増えてきた高齢者の心臓疾患・フランス

意外と多いフランス人の心疾患


以前のブログでも書いたように、
「フレンチ・パラドックス」は有名ですが、
最近、私の周りでは心疾患の話をよく聞きます。


【フレンチ・パラドックス】

フランス人は他のヨーロッパ諸国より、
チーズやバター、肉類、フォアグラなどの
動物性脂肪の摂取量が多いにもかかわらず、
動脈硬化の患者が少なく、心臓病の死亡率も低い。



昨日、おふたりの高齢の女性と話を
していたのですが、おふたりとも救急に
電話をしたことがあると言っていました。

理由は、心臓に違和感を感じたからとのこと。

運よくおふたりとも、手術には至らなかった
ようですが、現在は薬を飲んでおられます。


我が家のムッシューも、去年心臓の手術をしましたし、
友人のご主人も心臓の手術を終えたばかりです。

周りの人の話を聞くと、ムッシューがした
手術は、けっこうな頻度で行われていました。




フランスで多い心血管疾患 2 つ


心血管疾患とは、
心臓と血管に影響を及ぼす一連の疾患を指し、
フランスでは、現在 死因第 2 位となっています。

その中でも多いのが、

心筋梗塞

脳卒中



心筋梗塞は、心臓に血液ひいては酸素を
供給する “冠状動脈の閉塞” によって引き起こ
される
ため、心不全、そして心停止につながります。


脳卒中は、
血管起源の脳病変に関連する神経障害を
引き起こす重篤な病気
です。
脳卒中は、虚血性または出血性のことがあります。


今迄は、私の周りで心疾患の話はあまり
聞かなかったのですが、考えてみれば
私も もうとっくに “高齢者” 。

昨日そのおふたりの方に、
あなたもイベントに参加できるわよ。
あなたの歳なら問題ないわ」
と誘われ、
「自分では若いつもりだったけど、そんな
歳だったんだな~」と実感したばかり。


そのイベントとは、年末の食事会。
その他にも、クリスマスのイベントが
あるようです。


年寄りが集まると出てくるのは、やはり
病気の話。

ふたりの会話を聞いていると、この時期に
なると心配なのは心疾患。

だから、

日頃どのようなことに気をつけているか。

以前 救急を呼んだときはどんなだったか。

どこの病院の心臓外科がいいか。

など、お互いの経験を話していました。


彼女達が気をつけていることは、

塩分を極力控える

脂肪分を極力控える

寒さ対策
 フランスは家の中では、寒暖差は殆ど
 ありません。

 日本の場合は、お風呂場とかトイレに
 注意したいですね。


食事は、おふたりとも食事の仕度が面倒な
ときは、冷凍食品を使っています。

おふたりの話を聞いて、最近は我が家の近辺
でも、冷凍食品の宅配があることを知りました。

そういえばたまに、冷凍食品のブランド名が
書かれたトラックを見かけます。


話を聞いていると、“Picard”を利用
することが多いようです。

“Picard” は、日頃 冷凍食品を使わない
私でも知っている、有名なブランド。
私の知り合いも、殆どがこの “Picard” を
使っています。

今は、日本にも出てきていますね。

聞くと、塩分を調整してある食品がある
ようです。
ただ現在は他のブランドでも、塩分控えめ
の冷凍食品はあるとのこと。

最近はそれだけ、健康志向が高まっているのでしょう。
彼女達の話では、ポテチも以前より塩分が
少なくなったようですし、ケーキも糖分
控えめが多いようです。

そういえば、もう 30 年ほど前になります
が、フランスに住んで、初めて近所のケーキ屋
さんのケーキを食べたときは、甘すぎて
食べれませんでした。
まるで砂糖の塊。

でも今は、ほとんどが糖分控えめ。
砂糖の塊のようなケーキはなくなりました。

糖分の多い食事は、糖尿病、心臓病のリスクが
あります。

また 高塩分の食事は、高血圧の原因となることが
知られています。
高血圧は、心臓疾患や脳卒中などの重大な
健康問題のリスク因子
となるからです。


話を聞いていて驚いたのは、ひとりの方は、
料理にいっさい塩を使わないようです。
「これもまた味気ないのでは」と思うのですが。
でも慣れなんでしょうね。

でもそのため、「外食をすると、塩分が
多すぎて食べられないものがある」
と言っていました。
それはそうでしょう。

これは私でも感じるときがあります。
自分で作るときは、塩分はなるべく減らして
いるのですが、外で食べて「塩辛い」と
感じることがあるのです。

一般的に外食は、塩分多めに作られて
いますので、仕方ないですね。




心疾患のリスクを軽減するには



年々、リスクが高まる心疾患。
私もいつまでも若くはありません。

彼女達の話を聞いて、
「私も気をつけなければ」と思いました。

それにはなるべく自炊をして、じょうず
にオイルを使う。

オリーブオイル

LDLコレステロールを減少させ、心臓血管の健康をサポート。

亜麻仁オイル

心臓病の予防 & 血圧を下げる効果。


アーモンドオイル

抗酸化作用があり、心臓血管の健康をサポート。



これらを使えば、心疾患のリスク軽減になります。


青魚由来の魚油もいいのですが、
サプリ以外から取るには、

オメガ- 3 脂肪酸豊富に含んでいる、

サケ

マグロ

サバ

アンチョビ

を食べるのがいいです。


フランスも今までは比較的例年よりも
暖かかったのですが、この 2、3 日で
急に冷え込んできました。

今朝は、霧雨にときどき雪らしきものが
混じっていました。


肉食主体で飲酒も多いフランス人。
それでも他の西欧諸国にくらべて、心臓病
による死亡率が低く、”フレンチ・パラドックス”
と言われてきました。

でも食生活が変わったせいか、フランスも
心疾患が多くなっています。

“フレンチ・パラドックス” は、過去の話に
なるのかもしれません。







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