危ない!個人売買のサイト

「売れた!」と喜ぶその前に

商品が売れて喜ぶ人


うちのムッシューが、個人売買のサイトで
家具を売りました。
すぐに買い手が見つかり、喜んでいたのですが・・・。


1 週間ほど前、ムッシューが個人売買のサイト
で、サイドボードを購入したのです。
受け取りは手渡し。

とてもスムーズに取引ができたようで、
「良い買い物ができた」と喜んでいました。

今迄 個人売買の経験はほとんどなかった
ので、これで味をしめたようです。


そこでいらなくなったサイドボードを、
売りに出しました。

すぐに買い手がついたようで、
「もう売れた!」と喜んでいたのですが・・・。



不可解なメッセージ

不可解なメール


そして昨日のこと、「どう思う?」
と聞かれたのです。

売買のやり取りをしていたのですが、
買い手とのやりとりは、下記のような
ものでした。


買い手
来週の月曜日、10 時 30 分に取りに行くが在宅か?


ムッシュー
問題ない


買い手
DHLが受け取りに行く


ムッシュー
OK


買い手
商品の代金はDHLの運転手に渡すので、
その運転手から受け取ってほしい。


どう考えても、不可能なことばかり。

通常フランスでは、時間指定の配達
郵便局を含め、どこの運送会社を使っても
ありません。

たいてい、「配送予定は 12 時~ 16 時の間」
とか、短くても 4 時間は待たされます。
それ以上待たされることも、日常茶飯事。
午前中のはずが午後になったなんてことも、
よくあります。


それを取引が成立してそれほど時間も経って
いないのに、DHLが曜日と時間指定で来る
なんてまず考えられないのです。

まして昨日は、土曜日。
ほとんどの事務所はお休みです。

仮にコンタクトが取れて、DHLが受け取りに
来るとしても、DHLの運転手が顧客の
代わりに商品の代金を持ってくる
なんて
ことは、聞いたことがありません


これはどう考えてもおかしい。

どのサイトか知りませんが、ムッシューが
見せてくれた買い手の写真を見ると、
買い手のアイコンは、家族と一緒の写真。

その下に彼の写真があるのですが、
アイコンの写真と肌の色が違うのです。
光の具合ではありません。


また多分 20 代だと思うのですが、2 枚の
写真はあきらかに歳が違う。

ただこれはあり得ること。
アイコンは昔の写真で、今載せている写真は
現在の写真ということもあります。

どちらの写真も笑っていて、とても人の
よさそうな感じ。


でも・・・
いろいろ考えると、不可解なことばかり。


DHLを利用して、商品を受け取りに来る
こと自体、おかしな話。

買った商品の代金50 ユーロ
それをDHLに受け取りを頼めば、運送
代金のほうがそうとう高くなり
ます。

パリ居住らしいですが、パリならこんな
家具、どこでも見つかります。
アンティークでもないし、ごく普通の家具です。

上の運送会社のやりとりのメッセージを
見ても、たぶんパリ居住は嘘でしょう。
他国に住んでいる人だと思います。

他の国では、時間指定の配達もあります
ものね。
日本のように。


そうなると・・・
これは多分、個人情報収集のため。
この 2 枚の写真も、本人でない可能性があります。


ムッシューには、すぐにやりとりをやめる
よう言いましたが、「少し遊んでみる」
との返事。

わかっていると思いましたが、住所、
その他の個人情報は漏らさないよう、念を
おしておきました。



個人情報の売買

ダークウェブ




この人は個人売買のサイトで、個人情報
の収集をしているのでしょう。

“ダークウェブ”など、頻繁に個人情報の
売買
がされています。

ダークウェブ” は、通常ではアクセスが
できない、闇のウェブです。
匿名性が高いウェブで、ドラッグや個人情報
など違法取引が横行しています。


この彼のやりかたはとても幼稚で、通常
DHLなどを使っている人なら、簡単に見抜けます。

でも・・・、

DHLのシステムを知らない方

初めて個人売買をされる方

お歳を召した方

「売れたー!」と喜んでいる最中の人

このように持ちかけられたら、フルネーム
住所電話番号教えてしまう人もいる
のではないでしょうか。

でも、後で気がついても遅いのです。


2019 年日本だけでもサイバー犯罪の
経験者
42%
約 2.5 人に 1 人が被害にあっています。


個人情報が流出すると、事件に巻き込まれ
たり
、下記のようなリスクがあります。

  • クレジットカードの不正利用

    あなたの個人情報を利用して、クレ
    ジットカードの不正利用や、不正な
    金融取引が行われる。

  • 詐欺行為

    あなたの連絡先を用いて、被害者に
    偽の情報を提供する。

  • 偽のアカウント開設

    あなたの名前や身元で偽のアカウントが
    開設され、不正な活動が行われる。

  • アカウントの不正アクセス

    ユーザーアカウントやパスワードが
    漏洩すると、それを悪用してオンライン
    アカウントが不正アクセスされる。

    これにより、個人のオンラインアクティ
    ビティが不正に操作される。

  • 知らないサイトからたくさんの
    SMSやメールが届く

  • 知らない人から、頻繁に電話がかかってくる


このように、日々の生活に支障をきたす
こともあるのです。


個人売買で被害にあわないようにするには、
どのようすればいいのでしょうか。

【個人売買の際の注意点】

  • 取引相手とのコミュニケーション

    質問をすることで、相手の誠実性や
    信頼性を評価できます。

  • 評価やレビューの確認

    過去の取引における買い手の評価や、
    レビューを確認する。

    他のユーザーからのフィードバックは、
    信頼性を判断する重要な手がかりとなります。

  • オンライン検索

    グーグルの画像検索を利用すると、
    その人の写真が本物かどうか判断できます。

    ただすべての人に当てはまるわけでは
    ないので、その点は注意が必要です。

    グーグルを開け、矢印のカメラをクリックします。

    画像検索


    そこにアイコンの画像をドロップすると、
    その人のプロフィールが出てきます。

    そのプロフィールが相手のプロフィールと
    違っていたら、写真はどこからか拾ってきた
    ものです。

インターネットはとても便利ですが、注意して
やりとりをしないと、被害にあうこともあります。

被害にあうだけでなく、知らないうちに
加害者になってしまうこともあるので、
くれぐれも気をつけたいものですね。

これから寒く、長い冬が始まります。
外出の機会が減り、家の中でインターネットを
利用する人も増えるのではないでしょうか。

くれぐれもお気をつけくださいね。



【参照元:norton.com



”Amazon” で書籍を出版しています。
「Unlimited会員様」は、すべて無料
お読みいただけます。

書籍紹介

『Kindle Unlimited』に登録すると、

・初回 30 日間は、 無料お試し期間

・200 万冊以上の書籍が【読み放題】

無料お試し期間が切れる前に解約すれば、
料金はいっさいかかりません。


どうぞ こちら からご覧くださいませ。

タイトルとURLをコピーしました