どうにかならない?フランスの医師不足

予約が取れるのは 6 ヶ月後


最近、歯が痛いのです。
でも現在、フランスで歯医者に予約を入れると
早くて 1 ヶ月後。
それも顧客になっている場合です。

新規だと数ヶ月後。
また数ヶ月後でも、予約を入れてくれれば
いいですが、新規の患者は取らないところが多い。

今日は、そんなフランスの状況についての
ブログです。


2 年前、生まれて初めて “歯痛” というものを
経験してから、歯磨きだけはしっかり
おこなってきたつもりなのですが、
また歯が痛くなってきました。

日本の歯医者に行ったときに、「軽い歯周
病になっているが、しっかり歯磨きをすれば
それほど進行しない」と言われたからです。

日本に行ったときだったので、治療に通うのは
不可能でした。

でも・・・
最近 食べるときに痛みを感じ、うまく
噛めなくなってきたのです。

そこで、2 年前のあの飛び上がるような痛みを
思い出しました。

すぐに歯医者を探しましたが、
フランスでは、歯医者の予約はすぐに
とれません。

私がたまに行っていた歯医者は、近所でも
評判のやぶ医者ですが、それでも 1 ヶ月近く待ちます。

この医者にはいい想い出がないので、
なるべくなら行きたくない。

でも歯の痛みは増すばかり。
歯痛に耐えきれず、口コミを見て電話をしました。

そのとき取れた予約は、6 ヶ月後。
そこは『緊急対応可』と書いてあったのですが・・・。

フランスは医者が不足しているので、新規の
患者を受け付けてくれるところが少ないのです。



素晴らしいグリーンクレイの効能




仕方なくやぶ医者のところに無理に入れて
もらい行ったのですが、その翌週に
抜歯になりました。

その間も痛みが激しく、それを友人に話したら、
ご主人が『クレイを使った治療法』を教えてくれたのです。
親知らずが痛く、やはり医者の予約がとれないとき
この方法で痛みがなくなったとのこと。

さっそく試してみたら、5 日ほどであの強烈な
痛みがひいた
のです。

運よく予約日の前日に、歯医者から予約
キャンセルの電話がかかってきたので、
それからは行っていません。

この話はこちらのブログに書いています。
【タイトル】 危ないところだった


ですから今、またその治療法をおこなっています。
それは、“グリーンクレイ” を使います。

使用するクレイは、内服OKのオーガニッククレイです。

グリーンクレイの粉末を水で溶き、ガーゼに
乗せて、痛みのある歯にあてる
のです。
あのときと同じなら、3 日ほどで痛みは
収まるはず。

でもふと、気が付きました。
今痛い歯は、2 年前に痛くなった歯ではない。

また日本の歯医者で、歯周病と言われた歯は
反対側の右の歯。

でも今じっさいに痛みがあるのは、左側の
歯なのです。



なら、痛みの原因は?
2 年前に急に強烈に痛み出した歯も
歯周病ではなかったし、虫歯でもありませんでした。

私は今まで虫歯になったことはなく、
今でも虫歯はないと言われます。
ならどうして痛いの?

これは、歯周ポケットによるもの?
私は今迄、歯科医に行くのは歯石取りに
行くだけだったので、歯のことに関しては
あまり知りません。

歯の痛みなど生まれてこの方、まったく
知りませんでした。

でも「歯が痛いのは最悪」だと、この歳に
なって痛感。

ちゃんと噛めないと、飲み込んでしまうので、
これを続けたら、胃も悪くなること間違いなし。

体が痛いのも嫌ですが、歯の痛みは慣れて
いないだけにとてもつらい。


このグリーンクレイの治療法、
今回もしっかり効きますように!


今後この歯の痛みが無くならなければ、
歯科医に行かなければなりません。
それに痛みが消えたとしても、またいつ
痛くなるか、わかりません。

2 回続けて歯の痛みに襲われたので、
フランスで新たな歯医者を探すことにします。



フランスの医者不足、原因は?


でも難しいんですよね~。
日本なら簡単に歯医者に行かれるのに、
フランスは、なんでこんなに医者不足なのか。

その理由『ヌメルス・クラウズス』

『ヌメルス・クラウズス』(Numerus Clausus)

1972 年に実施された政策。
医学部 1 年目から 2 年目の進級前に選抜
試験が行われ、人数を大幅に抑える措置。
受験は 2 度までしか認められておらず、この
試験で少数精鋭に絞られます。


その結果フランスでは、医師不足が続き、
現在は定年になる医師が多いので、より
深刻な医師不足となるわけです。

専門医となると、予約は数ヶ月後はざら。
私は明日、橋本病の検査で医者に行きますが、
もし何かしらの事情で行かれなくなったら、
次の予約は 1 年後です。

2 年前に日本に行ったとき、コロナで
飛行機がキャンセルになり、予約の
日に行かれなくなりました。

「事情が事情だけに、1 ヶ月後ぐらいに
予約を入れてくれるかな?」なんて
思って連絡したのですが、なんと・・・
次の予約は、1 年後でした。


ですから嵐が来ても、どのようなことが
あっても、明日は行かなければなりません。

運よく嵐 “ドミンゴス” も、明日は収まる
ようなので、時間に遅れないように
早目に家を出るつもりです。

時間に遅れると、自動的にキャンセルと
なるので、やはり次回の予約は 1 年後に
なってしまいます。


フランスは2020年に、ヌメルス・クラウズス
を廃止しました。
ですから現在は医学生は増えていますが、
医師になるには、何年もかかります。

ですから当分、この医師不足は続くでしょう。




昔の医者はよかったな~

最近の医師は、質が落ちています。
もちろん、今でも勉強熱心な医者はいると
思います。
でも今の私の主治医を見ると・・・。

知り合いの看護婦も言っていましたが、
やはり研究熱心な医師は減っている
とのことでした。

知らないことは、専門医を紹介するだけ。
今迄に2回、専門医に送られましたが、
どちらも見立て違いでした。

たとえば内科に行くべきところ、外科を
紹介されるようなものです。


昔かかっていた主治医は、診察室にぶ厚い
本がズラッと並んでいましたが、今は
そのような光景は見られません。

もう 20 年以上も前ですが、背中にできものが
たくさんできて、医者に行きました。
運悪く主治医は休みで、代理の若い医師
(インターンだったのかもしれません)が
診てくれたのですが、原因不明。
薬を出してくれましたが、いっこうに治りません。

そこで主治医のいる日に、あらためて
クリニックに行ってみました。
私の背中を見ると即刻 書棚に行き、
1 冊のぶ厚い本を取り出したのです。

その本をパラパラとめくり、開けた
ページには、私の背中と同じ症状の
写真が載っていました。

一種のカビでした。
その本を私に見せながら、そのカビについて
説明してくれたのです。

名前は忘れてしまいましたが、薬を出して
くれ、おかげで 1 週間ほどできれいに治ったのです。

とても珍しい病気だったようですが、
「あの何十冊と並んでいる書棚から
1 冊を取り出し、そのぶ厚い本の中から
該当するページを開けるなんて、
なんて勉強熱心な人なんだろう」と
感心したのを覚えています。

残念ながら、今はこのような医師はあまりいません。
このようなりっぱな医師は、ほとんど定年で
辞めています。

歯科医も同様です。
昔、歯石取りに行っていた歯科医は、
とても丁寧にやってくれましたが、今の
主治医(やぶと評判の歯科医)は
「エッ、もう終わったの?」と
毎回思うほど。

それにしても、この歯。
しっかりした歯医者が見つかるまで、
これ以上、痛くなりませんように・・・(祈)

このように思いながら、グリーンクレイを
歯にあてています。






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