穴場から見るシークリフブリッジ
朝起きあがった途端、「イタタタ!」
足の筋肉痛。
筋肉痛なんて、何十年ぶり?!
理由は昨日の穴場。
ちょっとした山登りをしてきました。
と言っても時間としたら、約 15 分ほど。
それって「山登りとは言わないのでは・・・?」
そう、ふつうは山登りとは言いません。
スゴイ急なところを登っていったんです。
ロープが張ってあるんですが、このロープが
なければ、まず登れないところ。
登るのは大変だったけれど、ここは穴場。
ここから見た『シークリフブリッジ』は
ホント素晴しかった!
今日はその『シークリフ・ブリッジ』を
ご紹介しますね。
ウロンゴンを目指す
いつも休みというと、遅くまで寝ている娘。
私は反対に朝早く目が覚めてしまうのだが、
何しろ一部屋なので、娘が目を覚ますまで
スマホで本を読んだりして時間をつぶしている。
ところが昨日は、娘が朝早く起きだした。
「どうしたの?」と聞くと、ニコニコ
しているが、返事をしない。
「ウン?なにか企んでいる?」と
思ったが、わからない。
シャワーを浴びて出て行く時に
「30 分ぐらいしたら迎えにくるから、
すぐ出られるように用意しておいて」
と私に残して出て行った。
「迎えに来る?
もしかして車でも借りたの?」
頭に浮かんだのは「大丈夫?」の文字。
娘は車は持っていないし、
シドニーで運転したとは、とんと聞いた
ことがない。
去年フランスに帰ってきたときに運転して
いたが、それからけっこう経っている。
思わず、「今日、無事に帰ってこられ
ますように!」と手を合わせてしまった。
その後 20 分ぐらいして、
「車を借りたから、10 分後にホテルの前で
待ってて」とのメッセージ。
「やっぱり・・・」
待っている私の前に現れたのは、真っ赤な
トヨタのヤリス。
助手席に乗り込むと、「ウロンゴンに
行くから」と言う。
”ウロンゴン(Wollongon)” に見せたい
ものがあるそうだ。
フランスは左ハンドル、シドニーは
右ハンドル。
「大丈夫か?」と心配していたが、
スムーズに運転していたので、そのうち
心配も薄れてきた。
ただスマホのGPSを見ながら運転して
いるのだが、そのスマホを置いている場所が問題だ。
この車、スマホを設置するところがない。
よって自分のひざの上にスマホを置いて、
見ながら運転している。
だから娘がスマホを見なくてもいいように
私はできるだけ標識をしっかり見て、
道案内役をかって出た。
だって怖いもの。
ただすぐに郊外に出たので安心したけれど・・・
シドニー郊外に出ると、道路はすいていた。
あとは “Wollongong”を目指せばいい。
走っていて驚いたのは制限速度。
郊外に行くと、
・ 横道でも 50 キロ
・ 工事中でも 50 キロ
・ 大きな通りは 80 キロ~ 100 キロ
フランスでは、まず考えられない。
フランスなら狭い横道だと、 30 キロか
40 キロ。
工事中のところは道が悪いので、まず
スピードは出せない。
車で移動するには、シドニーは快適だ!
穴場に到着、上から眺めるシークリフ ブリッジ
遠くに大きな橋が見えた。
『シー クリフ ブリッジ』だ。
『Sea Cliff Bridge』
娘は、その橋を私に見せたかったようだ。
観光名所としても知られている橋だが、
今回はふつうと違うポイントから見るという。
橋のそばにあるパーキングに車を止める。
その橋には歩道が作られており、海を
見ながら存分に散歩ができる。
絶景だった。
その歩道を歩いていると、
「ここからだと、橋全体が見えないでしょ?」と娘。
確かに橋の上にいるのだから、橋全体は見えない。
「だから違うところから見よう。
ちょっときついけど、ママなら大丈夫」
と不安を煽るようなことを言われた。
一旦車に戻り、バッグをトランクに入れる。
「バッグを持って登るのはきついから」
ということで、持っていくのはスマホだけ。
「たぶん、この辺だと思うんだけど・・・。」
娘は以前にも来たらしいが、その時は
登り口が見つからなかったらしい。
「この辺かな?」と言いながら、
木や草が茂ったところを探している。
そして
「こんなところに道があるの?」
と思うようなところに入っていった。
「大丈夫かいな?」
と思いながら娘に続くと、うっそうとした
茂みの中にロープが見えた。
するとすぐに、何かが目の前を通り過ぎた。
そして傍の岩の上に止まり、じっとしている。
身を隠しているつもり?
私達からは丸見えなんだけど・・・
体長60センチはあるかと思われるトカゲ。
写真を撮る間、ジッとしていてくれた。
そのうち去っていったが、大きいし
歩き方は恐竜を思い起こさせる。
娘も同じだったようで、
「恐竜みたいだね」と言っていた。
そこからが大変だった。
誰が張ったかわからないが、
太いロープにつかまりながら登る。
土が湿っているし、なにしろものすごく
急だ。
岩や木の根っこに足を乗せて、滑らない
ように登っていく。
登っていくというより、這い上がる感じ。
娘に手をひっぱりあげてもらったことも
何回かあった。
やっと「ここかな?」と思われるところに
出ると、若い女性がふたりいた。
スポットを聞くと、「すぐそこ」と
教えてくれた。
その教えられた場所に行くと・・・
絶景かな絶景かな!
大海原が目の前、そこにさっき歩いた
”シークリフ ブリッジ”が見える。
これは素晴しい!
登るのは大変だったけれど、来てよかった。
私達が写真を撮っている間に
若い男性が二人やってきたが、
他には誰にも会わなかった。
ここは穴場らしい。
娘もインスタで見つけたらしく、
あまり知られていない場所だと言う。
ただ、たとえ知られているとしても、
そう簡単には来られるところではない。
もし後 5~6年遅かったら、私はこの景色は
見ることが出来なかったと思う。
写真を撮り 満喫したので、戻ることにした。
下りは万有引力の法則で、
重い体を持ち上げるより楽だったが、
滑るのでやはりロープをしっかり
握りしめながら下りてきた。
目的地に向かう途中、昼食をとった。
レストランに入り、海を見ながらの食事。
私はフィッシュアンドチップスを注文。
娘はハンバーガー。
どちらもボリュームがあった。
お腹に響くBlowhole (潮吹き穴)の音
カイアマ(Kiama)に着く。
ここに有名な ”ブロウホール”があるらしい。
海岸にある岩穴から、波が勢いよく
吹きあがる。
高いときには 5 メートルぐらい上がるとのこと。
潮吹き前に波が岩にぶつかる音は、お腹に
ズンッ!と響く。
近くには遊歩道があり、歩きながら
大海原を一望できる。
”カイアマ” は他には見どころはないようだが、
これだけでも来る価値はあると思った。
傍には白い灯台がある。
ビーチでは、サーファーがサーフィンを楽しんでいた。
混んでいないので、ここは穴場なのかな。
車はアプリで返却
たっぷり 1 日楽しめた。
娘の運転で帰る途中、
反対車線はものすごい渋滞。
高速道路と違って車線変更できるので、
ユーターンする車もいたけれど、多くの
車はそのまま待っていた。
「しばらくしたらこの渋滞も解消する」と
思っているのだろうが、この渋滞、軽く
10 キロは続いていたと思う。
だって、フランスのバカンスを想像したぐらいだから。
そして私達はシドニーに戻ってきた。
車のレンタルは夜 11 時までだったが、
この後、夕飯も食べなければならないし、
洗濯もある。
時間を気にするのも嫌なので、早目に
返却することにした。
レンタカーかと思ったら、アプリで
借りたとのこと。
ウーバー関係のアプリらしいけど、
最近はいろいろなアプリがあるんだね。
借りるのも返すのもアプリで終わり。
このように車に機械をつけて、写真を
撮るだけ。
じつに簡単。
その後、お好み焼き屋さんで夕食を食べた。
ビールを頼んだのだが、
小ジョッキか大ジョッキのどちらかしかない。
大ジョッキを頼んだら「1リットル入り?」と
思うような大きさ。
もちろん飲み干したけど、重かった!
そしてホテルに帰り、洗濯物を持って
コインランドリーに・・・。
この時までは
足の痛みはいっさい感じなかったのだが・・・。
朝になったら筋肉痛。今も痛い!
たぶん、シークリフ ブリッジを見に
登ったのが原因だと思うのだけれど、
あそこは行ってよかった!
次回来ても、もう登る体力はないかも
しれない。
そうしたら、この絶景を見れたのはこれが最後!
洗濯が終わり、ホテルに帰ってきたのは
夜中の12時過ぎ。
娘と1日デートのときは、たいてい午前様。
”Amazon” で書籍を出版しています。
「Unlimited会員様」は、すべて無料で
お読みいただけます。
『Kindle Unlimited』に登録すると、
・初回 30 日は無料お試し期間
・200 万冊以上の書籍が【読み放題】
無料お試し期限が切れる前に解約すれば、
料金はいっさいかかりません。
どうぞ こちら からご覧くださいませ。