フランス・1月1日から始まる生ゴミのリサイクル

生ゴミ、どこに捨てるの?捨て場所を間違えると罰金?



「この生ゴミ、どこに捨てるの?」


来年になったら、このような声が
あちこちから聞こえてきそうです。


大晦日、豪勢な食事を作ったあとに当然
出る多量の生ゴミ。

今迄はそのまま捨てていた生ゴミですが、
来年からは簡単に捨てることができなくなるんです。


フランスでは2024 年 1 月 1 日から
『生物廃棄物の分別に関する新しい規則』
施行されます。

分別対象となる物は、

  • 果物や野菜の皮

  • 卵の殻

  • 鶏の骨

  • 魚の残骸

  • コーヒー

  • 食べ残し

  • 切花


堆肥やバイオガスを生産するために、バイオ
廃棄物として分別しなければならないのです。

廃棄物の圧縮と焼却は、温室効果ガスの
排出を引き起こし、地球温暖化の原因
なります。


この規則の目的は、バイオ廃棄物を堆肥
化プラットフォーム、またはバイオガスを
製造するメタン生成装置に送ること。

また堆肥化できれば、、微生物はバイオ
廃棄物を分解して改善され、干ばつや浸食に
対する耐性を高める物質を生成します。

これにより、化学肥料の使用量を減らすこと
ができるのです。


フランスでは、一人当たり年間 83 kg
生物廃棄物を排出しています。

現在フランスでは、適切なゴミ箱に
捨てないと、35ユーロの罰金が
課されます。

たとえば黄色いゴミ箱は、プラスチック
専用
ですが、ここに生ゴミを捨てる
35ユーロ(約5460円)の罰金です。


生ゴミを捨てる、どこに?



それならこの生ゴミは、どこに捨てるのでしょうか。

この前のテレビニュースでは、生ゴミの
袋を持った人が、生物廃棄物専用のゴミ箱
まで行き、その箱の中に捨てていました。

捨てるときは、ビニール袋から出し、
中身だけを捨てることになります。


フランスは、ゴミを捨てに行くという
習慣がありません


各市町村で決められたゴミ箱を購入し、
それを回収日に家の前に置いておけば、
回収車が来てくれます。

アパートでしたら、建物内にゴミ箱が
あり、そこに捨てることになります。

わざわざゴミ袋を持って、所定の
場所に捨てに行くということはないのです。

生ゴミを家の中に置いておくと、臭いも
出ます。
外に置いておけば、ネズミが来るでしょう。

今迄は紙など他のゴミと一緒に、
ビニール袋に入れて捨てていました。


でもこれからは、生ゴミの袋を持って
街の中を歩く人が増えるでしょうね。
今迄は見られなかった光景です。


でも我が家の近くには、生ゴミ専用の
ゴミ箱はまだ設置されていません。

他の多くのコミューンでも、同じようです。

そのため、どのように処理をすべきか、
まるっきりわかっておらず、現在は
フェイクニュースもけっこう出回っています。

  • 庭に穴を掘って、堆肥にする。

  • アパートの場合は、臭いが迷惑に
    ならないよう、各家庭で専用の
    容器を設置する。

  • 1 月 1 日から適切に捨てないと、
    35 ユーロの罰金が課せられる。

これらはすべてフェイクです。



パリでは、2024 年 1 月1日までに、約
500 個の新しいバイオゴミ箱を、街路に
設置すると言っていました。

これらのゴミ箱は「すべてのパリジャン」 の
家から徒歩で「 3 分以内」のところに
設置されます。

そして回収は、リサイクル会社によって
「48 時間以内」に行われるそうです。

バイオゴミ箱の中の物は、ビニール袋に
入っていないので、箱の蓋を開ければすぐ
臭います。
今年の夏のような暑さだと、箱が閉まって
いてもすぐ臭うでしょう。


2024 年 1 月 1 日の時点で、バイオゴミ箱が
設置される市町村は、わずか 40% と
言われています。

ですからそれまでは、今までどおり、他の
ゴミと一緒に出してもいいわけです。
もちろん罰金もありません。

でも、1 月 1 日から 3 週間以内には、
すべての市町村に設置されるバイオゴミ箱。


パリはゴミ箱まで “3 分以内” と決めたよう
ですが、我が家のあるコミューンはどうなるでしょう。

3 分って、けっこう距離がありますよね。
もしそれ以上離れていたら、夏など
持っていくだけで臭いそう。



堆肥として家庭菜園に




我が家からどのくらいの距離に設置されるのか?
遠いと持って行くのが大変ですし、近いと
それなりに臭うでしょうし・・・。

専用のゴミ箱を買っても、1週間も
溜めていたら臭いますし、持って
行くのも量がかさんで大変。

といって、毎日生ゴミを捨てにいくのも・・・。


庭に穴を掘って、堆肥として使う方が
いいかもしれませんね。

家庭菜園の野菜も、完全にオーガニック
のものができますし。





いつも、ブログにお越しいただき、どうも
ありがとうございます。


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来年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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