オーシャントンネル、危うく見過ごすところだった
昨日は娘と、シドニー水族館に。
外見からは、それほど大きくは感じられなかった。
2 時間いられたらいいかな~、なんて話していたのだが・・・。
水族館のサイトによると、
シドニー水族館は、最大規模の
オーストラリア海洋生物が
棲息しているとのこと。
館内は 14 のテーマに分かれており、
サメ、ジュゴン、エイ、タツノオトシゴ
がすぐ近くで見られた。
特にジュゴン。
この水族館では、世界で 5 頭しか飼育されていない
ジュゴンのうち 2 頭が飼育されている。
ジュゴンを目の前で見たのは初めて。
感動ものでした!
大きな水槽の中で、サラダをモクモクと食べていた。
なんと、1日に 40 キロのサラダを平らげるらしい。
1 匹しか見られなかったが、目の前で見ると可愛い。
じつはこのジュゴン、見逃すところだった。
水族館に入ると、いくつかの小さな水槽が
並んでいて、それらを見ている限りでは
他の水族館と変わりはなかった。
しばらく進むと、左に進むよう矢印があった。
そして目の前には、『入口』と書かれたところがあり、
その先には人がたくさんいた。
さて、どっちに行こう?
左手を見ると、緩やかなスロープを描いており、
下に続いている。
どこに続いているかは見えない。
大勢の観客が来た時に並ぶためのスロープじゃない?
と目の前の入り口と書いてある所から入る。
すると真ん中に大きな水槽があり、
そこにはマンタや大小さまざまな魚が泳いでいた。
ジュゴンもいるらしいが、そこからは見えず、
また水面にはサラダが浮いていて、
水も澄んでいないのでよく見えない。
その水槽の周りをグルッと歩き、
そのまま出てしまった。
しばらくいくと、サメのゾーンと書かれている。
エッ、結局ジュゴンは見れなかったの?
と思っていたら、
「ここの見どころは、
オーシャントンネルなんだけれどな~」
と娘がつぶやいた。
エッ、そんなところがあるの?
「だったらさっきのスロープを進まなければ
いけなかったんじゃない?」
ということで、後戻り。
他の人と逆方向に進む。
スロープに戻ってきて、そのまま
けっこう長い道を歩いていくと
そこはオーシャントンネル。

水槽の中にトンネルがある感じで
周りにはマンタや数多くの魚が泳いでいる。
見逃さなくてよかった~。
白いジュゴンが目の前に
少し進むと、白い大きな長いものがいる。
見えるのは白くて円形の長いものだけ。
頭と尾びれが見えないので、そのまま
通り過ぎてしまう人もいた。
何だろう?と思ってそこに留まっていると、
急に大きな顔が目の前に。
それがジュゴンだった。


ジュゴンは本では見たことがあるが、
こんな目の前で見られるとは・・・。
写真で見てもあまり可愛いとは思わなかったが、
近くで見ると可愛い。
お腹がすいて起き上がったのか、
それからサラダを食べだした。
1 日に 40 キロのサラダを食べるらしいが、
飼育されていないジュゴンは何を食べているのだろう。
海の中にサラダなんてないだろうし。
ジュゴンが動き出すと、大勢の人が集まってきた。
ジュゴンは動かず、サラダだけを食べている。
時間はあるので、じっと見ていたら、
急に近くの泡が出ている給水口のそばに行き
泡と一緒に浮いたり沈んだり。
遊んでいるのだろうか、それもまた可愛い。
遊びに飽きたら、私達観客の上を泳いで
トンネルの反対側に行き、またサラダを食べ始めた。
けっこう長い間見ていたが、飽きなかった。
そのトンネルを抜けると今度は上りのスロープ。
登りきると、さきほどの ” 入り口 ” と書かれた
ところに出た。
やはり指示どおりに進むべきだった。
サメの昼寝
そして次はサメのゾーン。
ここもオーシャントンネル。
観客の周りを魚たちが自由に泳いでいる。
その姿を観客は見ているわけだが、
自由に泳いでいるのは魚たち。
彼らからしたら、狭い通路を歩く
私達観客のほうが見世物になっているのかもしれない。
サメは優雅にゆっくりと泳いでいた。
ここのサメは大体が 2 メートルぐらい。
水槽の中だから近くに来ても怖くないが、
あの歯を見ると、海では遭遇したくない。

お腹がいっぱいなのか、どのサメも
ゆっくりと泳いでいる。
サメは寝ているときも泳いでいる。
と、子供の頃読んだ事典に書いてあった。
止まると息ができずに死んでしまう、
と書いてあったのを覚えている。
興味津々のペンギン
次のゾーンはペンギン。
ここにはペンギンがたくさんいた。
ペンギンってヨチヨチ歩きで
ほんとうに可愛い。
でも水の中を泳ぎ回っている時は本当に早い。
ちょうど毛の生え代わりの時らしく、
毛がボロボロになったペンギンも
多くいた。
やはり毛の生え代わりは痒いのか
くちばしで体を掻いている。
くちばしには多くの毛がつくし、
周りにはたくさんの毛が落ちる。
毛の生え代わりの時期は 2 ~ 3 週間らしいが、
この時期は防水効果がなくなるため、
水に入ると溺れてしまうらしい。
だからほとんどは歩いたり、突っ立ったまま。
早く水に入って泳ぎたいだろうな。
ペンギンの世界にも『辛抱』という言葉があったのだ。
このペンギン。
私達がいる間、ずっとガラス越しに
右に行ったり左に行ったりして、
こちらを見ていた。
人間を観察していたのか、
暇で遊び相手が欲しかったのか?

サメ、こういう昼寝もあり?
他にも小さなゾーンがいくつかあった。
その中できれいだったのがクラゲのゾーン。
ピンクのクラゲはとても美しい。
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クラゲのゾーンを抜けると
壁に海が映し出されていて、まるで通路が
海岸になったように感じるところがある。
波が打ち上げられた時、思わず「足が濡れる!」
と思ってしまった。
照明と他のテクニックを合わせて使っているのだが、
これは面白い。
その波のところを歩くと、足元で波がはじける。
写真を撮ったが、これはビデオでないと
リアル感がでなかった。
さいごに着いたのは、水亀のゾーン。
ただ水亀はほとんど、姿を見せてくれなかった。
のこぎりザメと小型のサメ、数々の魚はいたけど。
ここで、新たな発見。
先ほどサメのところで書いたように、
一般的にはサメは泳いでいないと
死んでしまうと言われている。
だから寝ているときも、
ゆっくりだが泳いでいると思っていた。
それがここではサメが水槽の底で寝ていた。
ノコギリザメは、他のサメと違うのか?
それも黒と白のノコギリザメが
横に並んで、なかよくお昼寝している。

滅多に見ない光景だと思った。
そのゾーンを出るとお土産売り場。
何も買わず出てきたが、この水族館は
じゅうぶんに楽しめた。
水族館に入ったのが、午後 2 時半。
出てきたのは 5 時。
ここは親子、カップル、もちろん一人で来ても
充分楽しめるところだと思う。
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