叶わないからです。
わたしには、夢があります。
そこで、試してみたいことができました。
これはある程度時間を要します。
そのため、1 ヶ月もしくは 2 ヶ月の間、
このブログをお休みさせていただきます。
どのような変化があったかは、また、
このブログでお話ししたいと思います。
誠に勝手ながら、このような理由で
しばらくおやすみさせていただきますが、
どうぞ楽しい毎日をお過ごしくださいませ。
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