モロッコ放浪の旅 ⑬・城壁に囲まれた街 タルーダント

プチ・マラケシュと呼ばれる街


ワルザザードを午後 3 時発のバスに乗り、
“タルーダント”に向かいました。

ワルザザードを出ると、もうただ広い
砂地ばかり。
荒野の中に、道路が 1 本走っているだけです。

途中に住居のような建物がありました。
『小型のアイト ベン ハッドゥ』のような・・・。



そして、小さな集落があり、救急車が
止っていました。


そこを通り過ぎると、また荒野が
続きます。


途中に多くのラクダがいました。
走っているバスから撮ったので、多少
ぶれてしまいましたが・・・。(m(__)m)



タルーダントには、午後 8時ちょっと
前に到着。

タルーダント』は、アトラス山脈にある
スース渓谷の中心
に位置しています。

また、モロッコで、最も美しい街の
ひとつ
として知られているところ




悪い勘が的中


夜着くので、宿は予約していました。
バスを降り、目の前のタクシー乗り場に
行くと、荷台にヤギが横たわっており、
足を縛られています。

荷台のそばに男性がふたり。
ふたりとも 厚手のブルゾンを着ています。

こちらの人は、ちょっと気温が下がると、
すぐにブルゾンを着るようです。
特に男性に多く、寒がりのわたしでさえ
薄い上着を羽織るだけですむのに、
このように冬用のブルゾンを着て、歩いて
いる男性を多く見かけます。

このヤギは、どうやら商品のようですね。



タクシーを仕切っている男性に行き先を
告げると、1 台のタクシーを指さして、
そのタクシーに乗るように言われました。

運転手は電話中でしたが、ホテルの名を
告げると知っているとのこと。

電話で話したまま、「後ろに乗れ」という
ようなジェスチャーをしたので、「感じが
悪いな」と思ったのですが・・・。

今まで宿の名前を告げてもわからない
ことが多かったので、「ラッキー」
と思い、タクシーに乗りました。


運転手はスマホを耳にあて、話ながら
片手で運転
しています。
タクシーは、メディナの中に入っていきました。

今まで、メディナの中はタクシーの乗り
入れはできなかったので、これは助かると
思ったのですが・・・。

メディナの中は、とても混雑しています。
そこを縫って走っているのですが、片手
運転で大丈夫なのか、ちょっと心配でした。

が・・・、話が終わったのか、そのうち
電話を切ったのでほっと一安心。


ところが・・・

どうも同じところを、ぐるぐる回って
いる気がします。
なんとなくこの運転手、わたしの言った
ホテルを知らなさそう。

「ホテルはどの辺なの?」と聞くと、
こちらが疑っているのがわかったのか、
少しすると「あそこの赤い建物だ」と
言うのです。

ホテルのような雰囲気ではありません。
でもこの近くにあるのかと思い、
タクシーを降りて、その建物まで行きました。

どこにもホテルの名前は書かれていません。
運送会社のような感じで、すでに入口は
閉まっています。


GPSで見ると、やはりここはホテルでは
ありません
でした。
タクシーに乗ったときから、運転手には
なんとなく違和感を感じていたのですが、
勘があたってしまったようです。

ただホテルはこのスークの中にあるのは
間違いないので、そこからGPSを頼りに
歩くことにしました。


でも何しろメディナの中。
メイン通りはありますが、細い道が
迷路のようにあちらこちらに通っています


迷いながらも、店の人に聞いたりして
なんとかホテルにたどり着くことができました。

それにしても到着そうそう、しんどい
思いをしてしまいました。



メディナ全体がスーク

ホテル内


ホテルに入り、チェックイン。

上の画像はホテル内。
ブルーライトが何とも、神秘的でした。

鍵を受け取り、部屋に入ります。

窓の下は、もうスーク。
このホテルの口コミで、夜うるさかったと
書かれていましたが、これならそうでしょうね。


ただホテルを出てすぐスークなので、
便利
です。
またわたしはいつも夜が遅いため、
スークのうるささなら気にならないと思い、
ここを予約していました。


それにスークも、0 時にはたいてい閉まり、
閉まれば静かになります。
フロントで聞いたら、ここのスークは
夜 10 時過ぎには閉まるとのことでした。


荷物を置いて、外に出ました。

ここのメディナ自体は小さいのですが、
メディナ全体がスークになっており、
とても賑やかです。


そしてこのスークでは、あらゆる種類の
地元の工芸品
が売られており、特に銀製品、
絨毯 、陶器
が有名
です。

それにタルーダントは、アルガンオイルの
生産地
でもありました。


9 時近くになっていたので、お腹も
すいていました。

物を売っている店はたくさんありましたが、
食べるところはあまりないようだったので、
そばの “サンドイッチ&ピザ” と書かれた
ところに入りました。

お昼もサンドイッチ、夕食もサンドイッチ。
移動の日は、このような食事になる
ことが多いです。


腹ごしらえをした後、屋根のある
スークを見つけました。


モロッコのお菓子がたくさん並んでいて、
美味しそうです。


スパイスが、山のように盛られています。


ここはけっこう広く、それに迷路のように
なっています。

あちこち見ながら歩いていたら、
出口がわからなくなってしまいました。


ここには、ホテルに近いところから入り
ました。
「同じ所から出れば、迷うことなくホテルに
帰れる」と思いながら歩いていたのですが、
じっさい出たところは違うところでした。

GPSを使って戻ってきたのですが、
入ったところと、出たところは
まるっきり離れていました。


過去にモロッコに来た時は、スークに
入っても迷うことなく出てこられたのです
が、今回はGPSのお世話になることが多いです。

歳のせいか、それとも疲れているのか・・・。


時計を見ると、10 時を過ぎています。
まだまだどこも賑わっていましたが、
一旦部屋に戻ることにしました。

ちょっと路地に入るとそこは暗いですし、
翌日、明るくなってからあらためて
見ることにしました。



「プチ・マラケシュ」と呼ばれる 『タルーダント』

ここは、壮大な黄土色の城壁に守られた
絵のように美しい街です。

次回のブログでは、街の様子も合わせて
ご紹介させていただきますね。



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