1時間の間に予約変更3回
誕生日のため、予約を入れていたレストラン。
1 時間の間に、なんと 3 回も予約変更。
レストランでの食事は最高だったが、
支払いの際にまたしてもハプニングが・・・。
昨日は娘の誕生日でした。
レストランは娘が探しました。
午後 6 時過ぎ、娘からSMSで連絡があり、
レストランで落ち合うことになりました。
レストランの名前を見ると、以前に
行ったことがあるレストラン。
ただそのレストラン。
以前はよかったのですが、オーナーが
変わってからは、ちょっと評判が落ちて
いました。
じっさい、オーナーが変わった後に
一度行ったのですが、「ちょっとね~」
と思ったことがあったのです。
料理自体は美味しかったのですが・・・。
5 人で行ったのですが、料理が一緒に
出てこず、最初の人が食べ終わる頃に
最後の人の料理が出てきたのです。
多少のずれは仕方ないとしても、
これはちょっといただけません。
夫が娘にそれを伝えたところ、その後
口コミを読んだらしく、「悪い口コミも
あったから、予約を取り消した。」
と連絡がありました。
しばらくして、あらたなレストランの
名前が送られてきました。
そこは我が家の近く。
私が知る限りでは、誕生日を祝うような
レストランではありません。
娘から「ここはどう?」と聞かれたので
そのまま伝えました。
その後、またあらたなレストランの名前が
送られてきました。
そこはちょっと高級なレストラン。
以前行きましたが、料理は見た目もよく
美味しかったです。
値段もリーズナブルで、誕生日を祝うには、
最適なレストラン。
「ここならいいんじゃない?」
と返事をしました。
そうしたら今度は、
「パパが他のレストランがいいって」
との返事が・・・。
夫がそのように言う理由は大体想像が
ついたので、「自分の誕生日なんだから
自分でいいと思ったら、そこに決めたら?」
と返事をしました。
すると娘から「わかった。ここに決める」
と返事が来て、時間も書かれていました。
やっと決まったようです。
誕生日の当日、1時間の間に予約を 3 回も変更。
そしてレストランが決まったら、もう出かける時間。
なんとせわしないこと。
ヌーベルキュイジーヌ
家を出る際、夫になぜ今行く
レストランに反対したのか聞きました。
返事は私の想像どおりでした!
「パンをいっぱい食べなくてはならない」
「?」と思いましたが、すぐに
「ア~、そうか~」と納得。
このレストランは、ヌーベルキュイジーヌ
です。
夫はヌーベルキュイジーヌのレストランは
好みません。
なぜか?
それは高いわりに、お腹が膨らまないから。
だからパンをいっぱい食べなけばと言う
発想になるのです。
でもそれはメニューによりけり。
メニューによっては、5 種類ぐらい
出てきます。
【メニューとは】
フランスでコース料理のこと
もちろんその分高くなりますが、
それだけ食べると普通は、お腹
いっぱいになります。
けっこう食べる私でもそうですから、
夫の胃袋には充分なはず。
食べるときは私のほうが夫より
食べるので・・・。
そこで夫には
「今日は娘の誕生日なんだから」
と、一言 言っておきました。
レストランに着くと、娘と彼はすでに
来ていました。
まずは、食前酒。
私と夫は食前酒にキールを注文。
娘たちはジュース。
このふたりは、アルコールは飲みません。
ほんとに私の娘かいな?と思うぐらい
娘はアルコールは口にしません。
料理は、全員メニューにしました。
最初に『アミューズブーシュ』として、
出てきたのが、コレ。
フォワグラが入っています。
『アミューズブーシュ』は、
「口を楽しませる」と言う意味です。
日本で言うと、『突き出し』の感覚
でしょう。
そして私が選んだ料理は、
前菜にホタテのカルパッチョ。
メインはクネル。
このレストランは、NANTUA(ナンツア)
と言うところにあります。
NANTUAのスペシャリティは、
『sauce nantua quenelle de brochet』
クネルのナンツアソースがけ。
【quenelle de brochet】
このクネルは、ノーザンパイク
(カマスの一種)と呼ばれる魚を
すりつぶし、円筒形に形づくった物。
日本で言うと、はんぺんか蒲鉾?
クネルはリヨンが有名です。
それにナンツアソースをかけて食べます。
デザートはクランブルとアイスクリーム。
誕生日と伝えてあったので、娘の
デザートには、ろうそくが乗って
いました。
通常は二日前に予約をして、その際に
誕生日と伝えれば、特別にケーキを
作ってくれるのですが、今回は何しろ、
予約を入れたのが 30 分前。
ろうそくだけになっても、仕方ありません。
でも美味しい料理を堪能して、楽しく誕生日の
お祝いは終了しました。
会計時、お金がない!
では帰ろう・・・ということになり、
会計をするためにみんなで移動しました。
このレストラン、会計は出入り口の
ところにあります。
そこで夫がカードを出すと、クレカは
受け付けられないとのこと。
インターネットが通じず、カード決済が
できないようです。
フランスには小切手という決済方法が
ありますが、最近は使用する人も
少なくなっています。
私もカード決済ばかりだったので、
小切手はそのとき持っていませんでした。
そこで私がサイフから現金を出したのですが、
現金などほとんど使わないので、じゅうぶんな
持ち合わせがなく足りない。
「カードが使えないことは、ドアの前に
書いてあります」
と言われましたが、私達が入ったとき、
ドアは開いていました。
だからドアに貼ってある張り紙は
見ていなかったのです。
そこは小さな村。
レストランのそばにATMなど、
ありません。
みんなでカバンの中を覗き込みながら
自分の財布から、現金を出し合う。
ちょっとした見物でした。
娘と彼からも借りて、やっと支払い完了。
なんとも情けない誕生日となって
しまいました。
もちろん家に帰ってすぐに、娘と彼には
お金は返しましたよ。
それにしても、レストランに行って、
カードが使えないと急に言われたら
困る人も多いと思います。
運よく現金か小切手を持っていれば
いいですが、私のようにカード払いが
主となっている人も多いと思います。
私は通常、小銭は多少サイフに入れて
いますが、ほとんどカード払い。
以前パン屋は現金払いだけだったのですが、
コロナからカード払いが推奨されて、
今はパン屋でもカードが使えるように
なりました。
今回は旅行から帰ってきて、まだある
程度の現金がサイフに入っていましたが、
いつもなら 20 ユーロぐらいしか
持っていません。
これから小切手も持ち歩いたほうが
いいな~と思いました。
でも・・・
先程書いたように、このレストランの
傍にはATMがないのです。
土曜日なのに開いたテーブルがあった
のは、ドアの貼り紙を見て、予約を
キャンセルして帰った人がいたのかも
しれません。
また、私達のように貼り紙を見て
いない人もいるでしょう。
今はバカンスの時期。
この時期はよく店頭やレストランの前に、
休暇のおしらせが貼ってあります。
その張り紙かと思って、見ない人も
いるのでは・・・。
そして食事をした後、会計でカードが
使えないとわかったら・・・。
ふつうは焦ります。
現金や小切手を持ち合わせていない
人もいるでしょう。
今回は支払えましたが、もし足りなかったら・・・
誰かが家に帰って現金を持ってくると
いうこともできますが、これが遠くだったら
それも不可能です。
無銭飲食でつかまることになったら
それこそ最悪。
本当にいつ何があるかわかりません。
それにしても、いろいろハプニングが
あった娘の誕生日でした。
でもこれだけハプニングがあると、
後々記憶に残る誕生日になったと
言えそうです。
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