精神的健康をも損ないます。
雨続きでしたが、例年より暖かかった
フランス。
でも週末からは、本格的に冷え込むようで、
全国的に 10℃ 以上、気温が下がるようです。
日中の気温が 0 ℃、最低気温がマイナス 15 ℃
との予報もあります。
現在フランスでは、断熱材の入っていない
アパートは貸すことができません。
これはエネルギー消費量を控えるために
作られた法律ですが、断熱材が入っていない
エネルギー消費量の多い家は、2023 年
1 月 1 日から賃貸禁止となっています。
寒い家に住んでいると、健康被害だけで
なく、メンタルヘルスのリスクを増加させます。
自主性と環境のコントロールの感覚の
低下、社会生活への影響、孤立と睡眠への
影響があります。
寒い家に住んでいると、人を家に招く
ことも躊躇してしまいます。
寒い家が健康に与える影響
“イングランド公衆衛生庁” の指針によると、
室温が 18℃ 未満になると徐々に循環器系、
呼吸器系の疾患、低体温症のリスクが生じる
と報告されています。(2015年)
さらに、2018年にはWHOも同様の声明を
発表しています。
寒さによる健康被害から居住者を守るために、
寒い季節に安全な温度として、室温は18℃
以上を提案する。』と発表しています。
特に高齢者にとって、体の “冷え” は大敵です。
高齢者にとって、寒い家はどのようなリスク
があるのでしょうか。
- 高血圧
国交省発案による調査でも、床付近の
室温が低い家(足元が寒い家)では、
高血圧の通院リスクがそうでない家と
比較して、1.53 倍であることが確認されています。 - 低体温症
低体温症とは、直腸の温度が35℃
以下になった状態のことです。
室内でも起ります。
症状の出現が分かりにくいため、気が
付いたときには重症化しているケースも。 - 関節痛
患部が冷えると、血行が悪くなり
痛みが増します。
関節に慢性の痛みがある方は、冷や
さないようにするのが一番です。 - ヒートショック
急な温度変化で血圧が上下する
ことで、心臓に負担をかけ、心筋梗塞
や脳卒中の引き金になりやすいです。
冬の入浴や夜のトイレで起こる場合が
多く、入浴中の急死が特に多いようです。
現在フランスでは、エネルギー価格が大幅に
上昇したため、国が推奨する温度は、
・使用時のリビングルーム 19℃から21℃
・寝室 17℃
・バスルーム 22℃
“環境エネルギー管理庁”の統計によると、
フランスでは、暖房が付いている場合でも、
3 人に 2 人が家の中で寒いと感じています。
でも光熱費はあがる一方で、収入は変わりません。
そのためフランスでは、5 人に 1 人が
燃料貧困となっています。
高齢者の中には、生活が苦しく暖房費を
削っている方もいるようです。
ちょっとした工夫で寒さ対策
でも食事と同じく、暖房も必要です。
自分で体温を調節できない高齢者や病気
の人にとって、寒さはリスクを高めます。
でもリフォームなどは無理。
そのような場合や断熱材が入っていない家
では、このような工夫をすることで、感じる
寒さが違ってきます。
- 室内の湿度を保つ。
部屋の湿度が低いと、体感温度も低く
なります。
そのため、室内の湿度を少し高めの
50%くらいに保つのが理想。 - カーテンを厚手のものや、断熱
カーテンに替える。
断熱カーテンは断熱性・保温性に優れて
いるため、窓から冷気が入るのを防いでくれます。 - 足元を温める
ヒーター、ホットカーペット
(または厚手のカーペット)、こたつを使う。 - 暖かい肌着を着る
襟や袖口がしっかりしているデザインは
風を遮ります。
腹巻きや遠赤外線保温素材などの
保温機能付きのインナーを使用するの
もおすすめです。
フランスは今週末から、例外的な寒波に
襲われるようです。
1 月 3 日、スウェーデンでは、25 年ぶりの
寒さ、氷点下43.6度を記録しました。
去年の夏は異常な暑さでしたが、今年の冬
は異常な寒さに見舞われるのかもしれません。
12 月に買ったカイロ、今まで使ったのは
2 回だけでしたが、これからは毎日
お世話になりそうです。
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