正月明けにやらかしました。
電話がひっきりなしにかかってきます。
1時間に 10 回以上。
これはある保険会社の勧誘電話。
そのため、昨日は 1 日バタバタしていました。
一昨日の午後、ちょっとした勘違いから
電話に出たのが間違いの元。
いつもは知らない電話には出ないのですが、
その電話番号は、固定番号でした。
通常、勧誘など詐欺電話は固定番号では
ありません。
また朝に、年金基金からメールが
入っていましたが、忙しくて読んでいませんでした。
「もしかしたら、年金の電話かな?」
と思って出てしまったのです。
すると保険の話。
少し前にフランスの高齢者の保険システム
が変わったという記事を読んでいたので、
自分の保険会社かと思ってしまったのです。
相手の女性は、私の名前も住所も
知っていたので、てっきり・・・。
思い込みというのは、怖いものですね~。
あとから考えれば、これらは調べれば
簡単にわかることなのですが・・・。
そんなことから自分の保険会社からだと
信じ込み、家族構成や銀行のIBANまで
教えてしまったのです。
ここでも、ボケていました。
自分の保険会社なら、これらは知っている
はずです。
【IBAN】
国際銀行口座番号の略で、銀行から自動的に
引き落としをするときに必要です。
ただその後、彼女のちょっとした言葉で
「これはおかしい」と気が付いたのです。
フランス人はお世辞は言わない
私が名前を言ったときに、聞きづらかった
ようで、「日本の名前だから」と言ったら、
「素敵なお名前ですね」と言われたのです。
ここで「???」と疑惑が湧いたのです。
フランス人は、逆さまになっても
お世辞など言いません。
まして保険会社とか政府関係は、特に。
あとでフランス人の友達にこのことを
話したら、「通常、彼らの対応は冷たいも
のね」と、私が疑惑を感じたことに納得
していました。
そこで彼女に名前を聞いたところ、私の
保険会社ではない!
最初、とても早口だったので、名前が
よく聞き取れなかったのです。
そこで、自分の保険会社かと思って
勘違いしてしまったのです。
すぐに「あなたのところと契約するつもりは
ないから」と答えると、「解約はいつでも
できるから、とにかくいい条件なので、
検討してみて」としつこいのです。
あまりにもしつこいので、「今から出かける
から」と言って電話を切ったのですが、また
かかってきます。
何度もかかってくるので、再度出て、
「検討することはないから。」
と言って切ろうとすると、また機関銃の
ように話してきます。
「ア~、バッテリーが切れそう。」と言って
電話を切りました。
それでもかかってくるので、電話をオフに。
電子署名の代わりになるものは?
そしてメールボックスを見ると、契約書が
添付で送られていました。
添付書類を開けるのは、ウイルスの面で
心配でしたが、ある程度のことを知らせて
しまったので、読んでみると・・・。
勧められた保険は 3 種類だったようで、
そのうちひとつは、サイン済みとなって
いたのです。
「なんでサイン済み?」と思い調べたら、
今は電子署名の代わりになるものがあるんですね。
私は電子署名を送っていないので、
安心していたのですが、“OTPコード” が
その代わりになるようです。
彼女との話の途中で、6 桁のコードが送ら
れてきました。
よくアプリなどで使われる認証コードです。
「今送ったコードを読み上げてください」
と言われたので、読み上げてしまいました。
私が読み上げると、アプリが自動的に
数字を書き込む仕組み。
これで本人確認が取れたということで、電子
署名の代わりとして使用されるのです。
これは金額がそれほど大きくない契約書に
使われます。
金額が大きいものは、コードではなく
もちろん本人の署名が必要になります。
今回は 100 ユーロ以下だったので、この
コードが電子署名として使用可能だったようです。
しばらくしてスマホをオンにしたら、
またすぐに電話がかかってきました。
かかってくる電話番号は、すべて違っています。
続けてかけてきたようで、スマホをオンに
したら、画面いっぱいにたくさんの電話番号
が現れました。
オンにしてからも、ジャンジャンかかってきます。
何回かけてきたのか数えてみましたが、
20 回過ぎたところで、面倒になって
やめました。
他のふたつの契約書は、電子署名が
まだなかったのですが、コピーして使われ
ることも考えられます。
それでこの人にではなく、保険会社に
電話をかけました。
すると出たことは出たのですが、「あなたの
書類を調べるので、2 分後に連絡します」
と言って、切られました。
2 分、10 分と経っても、電話はかかって
きません。
すると、またあの女性から電話がかかって
きたのです。
保険会社から連絡があったのでしょう。
「何で保険会社にかけるのですか?
私にかけてくれればいいのに」と。
最初にかけてきたときとは、完全に声音が
違っています。
あきらかに不機嫌そう。
でもね、この電話番号は、書面に載って
いる電話番号なんですが・・・。
そこで、さっき話した保険のうち、いくつ
契約したことになっているのか聞いたところ、
「まだ完全に終わっていない」と言うのです。
肝心の返事はないのに、「いつでも解約は
できるから」としきりにコードを送ってきます。
たぶん、電子署名が取れたのはひとつだけ。
他のふたつの保険も、電子署名が欲しかった
のでしょう。
私がコードを読み上げさえすれば、彼女は
契約が取れるので、稼ぎになるのです。
だからお客がすぐに解約しようがしまいが、
彼女にとってはどうてもいいのです。
でもこういうところって、いったん契約
すると、解約はとても面倒なところが多い
んですよね。
実際ネットで、この保険会社の口コミを
調べたところ、「保険金が支払われない」
とか、「契約した後に気が変わって解約した
はずなのに、お金が引き出されているし、
解約の証明書も送られてこない」と
いった書き込みが多かったです。
昨日も、またこうして書いているときも
電話がかかってきます。
完全無視ですが・・・。
今日これから銀行に行って、話をして
くる予定ですが、外は大雪。
「またなんでこんなときに・・・」
まったくバカなことをしてしまいました。
14 日間は契約保留になるようですが、
その間に放棄する旨の手紙を書留で
送付しなければなりません。
いつもはこんな電話出ないし、出ても
すぐに切るのですが、年金のメールとか
高齢者の保健のシステム変更とか、
このようなことがかさなって、出てしまいました。
思い込みや先入観は、捨てた方がいいですね。
とんだ失敗をすることがあります。
それにしても、認証コードが電子署名の
代わりになるとは、知りませんでした。
もう少し、最近の社会の動向に関して
敏感にならなければいけませんね。
無知とは、怖いものです。
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