心臓病と食生活・フレンチパラドックス

高カロリー食のフランス人、なぜ心臓病が少ないのか

高カロリー食



フランス料理というと、たっぷり
ソースがかかったお肉


フォワグラ

それにクリームやバターをたっぷり
使った高カロリー&高脂肪食


これらを思い浮かべる方が多いと思います。
クリームやバターは、毎日料理に使われて
いますし、そのうえ必ずチーズを食べます。

それなのに、心臓病(心筋梗塞)になる
人が少ない
のです。

「高カロリーで高脂肪。それなのになぜ、
心臓病が少ないの?」
不思議ですよね。

これは『フレンチ・パラドックス』と言われています。

その理由は、「フランス人は赤ワインを
適度に摂取しているから

これが一般的ですね。

赤ワインに含まれている「ポルフェノール」が
体にいいと言われています。


ポルフェノールにはいろいろな効用があり、

  • タンニン
    抗酸化作用を持ち、老化防止や
    発がん抑制の効果がある

    血管を拡張させ、血圧を下げる

    悪玉菌を減らす働きがあり、下痢止めにも

  • レスベラトロール
    抗酸化物質でストレスへの耐性効果が強い

    心臓疾患のリスクを軽減するとされている

    抗炎症作用があり、慢性炎症の緩和

一部の研究では、レスベラトロールが寿命を
延ばす効果があるかもしれないと言われています。




フランス人の食事は質素

質素な食事



でもじつは、それだけが理由ではないんです。
さきほど挙げたように、フランス料理は
高カロリー、高脂肪の食事が多いです。

でもその他に、フランス人の食生活
大きく関係しているのではないかと思います。



昔からフランス人は、外食はあまりしません。
それに子供が小さかったら、レストランに
行くこと自体、時間的に無理なんです。

我が家も子供が小さかったときは、夜は
ほとんどレストランに行っていません。

その理由は・・・、
日本はいつでも好きなときに
レストランに入れますよね。

ファミレスなど、いつも開いています。
それがフランスのレストランは、あいている
時間が決まっているんです。
はたいてい 12 時から 14 時まで
は、たいてい 19 時から

またフランスのレストランは、
サービスがとても遅いのです。

料理が出てくるまでに、けっこう待たされます。
前菜を食べ終わったあと、すぐにメインの
料理が出てくるわけではありません。

どのレストランもウェイトレス(ウェイター)
が、ひとりで多くのテーブルをかけもって
いるので、仕方ないのですが・・・。

ですから夜 7 時にレストランに入っても、
出るのは早くて8 時半、もしくは 9 時。

一般的に小学校低学年までは、子供は 8 時に
就寝です。
ですからレストランで夕食をとるというのは、
まず無理でした。


またその頃、平日に夜 子供連れで
レストランに行くという人もあまり
いませんでしたし。
たぶん今もいないでしょう。


そうなると、食事は家でということに
なりますよね。
じつはフランス人の家庭料理は、意外と
質素です。

じゃがいも料理が多く、ステーキなどは稀です。
じゃがいもやパスタが主体です。
ただ、クリームやバターをたっぷり使います。

そばで見てて、「そんなに入れるの~?」
と思うくらい。

これが美味しいんですけどね!
私もクリームやバターは嫌いではないので・・・(笑)
でも我が家では、そんなには使いませんでしたが。


それにバゲットとサラダ、そしてチーズ。
デザートはパイとか、アイスクリーム。
これは季節によって違いますが・・・。

これだけ聞くと、「そんなに食べるの?」
と思うかもしれませんが、各量は少ないです。

ですからうまく、均衡がとれているのでしょうね。


高齢の夫婦となると、夜はスープがメイン。
そしてチーズとパンだけ。
とてもシンプルです。


朝食にしても、クロワッサンやパン・オゥ・
ショコラなどは、滅多に食べません。

たいていはバゲットに ”ヌテラ” や
”ジャム” を塗ったり、シリアルに牛乳を
かけるだけです。


【ヌテラ】

ヘーゼルナッツペーストをベースに
砂糖、ココア、脱脂粉乳、香料、乳化剤など
の材料を混ぜ合わせた、チョコレート風味の
甘いスプレッド。
どの子供も大好きです。


飲み物は大人はコーヒーですが、子供は
ホットチョコレートが一般的。


そして、間食はほとんどしません。
子供達は午後 3 時におやつを食べますが、
せいぜいチョコビスケットを 2 ~ 3 枚。

そして、毎日の食事時間は決まっています
お腹がすいたときに食べるという習慣は
ないです。


毎日同じ時間に食べるメリット

ジャンクフード



規則的な食事時間と、質素な食事が、
体にいい
のでしょう。
毎日同じ時間に食べれば、生活のリズムも
決まってきます。

昔は、フランス人であまり太った人は
いませんでした。


ところが今は、食生活が変わってきたのか
フランス人でも、けっこう太った人をみかけます。
肥満は子供も含めて、増加傾向にあります。

テレビのニュースでもいっていましたが、
お菓子の消費量が増えているようです。
またジャンクフードも原因でしょう。

ジャンクフードの店は常時開いていますし、
小腹がすいたときに便利ですよね。
でもカロリーは高いです。

そして夕飯にまた高カロリー食を
食べたら、これは太ります。


日本でも昔は、ご飯におひたし。
メインに焼き魚。
それにお味噌汁。

このような食事をしていたときは、
あまり太った人はいませんでした。

また外食は比較的、味が濃いですしね。


肥満は高血圧のリスクを増加させる要因です。

高血圧は心臓への負担を増加させ、心臓疾患
のリスクを高め
ます。


赤ワインを適度に飲んで、質素な食事をする。
これが健康的な食生活なんでしょう。

ただ赤ワインも適量が大切
適量とは、1 日にワイングラス 2 杯までだそうです。


ひとりでボトルをあけた場合、1 食につき
ワイングラス 1 杯となりますね。

そこで『開封したワインを美味しく保存する
方法』を、いろいろ模索してみました。

すると「ワインディスペンサー」や
「ガス注入装置」などいろいろ出てきました。
でもどれも高価です。

そこでいきついた結果が、ワインを開けたら
すぐにコルクを閉め、冷蔵庫で保管


最近、コルク栓のワインは少なくなりましたが・・・。


この方法が一番良いようです。
ワインの種類によって多少変わりますが、
数日ならあまり味が変わらないとのこと。

そしてワインが少なくなったら、小さ目の
瓶に入れ替えるのがいいようです。

ワインがなるべく空気に触れないように
するんですね。
酸化を防ぐわけです。


今迄ボトルを開けてから、そう何日も
置いておいたことがなかったのですが、
これから適量を飲んで、冷蔵庫で
保管しようと思っています。

ワインの味が変わる前には、ボトルはカラに
なるのではと思っているんですが・・・。




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