歴史上、最も深刻なカナダの山火事
フランスに灰の粒子が混じった雨が降る!
5 月にカナダ西部のアルバータ州で
山火事が発生し、そこから東部に広がり、
現在はカナダ全土で山火事が発生しています。
カナダでは観測史上最悪とも言われており、
制御不能とも言われています。
原因は最近の異常気象、また放火の疑いも
出ているようです。
カナダに近いアメリカも深刻な影響を
受けており、アメリカ中西部は27日に
” 大気汚染警告を発令 ”
【画像提供 abcNEWS】
焦げた臭いと煙があたりに滞留して
います。
現在ニューヨーク市では、大気質が
「非常に不健康」のレベルに達し、
・ 学校が閉鎖
・ MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)中止
・ ブロードウェイのショーも中止です。
カナダの火事・煙がフランスに到達
テレビでその山火事のニュースを見て、
「大変なことになっているんだな~」と
思っていたのですが、まさかフランスに
その煙が来るとは思ってもいませんでした。
カナダからフランスの直線距離(航空経路)は、
6840 キロ。
過去の記事を調べましたが、私が調べた限り、
カナダから灰がフランスに到達した記録は
ありません。
その煙が大西洋を横断し、
6 月 26 日(月)には、欧州西部に
到達したのです。
【画像提供 RFI.fr】
じつは不思議だな?と思っていた
ことが・・・。
フランスに帰国後、ウォーキングを
開始していました。
朝早く家を出ると空は青く澄みきっていて、
とても気持ちがよかったのです。
それが 3 日前の朝、天気予報は快晴
でしたが、早朝の空は乳白色で霞が
かかっているような感じ。
「天気予報は外れかな?」と
思っていたのです。
それがカナダの山火事が原因だとは・・・。
言われてみれば、4 日前 朝は青空が
見えていたのに、午後になったらなんと
なく、外が白っぽい。
単純に「早いうちに洗濯しておいて
よかった」と思っていました。
今では青空は消え、気温も下がって
います。
半袖とショーツでは、ちょっと涼しい
ぐらい。(私は寒がりです)
この山火事の煙は対流圏上部を流れる
ジェット気流に乗って、欧州に到達して
いることから、現在は濃度が低くなって
います。
距離もありますし、アメリカのような
深刻な状況にはならないようで、
ホッと一安心。
フランスで急に空の色が変わるというのは
今回が初めてではありません。
去年、フランスにサハラ砂漠から砂塵が
到達したときも、空が霞がかかったように
なりました。
そのときは乳白色ではなく、黄色がかった色
でしたが・・・。
砂塵と煙の違いですが、
煙は流れが早く高層雲と混じるので、
通過すれば太陽光は遮られ、空が少し暗く
なるのが特徴のようです。
この雨は有害
フランスの天気予報を見ると、しばらく
雨の予報です。
このブログを書いている今も、外は雨。
じつは、この雨は有害です。
現在大気中には、カナダの山火事の灰や
チリなどがたくさん混じっています。
それらが雨と一緒に、落ちてくるのです。
灰の粒子が雨によって地上に落下すると、
大気中の微小粒子の濃度が増加する
可能性があります。
その結果、
・呼吸器の症状の悪化
呼吸器の症状を悪化させる可能性がある。
咳、くしゃみ、のどの痛み、呼吸困難
などを引き起こす。
・アレルギー反応の誘発
灰にはアレルゲンや有害物質が含まれる
ことがあり、これによりアレルギー反応を
引き起こす可能性がある。
我が家のある地域の天気予報では、
約 1 週間は雨の予報です。
1 週間 雨が降り続けば、大気中の灰は
少しは洗い流されると思いますが、
山火事はまだ鎮火していません。
これからも煙は流れてくるでしょう。
また、夏はこれからが本番。
フランスでも去年、” ジロンド ” で
大きな山火事がありました。
そのときは 600 キロ離れたパリでも、
空は曇り、空気がかすみ、焦げた臭いが
したのです。
現在フランスでは、一部の地域で山岳
地帯への入山が制限されています。
現在 世界中で草原地帯は減少傾向に
あります。
が・・・、森林地帯の山火事は、
・2030 年までに 14 %、
・2050 年までに 30 %、
・2099 年までに 50 %
増加すると予測されています。
森林火災が起こることで、二酸化
炭素を吸収する役割を果たす植物が
減少します。
そして燃焼することで、今度は
二酸化炭素を発生させてしまうのです。
二酸化炭素が多くなると、
・ 異常気象の発生
・ 地域の気候特性の変化
・ 海水面の上昇
・ 生態系の変化
など、様々な悪影響をもたらします。
また、それに伴い、
・ 食糧生産や水資源の枯渇
・ 健康被害、経済格差の拡大
など、私たちの暮らしに直結する
問題も生じてきます。
現在フランスでは、深刻な水不足に
陥っています。
貯水池が枯渇、川も干上がっています。
そのためかどうかはわかりませんが、
去年からスーパーに行っても、
ミネラルウォーターの在庫切れが
頻繁にありました。
ですから今は、入荷したらある程度
まとめて購入しています。
ちなみにフランスの水道水は
飲めますが、硬水です。
健康に気を使っている人達は、
ミネラルウォーターを買うか、浄水器を
買って飲んでいます。
私はスパークリングウォーターが
好きなのでミネラルウォーターを
買っていますが、息子のところは
浄水器を使っています。
赤ちゃんには、ミネラルウォーターを
与えることが推奨されています。
以前ある村で貯水池の水が減り過ぎ、
残留塩素が異常値になったことが
ありました。
山火事が起こると空気も汚れますし、
水資源の枯渇にも繋がります。
識者の言う通り、山火事は今後も
起こるでしょうし、増えるでしょう。
健康のことを考えると、またマスクが
必要になるかもしれませんね。
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