これらを食べ続けると失明の可能性も
とんかつ、唐揚げ、天ぷら。
ほとんどの人が好物のひとつとして
あげるのではないでしょうか。
家族全員が喜ぶお総菜で、おかずにも
おつまみにもなりますしね。
これらは、外国人にもとても人気があります。
「日本に行ったら、とんかつを食べたい」と
いう人も多いです。
でも・・・
これらを頻繁に食べていると、目の老化を
促進させ、失明の可能性もあるということは
ご存じでしたか？
目と食事ってあまり関係ないように思われる
かもしれませんが、普段何気なく食べている
ものが、じつは目にとって悪影響を及ぼすことがあるんです。
目に悪影響を及ぼす食べ物はいろいろありま
すが、中でも一番悪影響がある食べものが
とんかつや唐揚げなどの揚げ物です。
これらは、
- 血液がドロドロになって、目の毛細血管
が詰まる - AGEsによって、目の組織が破壊される
- 糖尿病によって、網膜症のリスクが高まる
この他にもリスクはありますが、血液がドロ
ドロになってしまうのは、目にとっては致命的です。
目も血液によって、栄養が運ばれています。
ただ目の血管はひじょうに細いのです。
たとえば、充血したときに目を見ると
白目の部分に細かい毛細血管が見えますね。
この血管の血液が詰まってしまうと、栄養が
届かなく、疲労物質が蓄積します。
その結果、眼精疲労が深刻化してしまいます。
目の血管は全ての臓器の中で最も細いので、
血液の循環障害を受けやすいのです。
それだけでなく、これらを頻繁に食べて
いると、AGEsが大量に目の細胞に蓄積され
てしまいます。
AGEs とは、タンパク質と糖が合体して、
熱を受けて変性してできたものです。
そしてAGEsは老化物質であり、強い毒性を
もった悪玉物質の一種です。
たとえば、パンケーキ。
糖質である小麦粉を練って、牛乳や卵の
タンパク質を加えて焼きます。
その加熱した際に出来る『焦げ目の部分』です。
ですから唐揚げやとんかつなど、揚げ物は
高熱で調理されますので、まさにAGEsが
大量に発生することになるのです。
特にチェーン店やジャンクフードの油、
使いまわしが多く、油が黒いことも・・・。
カリっと焼いたベーコンや、ステーキ、
ハンバーグの焦げ目の部分にも、大量にAGEsが
含まれています。
AGEs が目に蓄積すると
目の糖化反応で代表的なものは、『白内障』
です。
白内障は、水晶体が濁ることが主な原因です。
白内障の主な原因は「酸化ストレス」と、
今回の「糖化ストレス」によるものです。
「糖化ストレス」は体内に吸収された、過剰
な糖分によって引き起こされる反応です。
過度の糖化によって発症する代表的な病気
が、『糖尿病』です。
そして糖尿病の方は、正常の方より５倍早く
白内障になると言われています。
糖尿病網膜症が合併するリスクもあります。
AGEsが特に溜まりやすいのが、水晶体です。
水晶体のタンパク質が糖化されて、AGEsと
いう劣化した物質になって蓄積していくと、
水晶体が混濁していきます。
水晶体は、目のレンズの役割をしているところです。
カメラはレンズが汚れていると、きれいな
写真が撮れません。
また、スマホの画面が汚れていると、見づらいですよね。
よって前方が見にくく、つまづくなど転倒の
可能性もあります。
また、AGEsは水晶体の弾力性を失わせます。
水晶体の厚さを調節できないと、ピント調節
がうまくできなくなり、近い物が見づらくなります。
これが “老眼の始まり” です。
水晶体は粘膜と違ってターンオーバーできない
ので、一度変性してしまうと、悪くなることは
あっても元に戻る事はありません。
またAGEsは、『加齢黄斑変性症』や
『緑内障』を悪くする要因になります。
加齢黄斑変性症は、日本人の中途失明原因の
４位となっています。
【中途失明】
生まれつきではなく、人生の途中で病気や
事故などの原因により視機能が著しく低下
し、日常生活に支障をきたすこと。
加齢黄斑変性症は、黄斑部という視機能に
大切な部位に障害が起きます。
その結果、単に視力が低下するだけでなく、
物が歪んでみえる変視症、見たい中心部分が
霞んで見える中心暗点といった症状を引き起こします。
この病気の初期には、”ドルーゼン” という
沈着物が網膜にできます。
“ドルーゼン” は、AGEs化されたタンパク質
が凝集されたものと考えられており、これが
網膜に炎症を起こして、加齢黄斑変性症の引
き金になっているということが、最近の研究
で指摘されています。
そして、『緑内障』。
国内では、中途失明１位の眼疾患です。
眼圧があがって、目の神経が押しつぶされて
しまうのです。
皮膚のAGEsは簡単に測定できますが、
測定して値が高い人ほど、緑内障になっている
人が多いということもわかっています。
また、緑内障の中でも進行スピードが早い、
落屑緑内障（らくせつりょくないしょう）。
これも、「皮膚のAGEsの値が高い人ほど
多い」という報告もあります。
緑内障は点眼治療による薬物治療が最優先
されるのですが、充分に眼圧が下降している
にも関わらず、緑内障が進行している場合、
日々の食生活に原因があるかもしれないと
いわれています。
他にもある、なるべく減らしたいものとは？
ほとんどの方は、とんかつや揚げ物を
食べる際、ソースやケチャップを
かけているのではないでしょうか。
これは、目にとって危険な食べ方なんです。
とんかつには、とんかつソース。
フライドポテトには、ケチャップ。
当たり前にかけている方も多いでしょう。
これらはどちらも、塩分と糖分がけっこうな
割合で入っています。
塩分と糖分は、目の眼圧を高めてしまう
可能性があります。
塩分の取りすぎで高血圧になれば、
目の眼圧も上昇します。
でも塩分以上に怖いのが、糖分です。
血糖値が高い人は、糖尿病でなくても
緑内障になるリスクが高いことが知られています。
とんかつなど、ただでさえAGEsが多い揚げ
物に、さらにソースをたくさんかけるという
ことは、緑内障のリスクがそれだけ増えると
いうことになるのです。
糖分や塩分がたくさん含まれている調味料は、
なるべく少なくしたほうがいいですね。
それにこれらには、合成添加物もたっぷり
含まれています。
これらの調味料、じつは習慣で無意識にかけ
ている人も多いと思います。
これらの調味料を使わないと、最初は物足り
なく感じるかもしれませんが、そのうち慣れますよ。
目の老化を遅らせるには
AGEsは、身体のあらゆるタンパク質に反応します。
- 皮膚のコラーゲン線維を変化させてしわ、
たるみの原因になる。 - 血管のコラーゲン線維を変化させて、
心筋梗塞のリスクを高める。 - 脳にあるタンパク質、βアミロイドを
変性させてアルツハイマー認知症の
可能性を高める。 - 骨のコラーゲン線維に影響して、
骨粗鬆症のリスクになる。
そのため、AGEs を出来るだけ体内に蓄積
させない必要があるのです。
【その方法は 2 つ】
1. 過剰な糖分をとらない
過剰な糖分を一気に摂ると、体内で代謝されず
に余った糖がタンパク質と結びつき、AGEsが
できます。
2. AGEs値が高い食品をそもそも摂らない
炭酸飲料、揚げ物、スナック、インスタント食品。
これらは、AGEs値が非常に高いです。
また、AGEsは加熱する温度が高いほど、より
多く発生します。
茹でる、蒸す、煮るといった調理方法なら、
加熱温度が低めなのでAGEs値も低いです。
AGEsを体内に蓄積させない。
これはとてもたいせつですが、目の老化を
遅らせる食品を摂ることもたいせつです。
ビタミンC、ビタミンE、ルテインなど、
これらの栄養素を含む抗酸化物質が豊富に
含まれている食品は、目を損傷から守る
役割を担い、白内障の進行を遅らせます。
『ビタミンC』
柑橘類、イチゴ、パプリカ、ブロッコリーなど
『ビタミンE」
アーモンド、ひまわりの種、ほうれん草など
『ルテインとゼアキサンチン』
ケール、ほうれん草、玉ねぎ、グリーンピースなど
『オメガ 3 脂肪酸』も必要です。
目の健康維持に不可欠な脂肪酸であり、特に
“DHA” と “EPA” の形で摂取することが
推奨されています。
DHAは網膜細胞のリン脂質という、細胞膜の
重要な構成成分です。
そしてEPAは、悪玉コレステロールを減らし
て、血液の循環を改善させる作用があります。
これらは、魚介類、特に脂の多い魚
（サーモン、マグロ、サバなど）に多く含ま
れています。
目の老化を遅らせるには、バランスの取れた
食生活が重要です。
ハンバーガー、フライドポテト、甘い
ジュースといった、いわゆるファーストフード
で摂る組み合わせは最悪の組み合わせといえます。
おススメは、地中海式の食事です。
地中海式の食事とは、蒸したり茹でた鶏肉、
魚、野菜、果物、豆類、穀物、ナッツなどの
摂取量が多い食事です。
バターの代わりにオリーブオイル。
牛肉や豚肉の代わりに鶏肉や魚。
この地中海式の食事を意識して摂ることで、
黄斑変性症のリスクが低下したと、いくつか
の論文で報告されています。
抗酸化物質、オメガ 3 脂肪酸を豊富に含む
食品の摂取を心がけ、糖分過剰摂取を避ける
ことで、目の老化を遅らせることが可能になります。
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