そのオリーブオイルは本物ですか?

地中海フーズで人気のオリーブオイル

オリーブオイル



オリーブオイルは、さまざまな効力があり、
シニアにとってぜひ取りたいオイルですね。

そのうえ心臓に良いとされ、健康的な脂質を
提供します。

特にExtra Virgin(エクストラバージン)
オリーブオイルは、健康に対する多くの
利点を持っています。


そのオリーブオイルですが、現在偽物が
相当な割合で出回っています


そこで今日は、良いオリーブオイルの
見分け方について紹介したいと思います。


ギリシャ共和国南方の地中海に浮かぶ、
同国最大の島、『クレタ島』

ここの人達は高脂肪食を食べているにも
かかわらず、心臓病による死亡率が低い
です。

その理由は、良質のオリーブオイルを多く
取っているから。

オリーブオイルは、

  • 天然の抗酸化物質
  • ポリフェノール
  • ビタミンE
  • トコフェロール

これらが最も豊富なオイルです。
これらは動脈硬化(アテローム性動脈硬化)
の原因
となる、酸化ストレスやフリーラジカル
から血管を保護します。


【フリーラジカル】
感染症を防ぐという、体にとって欠かせない
働きもしていますが、それが一定量以上に
増えてしまうと、正常な細胞の細胞膜や
DNAを壊してしまうことがある。


オリーブオイルはオレイン酸 (オメガ 9) で
70% 構成
されています。

過剰に取ると健康に有害な、
飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸
(特にリノール酸やオメガ6)は、ほとんど
含まれていません。

オリーブオイルを使う料理は、地中海食の
基礎です。
このオリーブオイルは、

  • 心臓発作
  • 脳卒中
  • 2型糖尿病

  • 炎症性疾患

などのリスクも軽減します。


エクストラ・バージン・オリーブオイルは偽物が多い

オリーブオイル



オリーブオイルが大好きなフランス人は、
毎年約 11 万トンものオリーブオイルを
消費しています。


でも「フランス国立競争・消費者問題・詐欺
取締総局(DGCCRF)」
による調査によると、
表示に関する多数の不正行為が発生しています。

オリーブオイルの中でも、“エクストラ
バージン オリーブオイル”
は、価値が高く、
さらに、操作を特定するのが難しいことに
加えて、変更が比較的簡単であるため、
偽物が多いようです。

最も一般的なケースは次のようなものです。

  • 精製種子油、特にヒマワリ油など、
    他のあまり価値のない植物油と混合
    する

  • 搾りかす油(オリーブ加工残留物)と混合

  • 着色料追加(通常はベータカロチンとクロロフィル)。

  • より低い製品カテゴリの植物油または
    オリーブ油(バージンオイル)との置き換え

近年、チュニジアやモロッコなどの
非ヨーロッパ諸国の安価なオイルとブレンド
することが、非常に一般的になっているようです。

「これは!」と思って買ったオリーブオイルが
偽物だったら、ショックですよね。

そこで本物のオリーブオイルを見分ける方法とは?



本物か偽物か、オリーブオイルを見分ける方法?

ラベルの見方


本当に良いオリーブオイルを見分けるコツは、
ラベルです。


オリーブオイルの品質を決定する際、
これらの名称が使用されています。

  • エクストラバージンオリーブオイル
    最高品質のオリーブオイル。
    酸味は 0.8 度以下で、味も香りも申し分ありません。

  • バージンオリーブオイル
    エクストラよりも品質が低く、最大
    2 度の酸味とわずかな臭いと風味が
    劣ります。

  • オリーブオイル
    精製オリーブオイルとバージンオイルの混合


こうなると、やはりエクストラバージン
オイルを買いたいですよね。
でもこのランクは偽物が多い。


EUでは、2012 年 29 日以降
ラベルには次のことを示すことになっています。

  1. 販売名
    例:エクストラバージンオリーブオイル 

  2. 原産地呼称(エクストラバージンおよびバージンのみ。
    例:「欧州連合産オリーブオイルのブレンド」

  3. 油のカテゴリーに関する情報
    例:「オリーブから直接、機械的手段のみ
    で得られた優れたカテゴリーのオリーブオイル」

  4. 容量
    例: 「0.75 リットル」

  5. 最小保存期間
    例: 「…によって消費されることが望ましい」

  6. 特別な保管条件
    例: 「光と熱を避けて保管する」

  7. 製品の営業担当者の名前または会社名および住所

  8. ロット番号

  9. 栄養成分表示
    必須情報: kJ および kcal 単位のエネルギー値、
    脂肪および飽和脂肪酸、炭水化物および
    糖類、タンパク質および塩分の量、グラム
    単位で表示

  10. 収穫時
    (エクストラバージンおよびバージン)
    パッケージに含まれるオイルの 100% が
    この収穫物から得られたものである場合のみ。
    例: 「オリーブ収穫 2019/2020」

  11. 包装工場の本社
    所在地および住所。
    他の EU 加盟国またはトルコで事前に包装、
    製造、販売されている油、または欧州経済
    領域協定の締約国である欧州自由貿易連合
    加盟国で製造されている油には適用されない。


こちらは、フランス産のオリーブオイル
ラベルです。



このラベルの見方は、

  1. 生産国
  2. 販売名
  3. 会社名および住所
  4. カテゴリー
  5. 最小保存期間
  6. 容量
  7. ロット番号

欧州の規制では、欧州連合内で販売される
バージンまたはエクストラバージン オリーブ
オイルの原産地表示が義務付けられています。

例:
原産地フランス

原産地スペイン

EU 原産地(欧州連合の 1 つ以上の国)

世界の生産量の 70.8%は、欧州連合諸国、
主に下記の国のものです。

スペイン

ギリシャ

イタリア


そしてフランスですが、品質認証制度
(AOP)がつけられているオリーブオイルは
下記の 7 種類。

  • ニヨン産
  • ボー・ド・プロヴァンス渓谷
  • エクスアンプロヴァンス産
  • オートプロヴァンス産
  • ニース産
  • コルシカ油 (Oliu di Corsica)
  • ニーム産


でもこれらはちょっと高いのです。
ですから多くの人は、調理用に頻繁に使う
オリーブオイルは、スーパーで購入しています。

もちろん私も、調理用のオリーブオイルは、
すべてスーパーで買っています。


フランスで高評価のオリーブオイルと避けるべきオリーブオイル

オリーブオイル見分ける




フランスの ”60 Millions de consommateurs”
(6千万人の消費者という名の調査機関)
が今年の 5 月に調査したところによると、

スーパー「Lidl」で売られている
スペイン産の ” Primadonna”(プリマドンナ)
が 1 位になっていました。


75 cl ボトルあたり 7.50 ユーロ。
現在のレートで 1193 円。



1 位の理由は、

  • 非常にリーズナブルな価格
  • 軽い果実味
  • 不純物がない
  • 毎日の使用に適している

    オイルのすべての性質を備えています。


2 位になったのは、
プロヴァンス産の
“リフレッツ ド フランス オリーブオイル”
50 cl ボトル 15.65 ユーロでした。
現在のレートで2468円。

そして購入を避けるべきオリーブオイル
挙げられました。

  1. l’huile d’olive Naturalia Vierge extra Like a Virgin
    (ナチュラリア ヴィルジニー エクストラ オリーブ オイル、ライク ア ヴァージン
  2. l’huile d’olive La Vie Claire Vierge extra
    ラ ヴィ クレールヴィルジニ エクストラオリーブ オイル)
  3. l’huile d’olive Terra Delyssa Vierge extra
    テラ デリッサエクストラバージンオリーブ オイル)
  4. l’huile d’olive Cauvin bio La bio
    (コーヴァン オーガニック オリーブ オイルオーガニック


これら4つのオリーブオイルには、
DEHPDBP という最も問題のある 2 つの
硫酸塩が含まれていました

この中でも、
2. l’huile d’olive Cauvin bio La bio
(コーヴァン オーガニック オリーブ オイルオーガニック
は、危険な可塑剤が高レベルで含まれていたようです。

『可塑剤(かそざい) 』
 主に塩化ビニル樹脂 (塩ビ) に柔軟性を
与える添加剤

bio というのは、オーガニックのことです。
「オーガニック」とうたっている物でも
あまり信用できないということですね。


オリーブオイルの色も、気になりますか。

「色は品質に関係するのでしょうか?」

結論を言うと、オリーブオイルの色は、
その品質を表わすものではありません


エキストラバージン オリーブ オイルは、
濃い金色から濃い緑色まで多岐にわたります。

色は主に熟成過程(オリーブの収穫時期)と
栽培品種によって異なり
ます。

収穫の初めのオリーブは緑がかった色です
が、熟したオリーブは黄色がかった色調になります。

製品の品質を判断する唯一の方法は、
匂いと味です。
できれば購入前に味見をするのがいいのです
が、スーパーなどでは難しいですね。


そして賞味期間ですが、オリーブオイルは
製造年中、開封後は 3 ~ 4 ヶ月以内に消費
するのがよいようです。


現在物価はどんどん上がっています。
少しでも安いものを・・・と思いますが、
「安かろう悪かろう」では困りますね。

これからは、品質を見分ける力が必要に
なるでしょう。


【参照】
mariefrance.frcomidashop.ch
quechoisir.org


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