急に老け顔になった隣の奥さん
ストレスには ”2種類ある” ことはご存じでしたか。
「老けるストレス」と「若返るストレス」です。
じつは今朝ある夫婦に会って、それを実感しました。
「最近老け顔になったかな?」と感じた方。
今日は、その原因と改善方法です。
今朝会った夫婦。
会ったのは6ヶ月ぶりです。
妻である彼女は「この人老けたな~」と
感じたほど、老け顔になっていました。
でもご主人は、イキイキとした顔。
この夫婦、仲はとてもいいです。
「それならなぜ?」
こう思うでしょ?
その原因は、ふたりのストレスの違いです。
この夫婦は私が引っ越してきたときから
知っていますので、もう何十年のつきあい。
当時、彼女は働いていなかったのですが、
家のローンもあり、働くことにしたようです。
でも彼女はとにかく、働くのが嫌い。
今 彼女は小学校の食堂で働いています。
休暇が終わると同時に、次の休みまでの
日数を数えるんです。
今朝も、「次の休暇まで、あと 48 日」
と言っていました。
フランスの学校は、昨日 9 月 4 日から始まり
ました。
次の休暇は万聖節休暇(TOUSSAINT)で、
10 月 21 日から 11 月 6 日まで。
この間にハロウィンがあります。
彼女、48 日間、毎日数えるんですよ。
かえって数えない方がストレスに
ならないと思うのですが・・・。
その反対にご主人は、イキイキとして
いる。
「その理由は?」
彼は仕事が大好きです。
以前勤めていた工場が閉鎖され、失業して
いたときは、ほんとうに覇気がなく
笑っても作り笑いでした。
今 彼は定年後も仕事を見つけ、毎日楽しそうです。
去年から会っていなかったので、
「しばらく会わなかったけど、元気だった」
と挨拶したら、
彼女は「仕事だよ」とぶっきらぼうな返事。
ご主人は、笑顔で挨拶を返してくれました。
彼女が老け顔になったのは、
「老けるストレス」を抱えているからでしょう。
「老けるストレス」とは、
・ 不満
・ 将来の不安
・ 金銭的なもの
これらがあげられます。
つねにあなたの心につきまとう不安や怒り。
しつこく心をさいなんでくるタイプの
精神的な苦痛です。
このストレスは、あなたの若さを少しずつ
削っていきます。
「ストレスがあればそうなる。ストレスは
ないにこしたことはない」
そう思われた方もいらっしゃると思います。
でもストレスには、「若返りのストレス」も
あるのです。
このご主人が持っているのは、「若返りのストレス」。
「若返りのストレス」とは、
目標に向かってエネルギーを注いでいる
ときに味わうストレスです。
このストレスは、脳にほどよい刺激を与える
ことがわかっています。
彼はいつも仕事がうまくいくように
考えているようで、これが彼の楽しみに
なってもいます。
その結果、同じ生活をしていても、
このように顔が違ってしまうのですね。
お金の心配で見た目が老ける?
「老けるストレス」の中で、一番影響が大きいのが
『金銭的なストレス』
ルーヴァン・カトリック大学などが、
10 年かけて 200 人の男女を調べた結果、
・ 日常的なストレスのレベルが高い人は、
見た目も老けている傾向がある。
・ なかでも悪影響が大きかったのは
「金銭的なストレス」
このようなことが判明しました。
ローンの支払いや安月給に悩む人ほど、
実年齢よりも老けた印象を与えやすかったのです。
彼女はいつもお金のことを言っています。
といっても、お金がないわけではないと思う
のですが・・・。
「まだローンが残っている」
「また物価があがった」
話をしていると、このようなことをよくこぼします。
物価高は誰にでも影響します。
確かに不満の原因になりますが、それを
毎日 愚痴っても仕方がないことです。
物価高に対する節約法ならいいのですが・・・。
同じ生活をしていても、「持っている
ストレスが違うと、こうも顔が変わって
しまうのか?」とちょっとびっくりしました。
「若返りのストレス」とは?
「ストレスはないほうがいい。」
「毎日楽しいことばかりではダメなの?」
このように思われるかたもいらっしゃるでしょう。
「今のままでいい」と思われるなら、それで
いいかもしれません。
でも若返りを期待するなら、それではダメなのです。
たとえば、スポーツを例にあげてみると。
体に負荷をかけますよね。
これは一種のストレスです。
トレーニングを行うときは、ある一定以上の
負荷をかけないと身体は強くなりません。
メンタルも同じで、「負荷」が必要です。
ただメンタルの場合、スポーツで言う
「負荷」は、『若返りのストレス』に当たります。
ノースイースタン大学で、
スーパーエイジャーの脳を調べました。
【スーパーエイジャー】
若い人と同じレベルの脳と、肉体を持ち
続ける高齢者のこと。
・ 80 代にもかかわらず、中高年よりも脳が大きい
・90 代になっても、見た目が実年齢より 20 歳は若い
彼らの脳は大脳皮質だけでなく、
前帯状皮質や島皮質も発達していました。
私達の脳は活動量が増すごとに
・ 疲労
・ 挫折感
・ イライラ
といったネガティブな気分を発生させます。
この研究の結果、多くのスーパー
エイジャーは、日常的になんらかの難しい
活動に打ち込み、不愉快さ(ストレス)を
味わっていました。
その結果、そのストレスが脳を成長させて
いたことがわかったのです。
このストレスは、新たな目標に向かう際に
発生する不快さ、または苦痛ですが、
これが負荷で、「若返りのストレス」なのです。
ただ慢性的なイライラは、「若返りのストレス」
ではありません。
イライラは毛細血管を傷つけます。
毛細血管が傷つけば、
- 酸素や栄養素が血管外に漏れ出す
- その結果、それらが細胞まで届かなくなる
- そして細胞が老化する
老化した細胞は生活習慣病や、癌など
様々な病気の原因となるということが
分かっています。
慢性的なイライラは、血液をドロドロに
する作用もあるのです。
細くなった血管にドロドロの血液が流れると、
血管が詰まってしまいます。
最悪の場合には ”血栓” という血液の塊を
形成し、これが脳梗塞、心筋梗塞の原因と
なることもあります。
あなたのストレス解消法、間違っていませんか?
ストレスを感じたら、回復が必要です。
それも『正しいストレス解消法』で・・・。
「では、間違ったストレス解消法って?」
- ソファでゴロゴロする
- たばこを吸う
- お菓子を食べる
- 買い物をする
そのときは楽しかったはずなのに、あとで
虚しさに襲われた。
好きな商品を購入して気分が上がったが、
すぐ元に戻ってしまった。
こんなことはありませんでしたか?
これは受け身のストレス解消法だからです。
正しいストレス解消法とは、攻め。
前向きな気持、ポジティブな気持に
なること。
- 今度はこれを試してみよう
- 明日は昼から練習しよう
- 友人に相談してみよう
このような攻めの姿勢、前向きな姿勢が、
あなたの脳にポジティブな刺激を与えるのです。
健康と若返りには、「苦痛(ストレス)」
と「回復」のサイクルが必須です。
うまくコントロールして、若返りましょう。
老け顔にはならないようにしましょうね。
【参照】
toyokeizai.net harriny.jp
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