モロッコ・まったく違う世界を放浪してきました!⑦

夜中のバーベキュー

寝入ってしまったようですが、バスの
止まった気配で目が覚めました。

すると、バスの前は真っ白、何も見えません。
一瞬、なにが起こったのかわかりませんでした。


でも・・・、
そのとき、プ~ンといい匂いがして
きたのです。
そう、バーベキューの匂いです。

炭火で肉を焼いている煙が、
バスの前に流れてきていたのです。




夜中ですが、大勢の人が食事をしていました。


車で来ている人もいますし、バスも何台か
止まっています。
ここは休憩所でした。

わたしもバスを降りましたが、
ミントティーだけ飲んで、またバスに
戻りました。

30 分ほど経った頃、運転手が戻ってきて
クラクションを何回か鳴らしました。

これが “出発の合図” です。
クラクションを聞いて、乗客が戻ってきました。

運転手は一応、バスの中を見て周りますが、
人数は確認しません。
そのままバスは出発しました。

もし乗り遅れたとしたら、それは自分の
責任ということになります。



目の前は砂漠


段々とあたりが明るくなってきました。
バスの窓が汚れていたので、見にくいかと
思いますが、日の出です。

バスから周りを見渡すと、砂地ばかり。


ときどき集落がありましたが、どの建物も
壁は茶色でした。



しばらくしてバスが止まり、そこで男性が
ひとり降りました。
ここではバス停でなくても、運転手に
言えば、降ろしてくれるようです。
たぶん、この人の家がこの近くなのでしょう。


わたしは “village Hassilabiad” で、
バスを降りなければなりません。
ここは、終点のひとつ手前。

そこで運転手に、そこで降ろしてくれる
よう、伝えておきました。

しばらくするとバスが止まり、降りる
ように言われました。
時間は朝の 6 時 15 分。

そこには、バス停もなにもありません。
降りたのは、わたしの他に若い女性がふたり。
彼女達も、ひとり旅をしているようです。

バスはすぐに、走り去りました。
辺りを見まわすと、何軒かの家らしき
ものはありますが、他にはな~んにもありません。


ひとりの女性が、「なんにもない」
と言っていましたが、調べたときにその
ようなことが書いてあったので、前もって
わかってはいましたが、ほんとに何もありません。

少しして、ジュラバを来た若い男性がひとり
やってきました。
わたしを迎えに来た人でした。

もうひとりの女性も迎えが来るはずだった
ようですが、誰も来ません。
そこで、わたしを迎えに来た男性が、彼女の
宿泊先に電話をして、彼女が着いたことを
知らせました。

ただ、それでも迎えはこないようで、彼女は
GPSを頼りに歩いて行くことに決めたようです。
宿泊先と彼女との間で、行き違いがあった
のでしょう。

もうひとりの女性は、迎えはもともと
なかったようですが、わたしの泊まる
宿の近くということで、彼が「途中まで
乗せていってあげる」と言っていました。



そこから彼の運転するジープに乗り、
5 分ほどで、宿泊先に到着。

中庭にプールがあり、とても素敵です。


レストランの奥の部屋に案内され、
「砂漠へ出発する夕方 6 時まで、ここで
休んで」と言われました。
プールも使用OKとのこと。

荷物も置けますし、横になることも
できました。

朝食を食べるか聞かれたので、
お願いすると、8 時からのようです。

ですから、それまで横になることに
しました。
やはりバスの中は、あまり寝れません。


朝食の時間になったので、テラスに出ます。
他に朝食を取っている人はいなく、わたし
ひとりでした。

6 月はシーズンオフに入るので、お客は
少ないようです。
モロッコ人は、「6 月から 9 月は太陽が
変わる」と言います。
暑さが尋常ではないからです。
ですから、この期間は、ふつうは避けるの
でしょうね。

朝食は、ボリュームがありました。
「オムレツ」と呼ばれる卵焼きつき。

コーヒーとミルク。
ミルクは、カフェオーレ用です。
ミントティーもついてきました。


朝食の後、しばらく散歩をすることに
しました。

イタリアのコロッセオみたい。
工事中でしたが・・・。


宿を出ると・・・。
目の前には、広大なサハラ砂漠が広がって
います。
砂漠って平らなところが多いと思っていた
のですが、このように山が多かったです。

砂漠の入り口には、たくさんのラクダが
つながれていました。



時間は、朝の 9 時過ぎ。
誰もいません。

まず、この集落を見て周ることにしました。
こちらは、メイン通りです。



レストラン(と呼べるかどうかわかり
ませんが・・・)がひとつ。
そして、他にはスーパーと書かれた小さな店がひとつだけ。


そうそう、もう 1 件、飲み物を売って
いる店がありました。

ちょっと裏に行くと、このような感じです。



そろそろ暑くなってきたので、宿に戻る
ことにしました。
砂漠も行くつもりでしたが、この暑さ。
砂漠は、今夜行くのでやめました。

部屋に行き、そこで一休み。
クーラーが入っていて、涼しいです。

わたしを迎えに来た若い男性は、仕事が
ないときは、ジュラバを脱いでいました。
仕事になると着るようで、いわば制服の
ようなものでしょう。


静かな雰囲気から一変


さきほど歩いてきた集落の様子から、
食事はここで取るしかなさそうです。

お客があまりいないので、レストランが
営業しているかどうか聞いてみました。

すると、メニューは 1 種類のようですが、
食事は可能とのこと。
それなら安心です。


それから昼食の時間まで、部屋で休んで
いました。


他の町から砂漠ツアーに申し込むと、
たいてい、このように休む場所を提供して
くれるようです。

ここに来る長距離バスは、たいてい早朝
到着。
砂漠ツアーは夕方出発なので、それまで
バスで着いたお客用に場所を提供して、
休んでもらうのです。

わたしは砂漠ツアー出発前に休むところと、
その後の宿が同じほうが便利だと思い、
ここを選んでいました。


12 時をまわったので、テラスに出て
昼食を取ることにしました。

テーブルに座って待っていると、
他の宿に泊まっていたらしき人達が
やってきました。

カップルが 2 組と女性 3人。
昼食を食べにきたようです。
さっき見た通り、この集落にはあまり
食べるところがありません。
観光客は、このレストランに来るのでしょう。

メニューは、ブロシェット。
串焼き肉です。
それにモロッコサラダとデザートとして
メロンがついてきました。
メロンは、とても甘くて美味しかったです。


食事をしてゆっくりしていると、
6 人のグループがやってきました。

若くはないのですが、この人達、とても
うるさいのです。
プールに入りに来たようですが、大きな
声で話すし、ときどき男性がプールに
飛び込みます。
とうぜん、水しぶきが・・・。


いい加減、うんざりしたので、部屋に
戻ることにしました。

そこで今夜に備えての準備。
まず、スマホの充電。
モバイルバッテリーは、時間がかかるので、
ここに到着したときから、充電していました。

また夏でも砂漠は夜になると冷えると
いうので、持ってきたパーカーと薄手の
セーターをリュックに入れます。

もちろん、トイレットペーパーと
懐中電灯も。
この懐中電灯は、ソーラー懐中電灯。
リュックにぶら下げておけば、充電できます。


そして、充電が完了したスマホを
ビニールの袋に。

サハラ砂漠の砂はとても細かいので、
砂がスマホに入ると、故障の原因になると
書いてあったからです。

ですからこのビニール袋も、この砂漠用に
買った物。
厚めのビニール袋で、開口部はダブルジッパー。
防水防塵に優れていると書かれていました。

首からかけることができるので、写真を
撮るときも便利です。


フェズで購入したスカーフも、忘れないよう
リュックの傍に用意しておきました。
これは出発前に巻いてもらいます。


こうしているうちに、砂漠に出発する
時間が近づいてきました。

じつは、ここに着いてから知ったのですが、
今回はわたしひとりでした。
他の人達と一緒に、何頭かのラクダに
乗って連なって行くのかと思っていましたが、
他に行く人がいなかったようです。

ここで一緒にバスを降りた若い女性と、
もしかしたら一緒になるかと思っていたのですが・・・。


でも、”他に行く人がいなかった”。
これはほんとうだったかどうか・・・?
じつは、テントで一緒になった女性の話を
聞いて、あることがわかったのです。


この続きは、次回に・・・。
ラクダに乗って砂漠に向かって出発、
そしてテントで 1 泊。

砂漠でのサンセットとサンライズ、
また、砂漠で見た満天の星空。
ラクダ引きの男性とのやりとりなど、
次回のブログでご紹介したいと思います。



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