やっぱり性格は変わらなかった・お金への執着

月が変わった途端、受け取った物


昨日は 8 月 1 日。
夜、夫から「テーブルの上に紙を
置いておくから」と一言。

私「何の紙?」
夫「見ればわかる」

そして夫は寝室へ。

別に見なくても何の紙か、すぐに
察しはついたんですが・・・
先月の請求書。

8 月に払う約束だったけれど、
8 月になったそうそうすぐとは・・・。
いつもはやらなければならないことがあっても
後回しにするのに、お金のこととなると
この早さ。
「変わっていないな~」とつくづく実感。


私達は日本風に言うと、「仮面夫婦」
同居はしているけど、生活は別


紙の上ではまだ夫婦だけど、シェアメイト
なので、「夫」とは書きたくない。
でも呼び名がないと書くのに不便なので
今後は「ジジ」と呼ぶことに・・・。

「ジジ」は、フランスでよく使われる名前。
イタリア語ではちょっと卑猥な単語になるけど、
男だからいいかな。


じつは、ジジは意地が悪いわけではなく、
優しさもある程度はある
でも、『守銭奴
』。
お金が絡むと、性格が変わってしまう。
昔からその気があったけれど、私が
仕事を辞めてからひどくなった。

性格は変わらない



自分の金は、人には使いたくない。
子供が小さいときも遊びに連れていく
ことはまずなかった。
お金がかかるから。

だから親子で遊びに行くときは、
我が家の場合はいつも3人。
私と子供2人。

今 子供達は大きくなって家を出ている。
子供達が出て行った途端、前よりお金に
対してうるさくなった。

ジジのせこさが原因で、喧嘩になることも
しょっちゅう。

3 年前、私は離婚を考えたが、毎月
決まった収入がなく、アパートメントが
借りれず断念。
ジジはほっとしただろう。




フランスで離婚するとお金がかかる


一般的にフランスは離婚率がとても高い
嫌になったらすぐに別れる。

離婚



それではなぜジジが離婚したがらない
かというと、お金がかかるから。

現在フランスで離婚する場合、
各自 弁護士を立てる必要がある。
協議離婚で問題がなければ、30 万円
ぐらいで離婚できるが、共有財産が
あったり揉めたら軽く 100 万円はかかる
だろう。
揉めるだけ、弁護士料は高くなる。
これはどこの国でも一緒。

私達の場合、持ち家がある。
ジジは家は売りたくないらしい。
でも離婚したら、私は売るつもり。
ここにはこの先、ずっと住むつもりは
ないし、子供達も将来住むつもりは
ないようだ。

もしジジが家を手放したくなければ
私の持ち分を買って払えばいいのだが、
そのような大金は出したくないだろう。

それに離婚が成立すると、ジジが私に
お金を払うようになる。

今 私は無職。
フランスでは離婚した場合、収入が多い
方が、少ない方にお金を払う
ことに
なっている。

離婚で、お互いの生活に差が出ない
ようにということらしい。

これは浮気をして離婚になっても同じ
無職、もしくは妻よりずっと収入の
少ない夫が浮気をして、それが原因で
離婚になった場合。

夫の収入が低いので、妻が夫に
払わなければならない。
日本でいう慰謝料というのは、フランスに
はない。

だから妻としたら、踏んだり蹴ったり。
変な話だが、これがフランスの法律。


ということで、今のまま離婚すると、
ジジは私の生活費を払わなければなら
ない
のだ。

ただ私もすぐに仕事を見つけなければ
ならない。
この生活費もそう何年ももらうことは
できないから。
でも日本と違いこの歳になると、仕事は
なかなか見つからない。
そうするとあとは、生活保護。

お互い離婚しても、メリットがあまり
ない。
だから私から、シェアハウスの生活を
切り出したわけ。

お互い住居費がうく。
それにあらたに住居を構えると、
家電品や家具も買わなければならない


今の家なら今まで通りに使えるので
出費も少なくてすむ。


生活費は折半。
炊事、洗濯を含め自分のことは
すべて自分で行う。


ということで、このような生活様式に
なってから 3 年弱。

今回のようなことを除けば、口争いも無いし、
自分の生活時間で過ごせるから暮らしやすい。


なんと せこいこと!


ところが・・・
去年、私は発見してしまった
ジジのズルいところを・・・

生活費を折半することになり、
ジジから毎月の支払金額を掲示されて
払っていたのだが・・・。

2 ヶ月分払ったときに、口座を確認
してみた。
すると・・・掲示された金額と、毎月
口座から引き落とされている金額が違う。

金額が違う



毎月、ジジが儲かっている。
なんでそのような金額になるかというと、
例えば 36 ユーロだと、40 ユーロ。
128 ユーロだと 130 ユーロと金額を
上乗せしていたから。

四捨五入どころではない。
完全に上乗せ。

これを合計すると、軽く 30 ユーロ
ぐらいの儲けになる。
日本円にして毎月 5000 円弱儲けていた。

そこで私はどうしたかというと・・・
これがわかっても、すぐには告げなかった。
なぜかというと、もしこのときに言えば、
「計算違いだった?」で終わって
しまうから。

「うまくいかなかったな」と思われるだけで
それほどダメージはない。
それならこのまま払い続けて、ある程度
の金額になったところで、まとめて返して
もらおうと思った。

返金する金額が大きければ大きいほど
守銭奴のジジにはこたえる
はず。


予定では 2、3 年ぐらい経ってから返金
させるつもりだったけれど、6 ヶ月旅行
していたので貯金が少なくなってしまった。

そして 7 月、私がフランスに帰ってから
3 日目、「今月分、まだもらっていない」と
言われたので、このことを言ってやった。

「そんなことはない、何かの間違いだ。」
と言っていたが、毎月の口座のスクショ
印刷して見せた。
動かぬ証拠だ!

「何でこんな計算ミスをしたのか
わからない」と言っていたが、
それは嘘。
先程の上乗せのトリックを暴いてやった。

こうなると、もうぐうの音も出ないはず。
今迄払っていた超過分は、返してもらった。

返金後、何も言わず機嫌が悪かったが、
それは私には関係ない。

そしてそのときに決めたのが、
今後の支払いは、すべての支払い金額が
口座に載った月末に計算して、2 で割る。

この口座には二人ともアクセスできる。
31 日に支払い合計金額がわかるが、
まさか 8 月 1 日の夜に、計算して請求
してくるとは思わなかった。

請求金額を口座と照らし合わせたら、
今回はすべて正確だった。
私が口座のスクショを見せたから
上乗せができないことはわかったのだろう。


今迄、共同で使うものを買った場合、
私は必ずレシートを見せて、半分もらって
いた。
ただジジが買った場合、金額を言われる
だけで、レシートは見せてもらった
ことがない。

だからお互い共同で使うものは、買ったら
必ずレシートを見せることと、これも
決めた。
今迄端数があった場合、私はその端数分
多く払っていたが、これもやめた。
日本円にしたら5円ほど。

こんなにせこいやりかたをしなければ
端数分は私が多く払っていたので、
少しは恩恵があったのにね。
ちりも積もれば山となる。


守銭奴は友達も失くすし、結果的に
損をする
んだよ。

自転車クラブに入っていたとき、
ジジがまとめ役になったことが
あった。
この役目は順番にまわってくるのだそう。

以前は会合の後、クラブの部屋で
自分達で調理して、食事会を楽しんでいた。
食材の費用はクラブ持ち。

それがジジがまとめ役になった頃、
食事会はレストランになっていた。
でもジジは、食事会には出ずに帰ってきた。

レストランでの食事は自分持ち。
まとめ役なのに帰ってきたときには
びっくりした。

ふつう、交際費というのはある程度必要。
でもジジは行かない。

だから、心臓の手術後クラブに顔を
出していないが、誰もうちには
遊びにこない。


お金はだいじ。
お金を貯めるのは楽しいけれど、
守銭奴にはなりたくないな~。


今迄 恥となることは書いてこなかったけど、
もう夫とは思ってないし、ただの同居人。

同居人だから自分の恥にもならないし。
これからもジジのことを書いて
いくつもり。


………………………………………………………………………


今朝、ウォーキングに行こうと門の
前に行ったら、小さなカタツムリの
赤ちゃんが・・・。

カタツムリの赤ちゃん



門を開けたらぶつかってしまう。
カタツムリは手で触れないほうが
いいんですよね。
でも遠くに行くまで待っているわけ
にもいかない。

そこで門は開けずに、塀を乗り越えて
外に出ました。

帰ってきたら一生懸命、壁を
よじ登っていましたよ!


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