ウオーキング、時間を間違えると絶望的
ウオーキングの効果的な時間は、朝。
だから私も朝ウオーキングに出かける
のですが、ちょっと時間を間違えると、
ここではウオーキングの効果ゼロと
なってしまうんです。
今朝はそのとおり、効果はありませんでした。(泣)
その理由、今からお話ししますね。
シニアにとってウオーキングは、
取り組みやすいスポーツ。
だから私も雨が降らない限り、毎朝、
歩くようにしています。
昨日までは朝 6 時半頃に家を出ていたの
ですが、今朝は曇り空。
薄暗い中にも、黒い雲が見えました。
「雨が降ってくるかも」と思い、
しばらく様子見。
軟弱なので雨が降ったら、ウオーキングは中止です。
でも辺りも明るくなってきたし、雨は
降りそうにもない。
そこで念のためにと傘を持って、
ウオーキングにでかけました
時間は 7 時 5 分前。
辺りはまだ少し薄暗かったですが、徐々に
明るくなってきました。
仔牛の熱い視線を横目にウオーキング続行
歩行者用道路の傍には、草原が広がって
いて、牛が放牧されています。
仔牛が 1 頭、こちらを「ジ~ッ」と見ています。
「おはよう」と声をかけても、身動きせずに
こちらを凝視。
こんなにジッと見つめられるのは初めて。
他の牛は私には見向きもしないで、
草を食(は)んでいます。
牛の ”熱い視線” をあとに、そこからしばらく
歩くと、高速道路の傍にでました。
すると・・・
高速道路なのに、大きなトラックが
ゆっくりゆっくりとバックしています。
高速道路でバックするトラックを
見るなんて初めて!
今日は初めてのことばかり!
よく見ると後ろのほうに、ランプを点滅
させた、こちらも大きなトラックが止まっています。
ボンネットをあけているので、たぶん
オーバーヒートしたのでしょう。
ここは上り坂ではないのに、不思議です。
バックしているトラックは、助っ人に
行くのでしょう。
『トラック野郎』同士、助け合いの
精神。
それを横目に見ながら、私は
ウオーキングを続けます。
目標、8000歩!
途中、ちょっと上り坂があるのですが、
ここも気合を入れて、なるべく
ペースを落とさずに・・・。
やっと平らな道にでました。
ペースを崩さず半分終了。
「フーッ」とそこでホッとしてしまったのか・・・
ペースがちょっと落ちたかもしれません。
前から男性がひとり、歩いてくるのが
見えました。
「ヤバッ」と思い、すぐにペースを
あげて歩いたのですが、遅かった~!
前から来る男性、こちらを見てニコニコ顔で
「ボンジュール」
これで終わればいいのですが・・・
そうは問屋が卸さない。
この男性に会うとほとんどが、その日の
ウオーキングはムダになってしまうのです。
「なぜか・・・?」
この男性、出くわしたが最後、おしゃべりが
止まらなくなるんです。
他の人はウオーキングの途中で出会っても
「ボンジュール」と挨拶だけ。
こちらが足早に歩いていると、それ以上は
話しかけてきません。
”スポーツをしている” と認識して
くれているのだと思っています。
でも・・・
この男性は、それをわかってくれない。
一応、私はスポーツをしているつもりなので、
推奨されている歩き方を心がけています。
【ウオーキングの歩き方とは】
『フォーム』
・ 背筋を伸ばして、胸を張る
・ 顎を軽く引き、やや遠くを見るように目線は真っ直ぐ
・ 頭は揺らさず、固定する
・ 肩の力を抜く
・ つま先でしっかりと地面を踏み込んで進む
・ 膝を伸ばして自然にかかとから着地
まあ、フォームは完全にはこのとおりには
なっていませんが、少しは意識しています。
そして気持ち程度 歩幅を大きくして、
早目に歩く。
これはやっているつもり。
外国は日本と違い、歩幅は、
「自分の歩きやすい歩幅で」と書かれて
いますが・・・。
それに私は、スポーツウェアも着ているのです。
だからすれ違ってもわかると思うのですが、
彼はわからない。
「ボンジュール」と挨拶されれば、
こちらも「ボンジュール」と
返します。
他の人ならこれで終わりです。
でも彼の場合は間髪を入れず、すぐに
次の言葉が出てくるのです。
その次の言葉が出る前、このちょっとした
間を塗って、その場を足早に立ち去る。
これはそうとうなテクニックを要します。
だから気を抜いてはいけない一瞬。
ウオーキング続行は絶望的
でも今朝は、失敗してしまったようです。
スピードが落ちていたからか、彼の口から
次の言葉が出てきてしまいました。
「ずいぶん、長い間会わなかったね」
そう、私は 6 ヶ月間留守にしていたのです。
こう聞かれると、返事をしないわけには
いきません。
彼と出会うときの方向も、関係してきます。
後ろから追いつかれた場合、同じ方向に
進むので、ゆっくりでも歩けます。
でも今朝のように、前から来られると
そこで立ち止まることになるのです。
「ア~、今日はもうダメだ」
すぐに悟りました。
そこでシドニーにいたこと、日本に
いたことなどを話し、延々と立ち話。
確か彼は私よりもちょっと年上。
社交ダンスが好きで、以前スポーツも
なにかしらやっていたようで、
細身です。
確か・・・山登り?
何のスポーツだったか話してくれたと思い
ますが、忘れました。
健康には気をつけているようで、
そのため、「毎朝歩いている」と以前
教えてくれました。
人柄もよく面倒見もいいようですが、
とにかくおしゃべり。
人と会うと、歩くのはそこでストップ。
途端におしゃべりが始まるのです。
フランス人は男女関係なく、とにかく
おしゃべり好きが多い。
ベラベラベラ、ベラベラベラ。
機関銃のように話す人もいます。
でもそういう人は、同じフランス人からも
「ババード」(おしゃべり)と呼ばれています。
彼は多分、この「ババード」に入るでしょう。
彼の手にかかると、どんなことでも話の
タネになってしまうのです。
以前、この彼と話していたときのこと。
「お墓を買ったんだよ」と言われました。
なんて返事をしたらいいのかわからず、
固まっていたら、「このそばにあるお墓
だから家に近い。
自分か奥さん、どちらが先に死んでも、
遠くまで墓参りに行く必要はないんだ」と
説明してくれました。
もしあなたがこのように言われたら、
なんて返事をします?
私は彼とは立ち話はしますが、あまり
知りません。
名前も知らないくらいですから。
まして奥さんは見たこともありません。
お墓の話をされても、返事のしようがない。
この人と話すときは、私は「そうなの」
「ヘーッ」と相槌を打つだけ。
今朝も同じで、話を聞きながら、
「ア~ァ、もっと早く家を出ればよかった」
と後悔していました。
ウォーキングの効果を出せる時間は?
彼がいつも同じ時間に家を出るのかは
わかりませんが、今までは会いませんでした。
だから明日はいつもどおり、今日より早く
家を出ようと思っています。
彼と別れ、それからウォーキングを
続けましたが、そこから自宅までそれほど
距離もなく、効果は感じられませんでした。
でもね~。
私はウオーキングをしているつもりなんですが、
彼から見たら、ただの散歩をしているように
見えるのでしょうか。
とにかく彼に話す隙を与えないためには、
彼に会ったら足早に通り過ぎること。
その上、腕を大きく前後に振るとか。
「今、私はスポーツをしてるんです!」と
わかるぐらいに。
ジョギング中の人には話しかけないよう
ですから、ジョギングをすればいいので
しょうが、私はジョギングは続かないのです。
遠くに彼が見え、そこからジョギングを
したら、彼の前を通り過ぎるときには
息がきれて歩くことになる可能性大。
そうしたら、彼のことだから、
「自分と話すために止まってくれた」と
勘違いするでしょう。
ですからこの作戦は使えないのです。
今後はまだ暗くても、早目に家を出るのが
よさそうです。
帰り道、思い出したのはあの仔牛。
動物の勘は鋭いので、私に襲い掛かる
この不運を察して、それなりに教えて
くれていたのでしょうか。
【参照:descente.co】
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